第二皇女
宰相に案内されて入った部屋は相当広く足元にはフカフカの絨毯が敷かれていた。
「わーフカフカー!」
「モフモフしてて気持ちいい・・・」
レイラとレイサは早速くつろいでる。
「あー緊張したぁぁぁぁ。」
「アンタ国王に何度も謁見してるのに何でそんな緊張してるのよ。」
「仕方ないじゃないですか。平民からしたら王族は雲の上の存在なんですし。下手したら首が物理的に飛ぶし・・・」
そう言ってレティシィさんに反論する。
普通なら平民が王様に会うなんて一生無い事だし。
「むしろ今こうしてここにいること自体が稀有な例なんだ。よくやってるよ。」
セイカさんがフォローしてくれる。惚れるわ。
雑談して過ごしていると扉が勢いよく開けられた。
「アンタたちね!勇者パーティ!!」
どうやらセイカさんたちに用事らしい。
「私は第二皇女ルーミア!」
どうやらこの国の第二皇女様らしい。
「アンタたちが勇者様に相応しいか確かめてあげるわ!そこのチビたちもよ!」
レイラとレイサを指差して宣言する。いや君も大して変わらないよ?
「何よ下郎。」
無意識に目を向けてしまったらしい。絡まれた。
「いえ、特に・・・勇者様が決めたパーティに喧嘩売った挙句のはて相応しくないから失せろとも取れるセリフを吐いたのはさすが皇女様だなぁと。」
その後も嫌味をネチネチと言い続けた。
しばらくして顔を見ると目に涙を浮かべていた。
「あ、やべ。」
「だって・・・だって・・・」
べそをかきながら走って逃げていった。
「あのお転婆第二皇女を黙らせるなんてね。」
「アンタのことちょっと見直したわ。」
これで見直されてもな・・・




