支援術師たち
はぁーあ。疲れた。3グループに分けて行動したせいで足がパンパンだ。まぁ、今日はこんなもんだろうな。
とりあえず、このくらいにして明日に備えようかな?
明日は魔道具を作る。魔族のところに突撃した後のためにできる限り作って試運転しておきたい。
少し多めに時間を取りたいところだけど……どうしようか。まぁ、今考えても仕方ないか。俺1人で同行できる問題じゃねぇし。
翌朝になり、朝ごはんを食べてからいつものように本を読む。
「なんか王城での暮らしに慣れてる自分がいる。」
「ご主人は順応が遅すぎるくらいだよ。」
そう言われてもねぇ・・・まぁ確かにもうちょっと早く慣れておけばよかったよ。
本を読み終わり、部屋を出てから支援術師のみんなに声をかける。さすがに昨日みたいに騒いではいないようだ。
ふと、思ったけどよく考えたら俺の部屋に来るのって結構ヤバいんじゃないか?いや、そもそもなんでナチュラルに部屋に来るんだよ。
そんなことを考えながら、俺はみんなと一緒に倉庫へ向かう。
「じゃあ適当なの選んで。」
「なんでもいいんですか?」
「良いよ。ただ鉄製のものが良いよ。」
みんなそれぞれ選んだものを持ってきてくれる。ん〜まぁ、悪くはないんだけどこれならそこまですごいものはなさそうだな。
それから2時間ほどかけて全員分をチェックする。
「うん、これなら作れるね。じゃあどんな効果を付与するか教えてくれ。」
魔道具は指輪タイプなら外付けの魔法、もしくは魔力のストック。剣とかガントレットなら増強や魔法を纏わせるなどだ。
付与するのは誰でも使えるようにするため、基本的には軽量化などの軽いものや強化のみの場合が多い。




