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転生

んうぅ…って真っ暗、ここどこ?ドラゴンになったんだよね?もっとよく見えないかな。

〈『暗視』がレベルニになりました〉

何この声?

〈《天使の上司》によるものです〉

あー天使さんか。これから天使さんって呼ぶね。返事ないけどOKとして受け取っていいよねこれ?それにしてもくらいなーここ。動いて見るか。よいしょ。

硬い壁に当たった。

あーわかった、ここ殻ん中だ。ドラゴンって卵から生まれるイメージあるし。それならここつきやぶれそうだな。

今度は足に力を入れてドンっと蹴ってみた。

パキッ

ヒビが入っただけか…よし、もう一度。

ペキッ

今度は片足だけ入れられそうな穴が空いた。

よし、もう一つの足も

ペキッ

よっしゃ、二本の足出せた。それで立って…

空いた穴から足を出して立って、横に倒れた。すると少しヒビが入った。

これを繰り返せば絶対割れる。あったま良い私。それ、もういっちょ

パキパキッ

さっきよりも割れてる割れてる。だけどまだかかりそうだなー。

もう一回倒れてみた。

パキパキッ

これぐらいヒビが入れば、手でも開けられそうだな。

早速手でパンチしてみた。

ペキッ

痛い。少し穴は開いたけど反動で手が痛い。だけど『暗視』みたいに『緩和』も痛いの我慢したらレベル上がるかな。

そう思ってパンチをし続けた。

そして五発目で

〈『緩和』がレベルニになりました〉

やったー。もう手、痛いし倒れた方が早いな。

早速倒れる。結果パキパキに割れて外に出ることができた。

しかし、よく見えない。

なんで見えないの?明るくなったけど、目つぶって暗い部屋から明るい部屋に出た感じ

キョロキョロしていると急に暗くなって

「我が子よ」

「ゔぇ?」

えっ、誰?って我が子って言ってるから親だよね。それにしても生まれたてだからか、うまく話せないのかな。

「これを食べろ」

これと言われても、見えないからなー。だけど良い匂いだから食べてみるか。

その匂いのところまで行きかじってみた。そしたら肉だった。

ドラゴンだからかな、生肉が美味しい。結構大きいけど食べれちゃいそう

肉はあっという間になくなった。

「食いつきからみたところ健康だな。私はお前の母だ。また狩りに行ってくる。目が見えるようになるまで動き回るなよ」

そう言って飛び去る音が聞こえた。

お母さんのほうだっあのね。それにしても一言一言づつくぎって話すんだね。なんていうか話し方も、少し他人のような戸惑ってるような〜。子育て初めてなのかな?そういうことにしておこーっと。考えたら眠くなってきたし寝るか。寝る子は育つって言うしね、おやすみなさーい。


おはよう。結構寝たけど今どんぐらいなんだろう。

〈17時ごろです〉

おー天使さんありがとう。ついでに、ここって一週間って7日?一年とか何日ぐらい?

〈1週間は7日です。1年は365日です。〉

元いた世界と変わらないのね。時間は1日何時間?

〈1日24時間です〉

そこまで同じとは…ありがとう天使さん。それにしてもまた肉の匂いがするなー

肉の匂いがする方へ顔を向けると、

「起きたか。これ肉だ」

そう言って肉を私の近くに置いた。

「ゔぁりげぁどぅ(ありがとう)」

「どういたしまして」

やっぱりまだしゃべりずらいな、それじゃあいただきます

またむしゃむしゃ食べてあっという間に肉がなくなった。

ふぅー、ごちそうさまでした。

「食べたか。お腹いっぱいか?」

「ゔん」

ギリ「うん」って聞こえたかな?

「それは良かった。おやすみなさい」

「ゔぉゃあずみ(おやすみ)」

それにしてもドラゴンの子供の滑舌悪。母音がどうしても大きくなりやすいし、まあそんなこと気にしてもしょうがないか。というわけで寝ようおやすみなさーい


おはよーごさいます。起きたらもうお昼だし、それにしてもいつの間にか周りに葉っぱがいっぱいあるし、母が持ってきたのかな?あ、目ほとんど見えるようになりました。周りを見てみるとね、私穴っぽいところにいるみたいだけどこれ軽く校庭二つぐらい余裕で入るよねこれ、壁から鉱石みたいのも見えるし。入り口にはグリーンカーテンみたいに草とかがかかってて、その隙間から木が生えてるのが見えるぐらいかな。そうだ自分どんな色なんだろ?)

手を見ると、白に透き通る銀が混じった様な鱗だった。

そうだ、『鑑定』使ってみよ。『鑑定』

手を見ながら『鑑定』と念じてみた。

そしたら


【ベビードラゴン】

レベル1


おーベビードラゴンって言うんだ。まだ生まれたばかりだしね、だけど鑑定のレベルが足りないからかな?スキルとか見れないんだ。がんばってレベル上げるしかないな。

そう思っていると外からお母さんらしき気配が入ってきた。

「ゔぉがえ…」

「ただいま。どうした?」

そこには真っ黒で大きなドラゴンがいた。

マイマザーであってるよね…でかすぎるでしょ。私まだ小さいからより大きく見えるだけかな?まず色違いすぎね?正反対だし、そりゃ〜戸惑った対応になるわな。あ、めっちゃ見てる…

私は急いで首を横に振った。

「何もないならいいんだ。これ肉だ。目見える様になったのか?」

首を今度は縦に振る。

「そうか、それは良かった」

「あでぃがどう」

「どういたしまして」

滑舌相変わらず悪。いつかはお母さんみたいに話したいなって、お肉デカ二メートルぐらいあるのじないの?まずなんて言うんだろ、そうだ鑑定すればいいじゃん。『鑑定』)


【走竜】


さっきとは違い走竜としか表示されなかった。

何でだろ?

〈スキル『鑑定』がレベル一だからです〉

あー、なるほどそういうことね。がんばってレベル上げれば見れる様になるってことか。自分だからあそこまで見れたんだろうなたぶん。

「どうした?食べないのか?」

「あべる。ぎぃただぁぎぃます。(食べる。いただきます)」

考えてもしょうがないしたーべよ。

むしゃむしゃ食べてあっという間に走竜は骨だけになった。

「ごじぃぞうざぁまでじた。(ごちそうさまでした)」

お腹いっぱいになった〜。食べたらまた眠くなってきたな、よし寝よう。

「ゔぉやずみ(おやすみ)」

「おやすみなさい」

そう言って私は寝た。


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