次の町へ・・・
どうしてこうなった?
寝づらいと思ったらレイサもレイラも俺の布団にいるし。
「おーい、なんでここにいるの?」
「んぅ?」
「なんですかあ・・・?」
声をかけてみたが2人とも起きない。返事はするけど目を開けないどころかまた寝息が聞こえてく
る始末だ。まぁ起きてから聞けばいいか。
昨日はこんなことなかったんだけど何故・・・?まぁいいか。もう空が白んできたし起きよう。
2人を起こさないようにそっとベッドから出て洗面所に向かう。冷えた水で顔が引き締まる様な感
覚を覚える。
顔を洗い歯を磨いて部屋に戻ると、いつの間にか起きたのかレイサとレイラが起きていた。
レイサはいつも通りだがどこか眠そうだな。レイラは寝癖がついているせいなのか頭の大きさが倍
くらいに見える。
「おはよう。目覚めた?」
「ふわ~、おはようございます」
レイサは大きなあくびをして、レイラはまだ少し眠そうにしていた。
朝食を摂るために宿の食堂に向かう。
食堂に入るとモニカたちがもう席を取っていた。みんな早起きだな。
「そういえばなんで今日俺の布団にいたの?」
「ご主人を守るためです。」
「寝てる時は1番無防備ですから。」
「まぁそうだけど一介の冒険者の俺を狙う奴いないと思うし、最悪魔法仕掛けてから寝るから大丈
夫だよ。自分たちの部屋で寝た方が依頼受けるとき疲れ残らないし。」
今日は依頼を受けずに次の町に行く準備をする。
次に行く町はスティア。最近ダンジョンが出来たらしい。まだ未踏破のダンジョンだ。
「じゃあ今日は買い物して明日出発しようか。」
「はい!」
「わかりました。」
「わかりましたわ。」
朝ごはんを食べてギルドに向かった。
今日はダンジョンの情報を集めようと思っている。
受付に行き受付嬢さんに話しかける。
「すみません。最近できたダンジョンの情報が欲しいんですけど。」
「はい!ダンジョンの情報ですね。銀貨5枚になります!」
「結構しますね。」
「情報には価値があるんですよ。それに情報料で命の安全が格段に上がるんです。」
確かにその通りだ。
なるほどね。全10層と考えられていて3層までの魔物が判明していると。
「わかりました。ありがとうございます。」
「またのご利用をお待ちしております。」
この町を発つのは明日の昼。馬車の手配もしたし食料も買い込んだ。問題なし。