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調査

シーサーペントとクラーケンを解体した素材を勇者様と折半した。どちらも超大物だし中々見つからないから高値で売れる。

「ふぅ、他の生徒たちようやく散っていったな。」

さっきまで俺と勇者様がクラーケンとシーサーペントを倒したって他の生徒に囲まれてた。

「はぁ・・・疲れた。人に囲まれるの苦手だ・・・」

「まぁ、もうみんな眠りに行ったし大丈夫だよ。」

そうだ、やることがある。

「ちょっとメイリアに用事あるから失礼する。」

そう言って俺は女子の居る上の階に向かった。

この時間だと起きているかわからないけど。

部屋をノックしてメイリアを呼ぶ。

「なーにー?今から寝るんだけど。」

「ちょっと付き合ってくれ。」

俺の真剣な顔を見たメイリアは真面目な顔になり戦闘用の服に着替えてきた。

そのまま二人で外に出ていく。

来たのは戦闘した海だ。

沖で何があったかの調査だ。絶対におかしい。こんな所にクラーケンがいるわけがねぇんだ。

メイリアには氷魔法で沖までの道を作ってもらうために呼んだ。

「ユウも氷魔法使えるじゃん私要る?」

「そりゃ要るよ。俺の氷魔法表面軽く凍らせるだけで乗ったら割れてるわ。」

やっぱりなんかあるな。変な魔力の塊がある。

「ちょっと潜って見てくるわ。」

服を脱いでメイリアに渡す。全裸で海に飛び込んだ。

炎魔法で体温を無理矢理酒あげて身体の周りの水を蒸発させる。

「《重化》」

体を重くして一気に沈む。

風魔法で目の周りに空気を集めてレンズを作る。

一定間隔で何かが結構遠くから打ち込まれてる。

一本ひっこ抜いて上がるか。呼吸が持たん。

「ぶはぁ!ハァハァ・・・」

「何かあったの?」

「これ。」

ぶっとい鉄の杭だ。魔力が込められてる。

「ほら、この紋章。」

「ん?何これ。」

「《天領の民》とか言ってた前拷問した奴の太ももにもこの紋章と同じ刺青があった。」

「《天領の民》のシンボルかな。少し調べる必要あるね。」

・・・俺だけじゃ対処が難しいから勇者様に国王へ報告してもらおう。

今日の夜に帰るからそれまでは自由時間だ。昨日遊べなかったから今日は思いっきり遊ぶ。

「こんにちは。体はもう大丈夫?」

「えーと、シャリアさん。ありがとうございます。体はもう大丈夫です。」

「ふふ、よかった。君たちに会ってからリシルス様君のことばっか言ってるの。」

緊張しすぎて変な汗出てきたわ。

「お、シャリアもうユウと仲良くなったのか。」

これが仲良いように見えるのか。

イケメンが話しかけてきてくれたおかげで場が和んでくれたぞ。でもイケメンと美少女に挟まれてたら惨めなるわ。

あのままだと気まずくなってたかもしれない。助かったぜ。

モニカたちとも合流してしばらく遊んだ。そろそろ日が落ちてきた。

街に戻ってお土産買って馬車を待つかってなった時に後ろから声をかけられた。

「ユウ!!」

誰だこの声。

「覚えてる?私のこと。」

「お、お姉ちゃん・・・」

血縁はない。近所に住んでたお姉さんだ。あの日留守番してた俺を面倒見てくれてた。

「あの日の後あの人に引き取られだと思ったら逃げ出したって聞いて心配したんだよ。でも詳しく調べたら奴隷商に売られそうになったって・・・」

なんて説明すればいいか。

「でも、元気そうでよかった。あの家私が買ってそのままにしてあるからいつでも帰ってきていいからね。元気でね!!」

と大きく手を振る。あ、駄目だ泣きそう。

「ありがとう!!また来るよ!!」

二度と来ることはないと思ってた故郷・・・次に来るのは来年か。本格的に居座るか考えるのはA級で結果を残してからかな。

さ、気合いを入れて明日から訓練だ!!

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