魔人撃破
傷口塞いだけどやっぱ痛いな。
つかセイカさんどこに行った?
仕方ないこっちだけでなるしかないか。
「《メテオブラスト》!」
やはり脆い。そこそこ削れたがあと一回しか使えない・・・
「こうか?」
俺の横を魔法がすごいスピードで通り過ぎた。
「モニカッッッ!!!」
「大丈夫です。このくらいなら防げます。」
流石モニカ。魔人族の攻撃を決壊で防ぎ切った。そして俺はその隙に魔人族の後ろに回り込み、背中に向かって剣を突き刺した。
手応えはあった! これで終わりだ! だが奴はまだ立っていた。
しかも無傷だった。
おかしいぞ!?確かに剣の感触があったはずなのに・・・
「あークソ確実に心臓刺したろ・・・」
と俺に注意を引かせて置いて・・・
「《雷速》」
レイラとレイサの声が同時に響き魔人の首が落ちる。
勝った!
「まだだ!!そいつの弱点は臀部にある核だ!!」
セイカさん!?それよりもコイツまだ生きてるのか!?
「《グラビティプレス》」
セイカさんが重力魔法で魔人を押し潰した。
これなら確実に当てられる。
「《メテオブラスト》」
メテオブラストを一点に絞り貫通能力を底上げする。
「なぜ気付いた!!人間如きがぁぁぁぁぁ!!!」
そう言い残し魔人は死んだ。
やっと終わった・・・魔力使い過ぎた。
「すまないね、君たちに任せ切りにしてしまって。」
「いえ、セイカさんのアドバイスが無ければレイラたちが危なかったです。」
聞けばセイカさんは怪しい人影を追いかけて拷問して改造された魔人というより子供に魔人の細胞を植えつけた生物の弱点を聞き出したそうだ。お陰で命拾いした。その後俺たちは魔人族の男の死体を燃やした。
今回の戦いで痛感した。
不完全な実験台でこのレベルの強さ・・・これは想像していた以上だった。
そして《天領の民》は魔人の遺伝子を拉致った人間にぶち込んで兵にしてることがわかった。
宿に帰って勇者様に今日のことを報告し、気を失っている子たちをベッドに寝かせてからモニカに腕を治してもらった。