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怒り

今日から放課後は対抗戦チームで作戦立てだ。

「よし、じゃあ行こうか。」

勇者様が俺たちに声をかける。

「どこへです?」

「対抗戦までに特訓できるように訓練室借りておいたんだ。」

「確か訓練室ってめちゃくちゃ倍率高いんじゃ・・・」

「抽選だったから運良く取れたんだ。」

すげぇ豪運だな・・・

訓練室に行き、モニカは攻撃魔法と結界の高速切り替えの練習俺もメイリアは新魔法の開発、ユーリィさんと勇者様は剣の訓練。

「そういえば細かいルール張り出されてたけど勇者様の聖剣禁止なんですよね?」

「あーうん。残念だけどね。」

聖剣を使ってない時の勇者様は俺が強化したユニさんと同じくらいの戦闘能力だ。つまり上手くやれば崩せる。まぁ剣の重さとか違えばやり辛いとかもあるだろうけど。

「そういえば、決勝以外は1人1種類まで魔道具持ち込めるんですよね?」

「えぇ。3年前はそんなルールなかったけど何種類も持ち込んで公平性が無くなったから1種類の縛りがついたのよ。」

へぇ〜。ルールの穴をついた奴もいるんだなぁ。

「1種類までか・・・確かこの対抗戦って決勝は集団戦でその他は3人勝ったら次に進めるんですよね?」

「そうだよ。まぁ全員戦わないと行けないけどね。」

多分このチームなら俺以外は負けることはないだろう。

「よし、魔道具決めた。」

「え?もう?早くないかしら?」

「1種類までなら身代わり人形持ち込もう。俺が作った奴大量に余ってるんだ。」

この勝負の勝敗は先に身代わり人形を失った方が負け。ルールの穴をついてくださいって言ってるようなもんだ。

「ルール違反ではないけど・・・」

卑怯だな汚いだの。敗者の戯言よ。

まぁ俺の身代わり人形は正規品と違って血を塗る必要がある上魔力の減少が激しいから戦闘に影響ない範囲・・・2.3個が限界かな。

「あとは・・・うん。道具の持ち込みには制限ないからリング上で作るか。」

付与魔法は一回使えば壊れる制約つけたら速攻で作れる。

「あ、そうだ。ユーリィさんにこれあげます。」

「ネックレス?」

「はい。俺の作った魔道具で首につけている時に魔力を流し込んだら1時間に1回30秒間身体能力強化してくれます。」

「ありがとう・・・これにするわ持ち込む魔道具。」

身体能力強化に割く魔力を抑えてくれるし魔力を流し込むだけだから一瞬で発動して他の魔法を使いながら相手に勘付かれず使用できる。対人戦にはもってこいだ。

「あ、それ5回使ったら壊れるんで気をつけてください。」

ちなみに他のやつは一回使ったら壊れたし、何ならまともに起動しなかった。制約と効果のバランス保たないと難しい。

準備を整え、対策し、ついに対抗戦当日になった。

「1回戦の相手は1年Bクラス。問題はないと思うけど、気合い入れていこう。」

「はい。」

「まっかせて!」

「まぁ、余程のことがない限り負けないわ。」

「頑張ろう!」

よし、呼び出されたな。

5人でリングに上がって整列する。

あ、あのクソウザい伯爵のところの奴だ。

互いに挨拶をして陣営に戻る。

「では1回戦第1試合!先鋒!前へ!」

わざと目立つように立って伯爵の子供を誘う。

「俺がいく!あの平民を潰すのは俺だ。」

殺意半端ない。

えぇ・・・確かに編入試験であった時から敵対視されてたけどなんで?魔力測定で恥かかせたから?でもアレ勝手に恥かいてたじゃん・・・

「テメェを殺した後はテメェの女どもを殺してやるよ!」

「あ?」

俺のことはまぁいいけどモニカたちに手を出すってんなら話は別だ。久々に頭に来た。完膚なきまでに叩き潰す。

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