状況の変化
貰った箱に入ってた玉・・・特に変な感じはないな。
部屋に戻り雑談をしているとメイドが入ってくる。
「失礼します。皆様今すぐに謁見の間に来てくださるようお願いします。」
なんだ?取り敢えず装備を手に取り部屋を出た。
謁見の間につくと痩身の男がいた。
「報告は以上です。」
「了解した。下がって休むが良い。」
「はっ!」
「早速本題に入るが、今の男は我の直属の諜報員だ。今からその報告の内容を伝える。」
内容を簡単に纏めるとこうだった。
2つ隣の国のリファラタ皇国が《天領の民》の本拠地らしい。何でも1番上の王が《天領の民》に相当入れ込んでるらしい。
近々戦争になるかもしれない・・・と。
「だとしたら悠長に妨害してる暇なくないですか?」
「そうだね、確か戦争を仕掛けられるのは早くて来月・・・」
「作戦は何があるの?」
「え?俺ですか?」
「アンタ参謀でしょ?」
「そうなんですか!?」
初耳だよ。参謀はセイカさんかソフィーさんにやってもらおうよ素直に。
「まぁ無いことも・・・無いですが。」
一応考えてあるには考えてあるけどな~・・・正直やりたくないんだよなぁ。
まず《天領の民》の戦力が底見えないのもあるし、この前戦った魔人モドキみたいなのがうじゃうじゃ居たら確実に負けるし。
何せ国王自ら引き込んでいるんだ。公的な手続きがいる戦争に発展する可能性もある。
「もう少し作戦を詰めさせてくれ。」
状況がだいぶ変わった。一年後の戦力増加を頭に入れて作戦立ててたから今の戦力で焼き直さないと。
「わかった。僕たちは少しでも戦力をあげよう。ユーリィにも頼んで戦ってもらうか・・・」
ユーリィさんが居たら結構助かる。
むしろ公爵家のユーリィさんが帝国のために戦えば政治的にも有利になる。
俺は個室を用意してもらい作戦を考え始めた。




