凱旋2
「はぁ・・・」
デカ目のため息がでる。今はパレードの休憩中だ。
「どうしたのだ?そんなため息をついて。」
「いえ、大量の人に見られるの慣れてなくて・・・」
田舎の出の平民が他国でパレードに参加してる状況自体がおかしい。
「ここまで後ろ向きなのもアレだけどね。」
勇者様が苦笑いしている。
今回は2国の王族もいるんだからこうもなるだろう。
せめてモニカがいてくれたら・・・と思わなくもないが、まぁ仕方ないだろう。
英雄と勇者様を立てて俺は後ろで報酬だけもらうつもりだったのに。
なんでこんなことになっちゃったんだろうね。くそったれ。しかしまぁ今回の件で俺の評価が上がったことは間違いないのだがそれは同時に俺の身動きが取りづらくなった事だ。
勲章二つ持っていて尚且つ戦争を止める作戦を立てた、多分俺はこれでC級に上がることはできるだろう。
今頃王都中に噂が広まっているはずだし、これから俺にはもっと面倒なことが起こるかもしれない、まぁ最強目指すには仕方ないいずれ通る道だ。
ようやくパレードの終わりが見えてきた。
この後は勲章をもらってから代表の演説して今日の予定は終わりだ。明日は貴族どものパーティに参加して終わりかな。存外早く復学できそうで嬉しい。報酬何にしようかな。