表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/115

絡まれちゃったよ。

「えぇ!?パーティを脱退ですか!?」



受付嬢から驚きの声が上がる。まぁ実力派グループで最近ブイブイ言わせてるパーティを抜けるとなったら正気を疑うよね。


「あぁ、俺の1番強いバフは条件が厳しいから。迷惑はかけられんのですよ。」


あの制限付きのバフがなければヒールの出来ない俺をパーティに入れるメリットはない。


「そ、そうなんですね……でも確かにおっしゃる通りです!皆さん前衛として凄い活躍されてますしね!合わなかったものは仕方ないですよ!」


「ありがとうございます……」


俺は苦笑いしながら答えた。そしてそのままギルドを出て行こうとする。すると後ろから声がかかった。


「おいおいおい!待てよ!」


振り返るとそこには5人組がいた。


「なんでしょう?」


「お前みたいなひょろっちぃ奴が《鈍色の光》にいたからおかしいと思ったんだよ!やっぱり足手

まといで追い出されたか!!!」


「あ、はい。言いたいことはそれだけですか?」


「おい待てよ!」


そう言って男が拳を振りかざしてくる。


俺はそれをするっと避けてみぞおちに肘を一発入れてやった。


「ぐっ……なんだとぉ?!」


「だから、もう話は終わりましたかって聞いたんですよ。」


「てめぇ!調子に乗るなよ!」


今度は剣を抜いてきた。他の4人も。


自分自身にバフをかけて応戦する。「オラァッ!!!」


大振りの攻撃をかわしながら頸動脈に強い圧をかけて気絶させる。そしてそいつの頭を掴んで1人

に当てる。


あと2人だ。


硬化魔法で拳を固めて顎を叩く。後1人。


剣を投げて逃げようとする。


俺は投げられた剣ををかわしつつ足を引っ掛けてマウントを取る。そして顔面を殴った。


全員倒した。


と思ったけど


「貴様ぁ!!!よくもやってくれたな!!許さんぞ!!」


最初に倒したリーダー格の男が起き上がった。こいつなかなか硬い。


「かかって・・・ヒベェッ!」


喋ってる途中に金的を食らわせて気絶させた。卑怯かな・・・でも大前提5人で1人をリンチしよう

としたんだ。卑怯もクソもあるか。さっきまで周りで見ていた冒険者達は唖然としている。そりゃ

そうだよね。追い出された足手まとい冒険者がD級の中でも上位の冒険者パーティをボコしたんだ

から。


受付嬢を見ると口をパクパクさせて驚いている。


「あ、お騒がせしました。」


「いえいえとんでもないです!こちらこそトラブルを抑えられず申し訳ございません!!」


「いえ、喧嘩買った俺も悪いんで。それじゃあ失礼します。」


そう言って俺はギルドを出てモニカ達が待つ宿屋へ向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ