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そういうものとわかっていても気に入らない

掲載日:2022/05/25

休日の朝。

まぶしい日差しを感じて目が覚める。


身支度を済ませて、軽い朝食をとる。

最近腹回りが気になるので、コーヒーはブラックですませる。

少し苦い。


予定もないしどうしようかと思っていると、会社の同僚からメッセージが届く。

急なトラブルでなければいいがと内容を確認する。

先日、同僚にはトラブルを助けてもらったばかりである。


要件は仕事ではなかった。

どうやら、街コンというものに付き合ってほしいらしい。

街コンというのは、いくつかの店舗などが協力して行うイベントで、自由にナンパする?

みたいなことらしい。


少しうんざりもするが、電話までかかってきて、熱心に誘われ、仕方なくついていくことにする。

指定の駅では同僚が、随分としゃれた格好で待っていた。


「もうすこし、おしゃれしてこいよ」


自分の服装は、白い麻のシャツにシャツにグレイのパンツ。

薄いジャケットを羽織り、ドクターマーチンのシンプルな靴。

まぁいつもの恰好である。


同僚はブランドで着飾っていて、少し気後れをする。

が、今更どうしようもないのでついていく。


昼間からBARの店内で、男女が声を掛け合っている。

悪目立ちせぬ程度に、声をかけて、印象に残らぬように敬語で話す。


同僚の自慢話に女子達が色めくのをみて、自分には真似できそうにないなと自嘲する。

あのくらい頑張らないといけないのかもしれない。


振り回されるように店をまわる。

自分としては一生分の話を聞いたような気がする。


連絡先の書かれたカードを渡したり、渡されたり。

個人情報なので捨てる時はシュレッダーにかけないといけないな。


上機嫌な同僚の横で、適当に相槌をしながら話を聞く。


流行りの化粧をした女の子っていうのはどれも同じに見える。

おまけに話すことも似たり寄ったりで、聞くことしかできない。


「そうなんだ、凄いね」

「へぇ、ありがとう、知らなかったよ」


この二つのパターンで、何とか乗り切る。

内容なんか、何一つ頭に入っていない。

というか、彼女たちが話す言語が、日本語であるかどうかも自分にはわからない。


聞いた名前を呼び間違えぬよう、慎重に名前を呼びながら返事をする。


くじけそうな自分に言い聞かせる。

頑張れ俺。

今日の朝の判断を後悔しながらも、なんとか微笑んでのりきる。


そして、後日。

同僚はガードが堅かったといい、また次の街コンへ誘われるが、なんとか拝み倒して断る。

スマホからはひっきりなしにメッセージが届いたことを伝える音がなる。


正直どうでもいい。

放置すれば悪化することはわかっているのだけれども、返事をする気力もない。

自分には女性というものが理解できない。







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― 新着の感想 ―
[一言] 幼女作家もいるぞ! のんびり死体さんみたいな人って、なんだか「安心」する。ぽわわ。
[一言] あ、はい。 お疲れさまでした。 私の場合、ある程度年のいった昔若かったお姉さんがたとは話が弾むのですが。
[一言] おひさ〜♪……って、うん、まぁ、元気だしましょうや。 相性いい子がいるかも知れませんやで〜
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