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蹂躙

さぁ、いよいよ編入から続いた嫌がらせから脱する日が来た。

「作戦は伝えた通り。キール以外は瞬殺して良い。キールは俺が嬲る。」

俺は結構陰湿な性格してるからな。覚悟しとけよ。簡単に終わらせん。

一番広い決闘場に入る。

「おー結構人居るなぁ。」

「学生間で賭けの対象になってるもの。」

この学園は閉鎖的だから娯楽に飢えてんのかな?

相手も入場してくる。

アイツ2年生連れてきやがった。まぁ負ける気はせんけど。

審判がルールを説明する。

負けの条件は、場外に出るもしくは気絶or降参。

俺が決めたルールなのに聞く意味あるかな。これ。

ようやく戦闘が始まる。

まず一人目が斬りかかってくる。遅い。動きが直線的過ぎる。勇者が蹴り飛ばして場外になる。

二人目の生徒はユーリィさんが斬り払ってその生徒をメイリアが風で吹き飛ばした。

三人目と四人目はモニカの結界を割ろうと躍起になっていたところを俺と勇者が後ろから絞め落とした。

「さ、蹂躙の時間だよ。」

「ま、まいっ・・・がっ!」

首を掴んで喋れないようにする。

「ぐっ・・・がっ!」

「おいおい、興が醒めるだろ?即降参なんてしないでくれよ。散々絡んで嫌がらせして『殺す』とまで言った相手だぜ?前みたいにやってみろよ。」

顔を真っ赤にして睨みつけてくる。

あぁ、そうか。それじゃあお望み通りにしようじゃないか。

相手の顔の前に手をかざす。

すると手のひらから火球が生まれる。

そのまま顔面にぶつける。

ボォッ!っと音が鳴り煙が上がる。

モニカに頼んで速攻《治癒》をかけて貰うようにしてる。《治癒》は《回復》と違って傷は治ってもダメージは残り続ける。

「テメェの家族もろとも殺してやる・・・」

この状況で捻り出した言葉が謝罪じゃなくて脅しとは・・・

「ほら、もう一回。」

火球を顔面に叩き込む。

何度も、何度も。

流石に耐えられなくなったのか泣き出した。

だがまだ許さない。こいつはなまじ権力や金がある分本当にモニカたちに手を出しかねない。徹底的に心を折ってやらないと。

踏みつけて頭を地面に打ち付ける。

「そぉら!もう一回!!」

痛みに慣れたのか反応が鈍くなってきた。

「モニカ《回復》お願い。」

回復をかけて痛みも全て取り払う。

「テメェ・・・覚悟しろよ・・・終わったらその女どもぶちのめして娼館に売ってやるからな!」

「なんて?聞こえねぇぞ!!」

頭を浮かせてから思い切り踏みつける。

「ぐうぇ・・・!」

「ほら!もう一回!!言って!!みろよ!!!」

何回も繰り返す。

モニカに《回復》をかけて貰う。

「《パワーシフト》」

腹を思い切り殴る。地面が割れた。

審判が気絶を確認する前に雷魔法で起こす。

「ご、ごめんなさい。もう、許してください・・・」

「降参するんだな?」

「はい、すみませんでした・・・」

「で、命令なんだけど、ここにサインよろしく。」

俺は胸ポケットから紙を取り出した。

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