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模擬戦闘訓練決着

勇者様を倒す作戦。俺が風魔法で全員を浮かせて勇者様のチームを削るそこで《加速ボード》を使って急接近して動きを止める。後はメイリアがドーンって寸法だ。


「よし、行くか。」


俺は少し離れた所で座っている二人に声を掛けた。


二人は立ち上がるとこっちに向かってくる。


よし、これで準備はOKだな。


まずはメイリアの魔法の準備が始まる。


そしてそれに合わせて俺も《加速ボード》を発動準備をしておく。


風魔法で全員を巻き上げて浮かぶ。


そのタイミングで《加速ボード》を発動準備する。


さぁやってくれ!! そう思った瞬間だった。


ヒュンッ 突然俺の顔の横を何かが通過した。


「勇者様が石を投げるとは想定外だ。」


「あはは。君を見てたら僕も手段を選んでられないなって思ってね。」


くそ、作戦が狂った。


「よし、手筈通り俺が勇者様を相手するからモニカは自分を結界で守ってくれ。メイリアとサヤさ

んは他の生徒をお願いします。」


「了解。」


「任せて!」


「わかりました!無理しないでくださいね!」


メイリアたちに支援魔法をかけてから《加速ボード》を踏んで勇者に突撃する。


ここは俺一人でなんとかしないといけない場面だ。


やるしかないだろう。


まずは相手の出方を見る為、牽制の攻撃をする。


火球を放ち視界を奪ったところで背後に回り込む。


当然の様に避けられるがそれは別にいい飽くまで目眩しだ。背後から剣で攻撃を仕掛けるが・・・


こちらを見ずに剣で受け止められる。


「クソが、俺なんか相手する価値もねぇってか。」


「そんな事ないよ。剣のキレは悪くないけど師匠に恵まれなかった?動きが単調だ。」


「あー?剣は我流ですよ。俺の師匠は魔法が専門だったし。」


師匠に魔法を教えて貰ったが威力が弱くソロでは通用しないと思って剣の使える魔法剣士になろう

と色んな人を見て剣技を学んだ。そして剣の才能もなかったから支援術師になった。そしたらビン

ゴで支援術師が一番合ってた。


何度も攻撃を仕掛けるが向こうからは攻撃してこないので余裕があるように見える。


こうなりゃ・・・


「《スピードシフト》」


攻撃が落ちるけど速度を急速に上昇させる。


「《パワーシフト》」


接近した瞬間に攻撃に全振りして剣でぶん殴る。


「がっ!」


初めて勇者が仰け反った。


「《インパクトサウンド》」


風魔法を応用して声を振動させて吹き飛ばす。


「《マジックプリズン》」


魔法を連続発動をして勇者を囲む。


「食らえ!!!」


一気に中心の勇者へ魔法を叩き込む。


「《穿光》」


勇者がいるであろう位置に魔法を撃つ。


「いたた・・・!」


「あークソが。こんだけやってほとんど応えてねぇ・・・」



「まさか、ずーっと回復魔法を使ってたから魔力がカツカツだよ。」


マジかよ・・・どんだけの化け物なんだよこいつ。


正直勝てる気がしねえぞこれ。俺ももう魔力ほとんど残ってない。


「これならもう純粋な身体能力で勝負するしかないな。」


「ははは!!それは良いですね!!ここからは魔法なし!剣なし!防具なし!!純粋な殴り合いで

決着つけましょーよ。よし、モニカ、サヤさん、メイリア降参して良いよ。」


「あはは!!それは良い考えだね!これで残るは僕ら2人!正面から殴り合おう!!こういうの憧

れてたんだ!!」


そうか第3王子で勇者ともなればガキの頃から誰かと殴り合うなんてことなかったのか。


「じゃあ決まりですね!オラァ!!!」


10分ほど殴り合った後2人とも同時に倒れた。


「あはは!!あー良い気分だ!楽しかった!!僕の負けだ!!」


勇者はそう言って笑っていた。


俺はというとボロ雑巾みたいになって地面に横になっている。


全身が痛い・・・特に腹が痛すぎる。


何とか根性で意識保ってるけど素のフィジカルが違いすぎた。


周りの生徒はすごいとか勇者に勝ったとか言ってる。ダメだ嫌な予感しかしない。


「今回復魔法かけますね。」


「助かる・・・いたたた!!」


はぁ、やっと痛み引いた。


「勇者様にもかけてやってくれ。」


「はい。」


「すまない。助かるよ。」


こうして俺は何とか勇者に勝った。

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