遺跡探索終了!!
ソフィーさんが炎魔法を当て続け俺は風魔法でペチペチ殴って飛び回る。
どうだ!ウザいだろう!!無視したら無視したで強い魔法ぶち込むからな!
「にしても・・・硬いですね。」
「そうですね、この分だと結構時間かかりそうです。」
・・・俺の魔力量的にも早めにケリつけたい所なんだけど。
ユニさんがヘルスネイクに近づき・・・
「《シールドクラッシュ》!」
シールドをクラッシュするんじゃなくてシールドでクラッシュするのか・・・
でもチャンスだ、少し緩んだ!!
「今だ!!」
「《雷速斬》」
「《ライトブレード》!」
レイラとレイサが魔法を纏わせた刃で斬りつける。
「よし!傷付いた!」
そのまま続けて攻撃していく。
しかしまだ倒れない。レイラとレイサが付けた傷以外特にダメージを負ってないようにも見える。
「《氷槍》」
氷で槍を3本作り飛ばす。
「ギャアァアァァァァァ!!!」
レイラの付けた傷に一本刺さる。ヘルスネイクが鼓膜が破れそうなほどの声をあげる。ようやく俺たちを自分の命を脅かす存在だと認識したらしい。さっきまでとは打って変わって攻撃的になった。
でも、遅い!!レイラたちに傷つけられた時点で暴れてれば負けてたかもしれないけど・・・
「ソフィーさん!」
「《グラビティボール》」
重力が発生している球体を5つ作り出しヘルスネイクを囲むように飛ばす。ヘルスネイクは互いの球体に体を引っ張られ動けなくなる。
「メイリア!」
「はいはーい!雷魔法+水魔法!」
水魔法を圧縮して切れ味を持たせ、雷魔法を混ぜることで内側に感電させて中身をぐずぐずにするエゲツない技だ・・・
俺の考えた魔法の合成を俺以上の練度で使われた。
「作戦完了!ってね!」
メイリアにまたセリフ取られた。
「よし、魔石と素材の回収を始めよう。前衛組はモニカに回復してもらってくれ。」
全員で手分けして作業を進める。
普通の蛇系のモンスターは毒腺も金になるんだけどコイツは炎を吐くことに特化したため炎袋しかない。これもまぁ耐熱マントになるから金になるけど。
皮を剥いで肉の血を抜く。
「よし、解体完了。この階層の部屋探し尽くして帰るか。俺の魔力カツカツだし。」
「あはは!ユウの魔力少ないもんね!」
「確かに私たちに比べたら少ないですけど。」
「いや、感覚ぶっ壊れてるかもしれんけど俺普通に多い方だからね!?」
今このパーティの平均30とかだけどこの数値B級の中でもトップレベルの平均だからな。
「魔力は使い続けたら増えますし・・・」
「そうだね、3歳から毎日鍛えて2から18まで上げたもん俺。」
モニカと初めて組んだ時点では9とかだったかな。
その後現階層を探索し尽くし遺物等を手に入れた。
「これだけあればユーリィのお父さんも納得するだろう。聖武器も見つけたしな。」
「でも良いの?貴方が使えばもっと強くなるのに。」
「これ弓じゃん。俺ら弓使いいないし。」
「ありがとう、感謝するわ。」
「じゃあ引き上げるか!」
遺跡から脱出し宿に戻る。早かったような長かったような感じだったな・・・
明日はこの町を出てユーリィさんのお父さんに成果を提出して報酬もらおう。交渉能力の見せ所だ。




