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10話相談

ユニークが5000人超えました。ありがとうございます。

「あの村長」

「ひゃい、なんですか」

「この子も一緒とめてくれませんか?」


この子というのはもちろんランディのことだ。ぱっと見人間だから何も言わずとめていたらみんな不安がったり、気分はあんまり良くない人多そうだし。


「人間の子ですか?」

「一見人間に見えるんですけど、ドワーフと人間のハーフらしくてここに連れてこられてしまったらしいんですね」

「それは。わかりました、みんなにも伝えておきます。あちらで避難して来た人は寝るので運んでいただけるとありがたいです」

「そのまま運んでくれる?」

「わかりました」


私はランディを乗せてる走竜に頼んだ。ちゃんと村長の案内に従っているのを見てある考えが浮かんだ。



このまま走竜達を置いてっても大丈夫じゃないか?



しっかり鼠族などの獣人を襲わないこととか、村の復旧作業の手伝いとかいっていけば案外うまく村の人たちとやっていけるんじゃないかな。

それに小鼠達と仲良くなったみたいだし、村長に走竜の狩に行く時間は考えてって言えばうまくいきそう。


そうすれば、復旧作業は早まるだろうし小鼠や子うさぎの遊び相手になる。もしなんか襲ってくれば守ることもできる。


そんなこと考えてたら村長達が帰って来た。


「村長、今日ここに泊まっていってもいいですか?村の人も怖がらないようにこの辺で寝ますから」

「どうぞどうぞ」

「ありがとうございます。あとこの辺に川とか池とかありませんか?みんな動いてのども渇いてると思うので」

「それはあっちに川があります」


そう言って指差した。

「真っ直ぐで我々で5分ぐらいです」

「わかりました、ありがとうございます。みんないこ」

「「はーい」」


みんな返事したと思ったら1人違う答えが返って来た。

「ボスこの子が一緒に寝たいそうなので僕はここに残ります」


見ると、さっきの小鼠が一緒に寝よーとしっぽを一生懸命引っ張っていた。


「わかった」

「すみません」


わかったよー、と言いながら小鼠と一緒に寝床へ向かって行った。

もう受け入れられてるんじゃないかな、まあ一先ずみんなに相談だな。



1分もかからず川についた。そこそこ幅のある川だった。


「結構川幅あるなー、スゴ。みんなトイレするなり水飲むなり少し自由時間」

「「わかりました」」


それから水を飲む者、なんかふざけあってる者と自由にし出した。


さて私も水飲んだしソウシに相談して反応見てからみんなに話すか。


「ソウシちょっといい」

「なんですか?」

「明日私はいったん帰って明後日にまた来るんだけど、ソウシ達はここに残って鼠族や兎族の手伝いしてくれないかな?ちゃんと村長とみんなに聞いてオーケー出たらそうするから」

「なぜ俺に?」

「どんな反応するかなーって、それからみんなに話そうかなと」



「俺はこのままここで手伝うのありだと思います。小鼠達と仲良くなったことですし、みんな別れるのはあんまり喜ばないと思います」


ソウシがこの反応ならみんなも同じかな。


「うわ!」


いきなりした声の方を見ると、ナマズっぽいのが水飲んでた走竜に向かって突っ込んだ。

ギリで走竜は避けたようで、勢い余ったナマズは陸に腹をズッと擦って止まった。


「何あれ⁈鑑定」


【電気ナマズ】

レベル32


レベル32なのか、それにしては探知で緑色なんだよなー。


ナマズは頑張ってズルズルと川に戻ろうとしている。

「どうしますか?」


にげるか?

でも待てよ、これウィンドカッターがどれだけ切れるかの試しできるんじゃない?直径1メートルぐらいあるしそんなきれないよね。


「ちょっと試したいことあるからみんな避けてー」


そして爪に意識を集中させウィンドカッターと言いながら思いっきり腕を振り下ろした。







結果ナマズは3つにブツ切りになった。


「へ?」


あまりの綺麗な切れ方にみんなすげーとかわーとか驚いてるけど、1番私が驚いてる。だって1メートルの肉爪から出した風でブツ切りしちゃったんだよ!


「さすが、すごいですね」


なんかソウシは嬉しそうだけどほっとこ。ひとまずこれどうすっか、食べちゃえばいいか。えい、夜のデブ活じゃ。


「わたし真ん中のここ食べるけど他みんな食べていいけど食べる?」


「「食べまーす」」


見事に声揃って返って来た。


「どうぞー、それじゃいただきます」


ガブ、なかなか美味しいかな。ん?

急に手足が痺れて来た。


めっちゃヒリヒリチクチクする…もしかして麻痺とか?

みんなも同じようで固まっている。麻痺で間違い無いようだ。


ヤバイどうしよ、1日これだったら襲われるよ…


〈麻痺無効を取得しました〉


お、と思う間にスーッと痺れがなくなった。


周りを見るとみんなは少しなれたのか動けるようになっていた。


「みんなしびれてる?」


片言にはいとかうっとかで返事が返って来た。でも1人だけわたしと同じようにけろっと治って動けてる者がいた。


「俺は治りました」


ソウシだけ私と同じように動けるようになっていた。


「ソウシ治った痺れ?」

「はい、スって感じで治りました」


声は聞こえてないけどソウシも無効取得したってことか。

他のみんなはどうにか動けるってところか、これ食べるのわたしとソウシだけにしといた方がいいかな。


「しびれてる人は食べるのやめて休憩してて、ソウシ食べれそうだったら食べていいよ」


そういうとソウシはまたたべはじめ、みんなはその場に座ったり水飲んだりした。


麻痺無効があれば食べても大丈夫なようで普通に美味しい。



10分ほどして食べ終わるころにはみんなほぼ回復していた。


「みんな大丈夫?ダメそう?一応これからまだ話そうと思ってることあるから、座ってていいよ」


「お言葉に甘えて座っています」


まだ立てないか、確かにしびれた時立つとチクチクしていたいもんね。


「話すことっていうのは、ここに残って鼠族の村の修復とか村の防衛、小鼠の遊び相手とかになってここにのこるか。それとも私と一緒に帰るか。どっちがいい?あぁ、ちゃんと明後日にはまたこっちに戻ってくるよ」


みんな近くの人となんか話し合ってる。ソウシはここに残っていいって感じだったけどみんなはどうかな?


「私達は残りたいです。小鼠ちゃんたちと話すのたのしかったし」


最初に話し出したのは女子3人で話してた所だった。

「俺も残ります」

「残る」

「俺も結構仲良くなったし別れるの嫌だな」


それから続々とみんな残ると言ってきた。結局全員残りたいとなった。


「じゃあ、みんなの意見は残りたいってことね。明日村長さんたちに相談していいよって言われたら残ってもらうってことで。その時に狩とかのことも決めよう」


「「わかりました」」


「それじゃあ行きますか。みんな立てる?」


決まったことだし、そろそろいいかなと声をかけるとみんな立ち上がった。


「行きよりもゆっくり走るから無理しないようにね」



そして帰りは3分かけて帰った。




「それじゃーおやすみ」

「「おやすみー」」


広場みたいな所でみんな雑魚寝状態で寝ている。

私はというと今日のことを思い出していた。


走竜たちに会っててほんとよかったなー。小鼠たちも助けられて、ウィンドカッターとかスラッシュとか覚えたし結構成長したな。でもなんか忘れてるような…


〈レベルが最大なため進化することができます〉


あー進化できるんだ。どんなのあるんだっけ?


【マジックドラゴン】

以下略


【シルバーホワイトドラゴン】

回復と防御が特徴的なドラゴン。光が当たれば輝く鱗が美しい。体長3メートルほど。進化先あり。


【ブラックドラゴン】

力と魔力を秘めたドラゴン。闇と同化するように隠れる。体長2メートルほど。進化先あり。



まだマジックドラゴンにはなれるのね。

どうしようか迷うな白か黒か。


うーん


お母さん黒だし、角は白くても黒のまんまだし白にしようかな。

シルバーホワイトドラゴンでお願いします。


〈わかりました〉


よし、これで寝たら進化だよね。結構考えたりしたから眠くなってきたわ。


改めておやすみなさーい。



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