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編入/決闘

今日は魔法学園の編入試験合格発表だ。ここでの試験結果によってA〜Cのクラスに分けられる。一番上がAだ。

俺の番号は〜・・・


「お、あったぞ!」


「やりましたね!全員合格ですよ!」


「うん!俺はAクラスだったよ!」


「私も私も!」


俺とメイリア、モニカは全員Aクラス。俺は筆記試験がメイリアに次いでモニカと同率2位だ。それが効いたのかAクラスになれた。

ちなみに、筆記試験4位は女の子だった。名前はなんだっけ?忘れたけど可愛かったのは覚えてる。


実技試験はメイリアが一位になってた。模擬試験をパスしたから当然というかなんというか。てか両方一位で突破してるじゃん。


そして今、教室に集まっている。

教室には担任の教師がいる。この人は元冒険者でB級まで行ったらしい。教師になったのは10年前。


黒髪短髪でイケメンな大人って感じだ。


「はい、今日から4人このクラスに編入する人たちがいます。仲良くするよーに。じゃあ、まずは自己紹介してくれ。」


自己紹介かぁ・・・緊張してきたな。


「えっと、ユウです。よろしくお願いします。」


名前だけ言って頭を下げる。これでいいんだよな?


「次は私だね。メイリアです。よろしくー!」


「えっと・・・モニカです。よろしくお願いします。」


俺たち3人の後に・・・あ、この人だ4位の人。


「ユーリィ・シンフィールドです。よろしくお願いします。」


シンフィールドといえば公爵家の・・・確か公爵夫人が現国王の妹だったっけ?


「おーい!ユウ!!やっぱりAクラスなんだ!!」


この声は・・・


「これはこれは、勇者様。私のような平民を覚えてていただけるとは光栄です。」


跪いて胸に手を当て頭を下げる。


「良いよ良いよ!学園では実力以外の序列ないんだし!」


それだと結果俺下じゃねぇかよ。


「はい、積もる話もあるだろうけど、もう授業始めるぞ。」


「先生、席どうしたらいいですか?」


モニカが質問する。


そういえばそうだな。まさかくじ引きとか言わないだろうな?


「あぁ、そのことなら心配ない。編入生用の席があるからそこに座ってくれ。」


良かった〜。流石にそこまで酷くはないようだ。


三人一組の机か。俺は一番後ろの窓側の席に座った。俺の横にモニカその横にメイリア。別のとこ

ろにシンフィールド。


そして初めての授業を終えてその休憩時間。


「ふぅ・・・疲れた・・・」


「初日だから仕方ありませんよ。」


「そうですよ!これから慣れていきましょう!」


2人とも優しいな〜。


それから2時間目の授業が始まった。内容は魔法の基礎理論について。


まぁ・・・簡単に言うと魔力


「つまり魔力とは体の中にあるエネルギーみたいなものですね。これを自在に操ることで魔法の威

力や精度を上げることができます。」


ちなみに魔法は一般的に知られている汎用魔法が使われることが多い。メイリアはえげつないセン

スでばかすか高威力のオリジナル魔法使ってるけどはっきり言って異常だ。


俺もオリジナル魔法使えるけど基本の応用とかサポート全振りとかだからなぁ。


授業を受けること約三時間、昼休みになった。


さて、食堂に行くかな。


「モニカ、メイリア食堂行こう。」


「はい。お腹空きましたね。」


「ご飯だー!」


3人で食堂に向かった。


食堂は広く清潔感があった。生徒で賑わっている。


俺は大盛りの肉を頼んで2人はパスタを注文した。


空いている席を探す。


お、あそこだけ誰も座ってないじゃん。


「あっち行こうぜ。」


って女の子1人いるやん。エルフかな?


「すみません、相席いいですか?」


「あっ、えっ?あ、ど、どうぞ。」



周囲がザワザワする。なんかあるんか?


「おいおいマジかよ・・・」


「エルフと飯食うとか・・・」


???この学園じゃエルフ差別されてるのか?


「あ、あの、私失礼しますね・・・」


「皿に飯残ってるぞ?」


「あ、で、でも・・・」


「気にすんなって。俺らそういうの気にせんし。むしろあーいう奴らを軽蔑するわ。」


モニカもメイリアも口にこそ出さないが不愉快そうにしている。俺たちは冒険者時代にエルフに助

けられてるからな。不愉快にもなる。


女の子は俯きながら食べ始めた。


すると・・・ バンッ!!!! 大きな音を立てて一人の男が入ってきた。金髪にピアスをして軽薄

そうな顔立ちの男だ。


周囲の生徒たちは男を見るなり顔を青ざめさせた。


男はこちらに向かってくる。


「よぉ・・・お前が噂の編入生か?」


「はい?何の噂で?」


「ふんっ・・・随分と可愛い子ちゃん連れてんなぁ・・・」


なんだこいつ。嫌味を言いに来たのか?


「いやあの、会話成立してないんですが・・・」


「あーあー、わかったよ。単刀直入に言おう。お前ら俺の女になれ。」


は?こいつ頭おかしいんじゃねぇの?


「いや、意味わからないのですが・・・」


「はっ!てめぇみてえな雑魚には勿体無いんだよ!大人しく俺のものになりゃ可愛がってやるよ!

おら!行くぞ!」


モニカ腕を掴もうとする。


「おい、何やってんだよ。」


「ちっ、めんどくせえな。」


「俺も同じ気持ちですよ。」


「ぶっ殺すぞ!!」


殴りかかってきた。


拳を受け止めて・・・軽く捻って足を引っ掛けて転がす。


そのまま押さえつける。


周りの生徒はポカーンとしてる。


騒ぎを聞きつけた教師がやってきた。


あ、この人担任じゃん。


担任は呆れたような表情をしている。


まぁ当然か。


俺は担任に事情を話した。


俺が悪いわけじゃないしな。


「お前に決闘を申し込む!!」


えぇ・・・このタイミングで?


「俺が勝ったらその女ども俺に寄越せ!」


「いや、コイツらも物じゃないんだし俺の一存で決められんしそもそもお前は何を賭けるんだ

よ。」


「じゃあテメェは退学をかけろ!俺も負けたら退学してやる!!」


散々モニカたちをモノ扱いしやがって俺も結構腹立ってんだよね・・・



「いいぜ、やってやるよ。日時はお前が決めろ。」


こうして俺はこの学園に来て早々決闘することになった。



しかも今日の放課後てダル。


昼休みが終わり俺は教室に戻ってきた。


教室が騒がしい。


「ねぇねぇ!決闘するって本当!?」


えっと・・・誰だこの人。


「えぇ、はい。決闘申し込まれたので。」


クラスメイトがざわつく。


まぁそうだわな。普通はこんなこと起きないしな。


そして放課後になった。


場所は訓練場だ。


そこにはギャラリーが集まっていた。あ、さっきのエルフの女の子もいる。


俺と金髪イケメンは向かい合う。


金髪の取り巻きはニヤついている。


先生も審判としてきた。


「ルールは場外に押し出すか気絶、あるいは降参させること!始め!!」


よし、ユニさんと訓練して近接も鍛えたんだ負けるわけねぇよ。

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