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魔の森の男

この男流石に強い・・・!俺の攻撃見てから動いてるのにほとんど避けられる。だが、それは想定内だ! 俺はさらに加速して攻撃を繰り出した。


それをまた見切って避けてくるが、それも予想通り。


こいつは強いけど、攻撃は大振りで避けるのも簡単だった。だけど当たった木が弾け飛んでる辺り1発でももらったら確実に死ぬ。


なら、こっちにも勝機はある! 何度目かになる斬撃を男が避けようとした瞬間を見計らって剣の軌道を変えた。そしてそのまま男の脇腹に向かって横薙ぎにする。


これでどうだ!! そう思ったのだが、男はその一撃さえもあっさりと受け止めてきた。


それどころか、俺の剣を掴んだまま力任せに押し返してきたのだ。


マズいと思った時にはもう遅くて、俺は勢いよく地面に叩きつけられていた。


しかもそれだけじゃない。いつの間にか馬乗りされていたみたいで、完全に身動きが取れなくなっていた。これは本当にまずいな・・・。


多分だけど魔法の使えない今の俺じゃ勝てないぞ・・・? どうにか逃げる方法を考えるんだ・・・! そう思ってると突然目の前の男の雰囲気が変わった気がした。


な、なんだこれ・・・!? 明らかにさっきまでとは違う感じだ。


それに妙に体が熱い・・・まさか毒か何かか!? くそっ!このままだと殺されるかもしれないし逃げないとやばい! そんな事を考えていたその時だった。


「あー疲れたー!」


いきなり男がそう叫ぶと同時に俺から降りて地面に腰を落とした。


それからゆっくりと立ち上がると、今度はニヤリとした笑みを浮かべながら俺の方を見てくる。


「いやー君凄いね!まさかここまでやるなんて思わなかったよ。」


「えっと・・・どういうつもりだ?」


「んー?君の事を気に入ったからだね。だから殺さない事にしたんだよ」


「気に入る・・・?」


「うん。だって君の目僕なんか興味ないでしょ?死にかけてるのにそんな人初めて見たよ。こんなところに来るなんて何か用でもあるの?よかったら案内するけど」


正直言うと信用出来ないし、そもそも仲間になりたくないんだけど、この状況で断れるわけがない・・・俺下手したらこのまま殺されるし。


はぁ・・・仕方ないか。背に腹は変えられん。


「わかりました・・・お願いします。」

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