7話ニョキッと生えた!
お久しぶりです。全然投稿しなくてごめんなさい。やっと高校にも慣れて来ました。
みんなあんな早く帰ってきたのに、リーダーだけ遅いなー。あのガタイのいいやつ結構強かったりして、リーダー苦戦してないといいけど…
急に変な胸騒ぎがしたので急いだ。
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「あ、いた。ってリーダーやばくない⁈尻尾切れてるし、血出てる。しかもあの男、双剣に魔力込めて、なんかやろうとしてんじゃん。どしよ、どしよ。今急降下しても間に合わない可能性の方が高そうだし、ブレスだと大惨事になるし…」
するとふっといいアイデアが浮かんだ。あのウィンドカッターとかいうやつなら届くし、早いし、被害が少ない。
「ウィンドカッター」
だが何も起こらない。
「やっぱ言うだけじゃダメか」
そうしているうちに、男の剣にじわじわと魔力がたまっていく。
「魔力をためて…あ、そういうことか、剣とかに魔力集めて一気に放出すると、あのウィンドカッターになるのか。でも、ただ集めて出すだけじゃ塊のままだ。でも刃物並みに薄くすれば、切れる」
自分でも驚くほど、頭が回転した。でも問題は、
「剣も何も持ってない」
もう男が何かを話しながら剣を振ろうとしている。
あっ、
反射的に止めたい気持ちからか、手が前に出た。
『持ってるじゃん鋭いもの』
目に入ったのは、自分の爪。ドラゴンの爪はそんじょそこらのものより鋭い。全力で魔力を爪にため、無我夢中で全力で振った。放たれた魔力は薄い風となり、男の腕を切った。近くにあった木数本も切れてしまった。
「できた…」
「うぁぁぁぁぁぁ」
少し時間差で下からは叫び声が聞こえた。
「でもウィンドカッターって言ってない。まあ結果オーライでいいか。こんどラファスに聞きに行こう」
そして、確実に男の首が狙えるところまで行き、ウィンドカッターで首を落とした。
「お待たせリーダー。遅くなっちゃってごめんね」
「いえ、逃してしまい申し訳ありません」
「いやいや、死にそうになったら逃げていいから。ひとまず傷直せるところまで治すね。尻尾がぶつ切りになったのを治すのは初めてだから、治らなかったらごめん」
「尻尾が治らなくてもぜんぜん平気です。治らなくても気にしないでください」
一応聞きたいんだけど天使さん、リーダーの尻尾って元どうりになる?
〈治癒魔法と回復魔法を併合使用すればおそらくほぼ治るでしょう〉
両方いっぺんに使えばいいってことだよね。
〈はい〉
『治癒魔法』『回復魔法』
体の切り傷はみるみるうちに治ったが、尻尾の方は血が止まっただけでいっこうに新しい尻尾か生えるきがしない。
天使さんどうして?
〈ただ併合使用して魔法をかけているだけでは治りません〉
確かに血も止まってるし、ほぼ治っている。だけど尻尾どうは、やったら治る?
〈再構築してください〉
再構築って、作れってこと?どうしよう。もうニョキッと、切れたところから新しい尻尾か生えてきてくれればいいのに。
すると尻尾の切れたところから、新しい尻尾がニョキっと生えてきて、あっという間に元どうりになった。
〈『創造』を取得しました〉
何それ?
〈知識や力など揃っていれば想像したものを創造できる力です〉
なにそれ、すご。じゃあ今私は、治癒魔法と回復魔法を持っていたから、想像したとうりに創造したってこと?
〈はい〉
すごそうなスキルがもらえて、心の中でガッツポーズしていると、
「ボスは本当にすごいですね。助けてもらってばかりです。恩を返すためにも、一生ついていきます。ずっとつかえさせてください」
「え、あ、いいよ。ついてきたいならずっとついてきていいし」
「ありがとうございます」
これ、忠誠らしいのも誓われたし、名前つけた方がいいよね。なににしようかな、走竜の走を入れた方がいいかな。
「名前欲しい?」
「名前⁈大丈夫ですか?親からは危険だって言われたのですが?」
「全然大丈夫だよ。もう何回か名前つけてるし。うーん、じゃあ名前はソウシ」
「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
〈ソウシが眷属になりました〉
あやっぱり眷属になったんだ。
「じゃあ戻ろうか」
「あの、その前にあの男食べてから返ってもよろしいですか?」
「あ、どうぞどうぞ。剣とかはもらってもいい?」
「お好きなようにしてください」
そう言ってリーダーをペロリと食べた。
剣はちゃんと回収したし、帰ろ。
「じゃあ行きますか」
「はい」
ソウシは嬉しそうにフェルテの後について走った。
読んでくださってありがとうございます。
ちなみにソウシは助かりましたが、私のテストは死にました。




