魔の森
ようやく訓練が終わり魔族領に入ることになった。
「よし、今から魔族領に向かう!誰が死ぬかも分からない所だ。今一度問おう、死ぬ覚悟はあるか!!」
「はい!」
「ここまで来て引き下がるわけがありません!!」
そうして俺達は魔族領へと向かった。思った以上に遠くてケツが痛い・・・
「着いたぞ・・・ここが入り口だ。」
目の前には禍々しいオーラを纏った森が広がっていた。
その先にあるのはまだ人に友好的な魔族がいる街だ。
「ここからの先頭は索敵持ちの俺が行く。」
俺はそう言って前へと進んだ。
後ろからは心配そうな顔でこちらを見ている皆がいた。
そして、俺たちは森の中に入った。禍々しい感じがする。空気も重い・・・
「何か来るぞ!」
前方の木陰から人影が現れた。
それは全身真っ黒な男だった。
「人間だと?しかも女もいるのか?」
男は少し驚いた様子だったがすぐに冷静になったようだ。
「ここはお前ら人間が入っていい場所じゃ無い。」
「なら力ずくでも通してもらおうかな。」
俺はそう言って剣を構えた。この魔の森と呼ばれている場所では魔力の濃度が以上に濃く下手に魔法を使ったら暴発しかねない。俺がギリギリまで時間を稼いで勇者様に倒してもらおう。




