任務
合宿も終わり今日から訓練だー・・・と思ったけど王宮に呼び出された。
「理由は明白だね。」
「まぁね。どーせ、アレだろうね。俺とメイリアだけで行ってくる。」
この前の合宿で見つけたぶっとい鉄の杭だ。
馬車に揺られて王宮に着いた。
「なんか・・・平民は入ることすら誉のはずなのに短期間で入り過ぎて慣れたね。」
「あんま近衛騎士の前でそういうこと言うなよ・・・」
メイリアの発言には毎度肝を冷やす。思ったことそのまんま言いやがって。
王と謁見しあったことをそのまんま話した。
「もう跪かずとも良い、重要な問題だ。詳しく話せ。」
跪いたまんまだとわかりにくいからか立って説明した。
「と、この様に明らかに異常なことが起きていました。その後私とメイリアで沖まで行き海底にあったその杭を引っこ抜いてきました。」
その杭には魔力が練り込まれていてそれが数百メートルで等間隔に設置されていた。
「なるほど・・・おい、ルドミラこの前投獄した《天領の民》の女を連れてこい。」
兵士に連れられてやってきた女はやつれていた。
結構肉付き良くてムチムチしてたのに随分げっそりしてんな
そして王は女に向かって言った。
「この紋章に見覚えがあるな?」
「なんの話?」
「お、また拷問されてぇか。」
「ふ、ふん!もう怖くないわ、殺すなら殺しな!」
・・・こいつの威勢の良さはハッキリ言って異常だ。なんだこの自信の源・・・自白魔法もコイツには使えないみたいだし。あの紋章の刺青が自白魔法を阻害してるっぽい。
「そういえば王様、この前捕まえた《天領の民》もう1匹居ましたよね?」
目で話を合わせてくれと訴える。
「あ、あぁ。あの男か。」
「そいつ拷問しましょうか。こいつ殺しても良いですよね。」
「そうだな、好きにして良い。」
よしよし、これで大義名分ができたぜ。
さっきから怯えてる《天領の民》の女を捕まえて拷問部屋に向かった。
部屋の中はかなり綺麗だった。拷問器具はあるが血の跡はない。
まぁ当然と言えば当然か。
椅子に座らせ手足を拘束する。
「さ、お望み通り殺してやるよ。」
「ま、待って!そんな、貴方人を殺して心痛まないの!?」
「お前、モニカとメイリア痛めつけて心痛んだ?」
「え、えぇ!もちろん!」
「はい、嘘だね。殺しまーす。」
風魔法を手元で集めて圧縮する。
「これ体にぶち込んだら体の中ぐちゃぐちゃになって四肢ぶちまけて死ぬことになるけど、最後のチャンスあげる。今話したら王に頼んで生かしておいてあげるけど。」
「わかった!!話す!話すから!!」
最初から素直になれば良かったのに。
とりあえず縄で縛ったまま連れていくことにした。
王のところに行き報告をする。
王は少し考え込んでいた。
俺は女の縄を解き立たせる。
「私の知ってる情報を全部話すわ、だから命だけは助けてちょうだい。」
「良いだろう。話せ。」
話した内容的にコイツは下っ端も下っ端だ。ただ、《天領の民》は魔人と手を組んでこの国を潰そうとしていることがわかった。下っ端にその話を聞かせて『自分は世界を変える存在だ』と優越感を抱かせて煽動したのか。
「なるほど、リシルスよ。お主らと《勇気の恩寵》で各国を回って《天領の民》の破壊工作を見つけて排除する任を与える。」
・・・俺らも!?
「国王陛下!お言葉ですが我々はまだD級の冒険者です!流石に荷が重い気が・・・」
俺の言葉を聞いてからしばらく考えて国王陛下が口を開いた。




