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おっさん・・・もといゲイルの尋問を始める。
「俺さ、人を痛めつけるの好きじゃないんだよね。だから早めにゲロってくれると助かるんだけど・・・」
「誰が話すか!」
「はぁ・・・」
ため息を吐きながら針と金槌を取り出す。
「お、おい・・・何をする気だ!」
今更怯えても遅い。ここでやめたら舐められるからな。
「何って、その味気無い爪に真っ赤なネイルをプレゼントしようかと・・・」
そう言いつつ針を爪の隙間に突き立てる。
「尋問って言ってただろう!!法に反するぞ!!」
「あ?人間滅ぼそうとしてる奴らが人間の法語んな。」
無表情で針を突き立てて金槌で叩く。
悲鳴を上げるおっさんの口に布を押し込み黙らせる。
「んー!!んー!!」
「話す気になった?」
激しく首を縦に振る。
「はい、話して?」
「私はあの方たちに呪いをかけられていて何かを話せば死んでしまう・・・」
「あ、大丈夫。そこそこ強い呪いだったけど聖女2人で解呪しておいたから。さ、どうぞ?」
呪いを盾に話さなくて良いと思っていたゲイルは絶望の顔で全てを話した。
「よし、作戦完了まであと一年か。これは急ぐ必要がありそうですね。」
「そうだね、コイツは王宮に閉じ込めて置くよ。明日使いが来る。」
王子様万歳だ。
次の目的地はラプラス帝国。この王国とは同盟関係だ。




