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稽古

俺が渡した紙に書いてあるのは、

・金貨400枚の賠償金

・学園からの退学

・爵位継承の放棄

「なんだこれは!!」

「で、俺の命令はそれにサインすること。」

「卑怯だぞ!!!」

「はぁ?散々殺すだの何だの言ってた奴が何抜かしてんだよ。」

「ぐっ・・・」

流石に家族を殺すだのなんだの言ったんだからバツが悪いらしいな。

「しゃーねぇな。爵位継承の放棄を消して金貨1000枚でいいぞ。」

「本当か!?」

「あぁ。」

喜んでサインしだした。まぁ俺の狙いは元からこれなんだけどね。伯爵家の人間が平民にボロ負けした挙句に1000枚も金貨支払わされて学園退学だぞ。しかもコイツ次男らしいし。確実に継承できないだろうなぁ。

「じゃ、明日までに支払いよろしく。」

俺はそう言い残してその場を去った。さて、これであのバカとクソみたいな縁を切ることが出来るわけだが・・・。

学校が休みなので支払われた金貨を持って俺とモニカで孤児院兼教会に行く。

ここに来た理由は寄付と子供たちへの稽古的なことをしに。

中に入るとシスターが出迎えてくれた。

「お久しぶりです。シスター。」

「この間はありがとうございました。子供達も元気になってくれました。」

「それはよかったです。今日はそろそろ冒険者登録出来る子たちに魔法を教えに来ました。」

「それは助かります!」

案内されて子供たちの所に行く。

冒険者志望は4人程いるようだ。

まず魔力操作を教えることにした。魔力を循環させたり一箇所に集めたりする訓練をするように指示する。

そしてその次に魔力を使った身体能力の強化の方法を教えた。

「おぉ、君いいね。魔力操作のセンス抜群じゃん。」

「えへへ・・・」

髪の毛が長くだぼだぼの服着てる子が一番早く魔力循環のコツを掴んでた。

「よし、コツ掴んだら休んでいいよ。」

「クソっ!なんで上手くいかねぇんだ!!」

「はい、落ち着いて。肩回して〜。はい次首〜。」

「なんの意味があんだよ。」

「じゃあ魔力を肩の方で回してみようか。」

「お?なんか肩回してないのに回してるみたいな感覚が・・・」

「それを身体中に回してみて。」

「お、お、おぉ〜!出来た!!」

俺も昔出来なかったなぁ。魔力循環。師匠に言われた通り体回してその感覚を魔力で作って身体に回せば成功した。

「すごいすごい。」

これで全員出来たかな。

「ちなみにこれはド基礎もド基礎。これが出来ないと魔法なんか使えねぇぞ。次来るまでに魔力循環をもっとスムーズに出来るようにな。」

一番稼げて特に技能もいらないのが冒険者だ。だからなる人が多い。まぁ知識と能力がないと死ぬけど。ゴブリンに囲まれてボコられる。ソロの時の俺みたいに。冒険者の心得として絶対にやっちゃいけない事を教えておく。

・ギルド内の喧嘩

最初のうちは先輩冒険者に教えを乞うて可愛がってもらえれば少し報酬も貰える。俺はここでミスってしばらくソロでやってた。

・依頼主とのトラブル。

相手によっては暗殺とかあるらしい。

この子たちならまぁ大丈夫か。

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