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圧勝

「始め!!」

開始の合図と同時に相手は詠唱を始める。詠唱が必要なほど高度な魔法なのか?

まぁいい。その自信満々な魔法を潰して勝ってやる。

「《ギガフレイムショット》」

大仰な名前をつけてるが・・・

「メイリアより弱い!!《土壁》」

地面を隆起させて壁を作る。土壁2枚で防ぎ切れた。

「こうすれば結界がなくても魔法を防げるんだよ。」

「ば、馬鹿な・・・俺の最強の一撃が・・・」

「もうネタ切れか?それでモニカたちを殺すとか言ったのか?」

「くっ!!」

苦し紛れに魔法を撃ってくるが初級魔法程度で速度も遅い。

「《スピードシフト》」

一気に加速して距離を詰めて勢いが死なないうちに・・・

「《パワーシフト》」

上に叩き上げる。

うーわ。エゲツないくらい飛んだな・・・

「《重化》」

相手を重くする。叩きつけられる痛みは尋常じゃないだろう。だが、身代わり人形があるから即死級の怪我でも問題ない。

「《アースニードル》」

地面を隆起させ無数の棘を作る。

「うわぁ!!まいっ・・・」

ドン!!という激しい音と共にバキンと身代わり人形が割れる音が聞こえた。

「勝負あり!勝者!Aクラス。」

ひとつも歓声あがらねぇ・・・ドン引きじゃん。確かにやりすぎた感あるけど。 

「お、俺が平民なんかに・・・うわぁぁ!!!」

終わってから魔法撃ってきやがった。

「《ウォータープリズン》」

水の玉を放って閉じ込める。呼吸できないしもがこうとも水だから中々抜け出せない。

ちなみに撃ってきた魔法は見当違いの方向に飛んでいった。

「そこまで!離れて。」

教師が割って入ってきて俺と相手を引き剥がす。

魔法を解いてやる。「い、イカサマだ!!平民なんかに負けるわけ・・・お、俺は勇者になるはずだった・・・」

ブツブツ言いながら舞台袖に下がって行った。勇者になるはずだった奴が試合の後不意打ちしてちゃ世話ねぇな。

次の対戦者が舞台に出てくる。こっちの次鋒はメイリアだ。

杖を持って呪文を唱えている。

杖を使えば杖を作成した段階で設定された威力の魔法しか使えないが速射性能に長けているから安定した戦いを好む奴はよく使ってる。俺はその場その場で組み立てた方が戦いやすいから使わないけど。

メイリアは風魔法で場外に吹き飛ばして勝った。相手が可哀想なくらいの瞬殺だ。

モニカは結界で相手を押し出して勝った。モニカの結界は《勇気の恩寵》で強化したユニさんが何度も同じところを殴ってようやく割れるレベルで固い。そんな結界で押し出されたら逃げ場はない。

ユーリィさんは相手の初動の前に斬り伏せてた。剣技が速すぎて何回斬ったか数え切れなかった。

勇者様は・・・相手が降参した。

敗退確定してるのにボコられる意味ないもんな・・・

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― 新着の感想 ―
[一言] えげつねぇ…。全員圧倒しすぎじゃね?これじゃあ、上級クラスでも勝てる奴なんているのかな? 相手が勝手に棄権していく様が見える…。
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