お茶会
その後はお茶菓子を食べたりしながら他愛もない話をして過ごしていた。
「さっきの男はいるかしら!!」
「ブッ!」
紅茶を飲んでいる時に勢い良く扉を開けられてびっくりして吹き出してしまった。
「なんでしょうか皇女様。」
「お姉様が貴方に興味があるって言ってたわ!お茶会するからいらっしゃい!」
有無を言わさず、手を引かれて連れて行かれる。
後ろを振り返ると侍女達が慌てて追いかけてくる様子が見えた。
連れていかれた先は皇女の私室?なのかな?
そこには、4人掛けの大きなテーブルに豪華なティーセットが置かれている。
そして、向かって正面の椅子には俺を連れてきた皇女の姉、第一皇女と思われる方がいた。
透き通るような長い銀髪に紫色の目が妖しく輝いている。
よく見たらその横に小さい女の子座ってる。こっちは第二皇女と同じ金髪だけど目は第一皇女と同じ紫色だ。多分妹さんかな?
挨拶と自己紹介もそこそこに本題に入った。
第一皇女の名前はフォルテノア。ノア姉って呼ばれてた。
「ルーミアから話を聞きましたよ。」
「それは・・・その・・・」
「私たちもルーミアに手を焼いてまして、お礼がしたかったのです。」
要約したらルーミアがお転婆だったが少し反省したように見えたから・・・ その後もお茶を飲みながら、色々な話をしていた。
解散する直前に箱を手渡された。
「これは・・・?」
「魔道具です。私が作りました。今後必ず役に立つでしょう。」
箱の中には小さなガラス玉が入っていた。




