作戦会議
作戦会議が始まった。
「冒険者ギルドで聞いた情報だとパティリアの街で変な刺青の集団が廃墟にいたって話があった。」
俺が仕入れた情報を話す。
「なるほど、悪くないね。ここからそこまで離れてもない。」
勇者様は俺の案に乗ってくれる。
「でもその集団が《天領の民》って確証なくない?」
「それはそうですけど。」
「私は悪くない案だと思うよ。《天領の民》って名前が漏れてるならその時点で向こうの罠だと疑うべきだと考えるべきだ。」
セイカさんが俺の案をフォローしてくれる。
「確かにレティシィさんの言う通り確定はしてないけど手遅れになったらアレだし。」
「・・・それもそうね。」
納得してくれたみたいで良かった。
俺はホッと胸を撫で下ろす。
それからも細かい打ち合わせをして準備を整える。
次の日から勇者パーティと俺たちでの合同での特訓が始まった。
「ユニさん程の剣士が無名だったことに驚きだよ。」
「勇者様にそう言ってもらえて光栄だよ。」
和やかに話してるように見えるけどエゲツない剣捌き。ほとんど目で追えない。
前衛組の特訓は勇者様との戦闘。で、俺の特訓はタイミング見てバフかけたりデバフかけたりする。
【聖女】2人は傷付き続ける4人を回復させ続ける。
【賢者】2人は魔導書読んで新しい魔法作ってる。チラッと見たけど新しく作ったとは思えない完成度だ。
メイリアとレティシィさんは魔法の撃ち合いしてる。
ヤバい魔力が・・・俺はそこで意識を失った。




