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6話リーダー頑張る

最近インフルエンザが流行ってますね。皆さんお気をつけください。


ちなみに私はもう治りましたが、キャンピロバクターにかかってました。


〜リーダー目線〜


「ぜんぜん人間こなくて暇でしかたねぇ。まぁ、仲間のことを考えず暇だと言えるのは幸せなのかもしれないがな。あんときは、どう生き残るかで必死だったし」


そんなことを言いつつ、さっき起きたことを思い出していた。



**********



「グルルルルル」


やばいもんに会っちまったな。もうすでに二匹やられちまってるし、どうするか…

目の前のサンダータイガーは、狩りを楽しんでいるようだった。

もうこれしかないか。俺が囮になってる間に、仲間に逃げてもらうか。

それを仲間に伝えようとしたときだった。


「グォォォォォォ」


最初はいきなりないたから、くるか!と思ったが違かった。

サンダータイガーの肩から腹に切れており、右斜め前にはドラゴンがいた。

そのあとは、あっという間にドラゴンがサンダータイガーを倒してしまった。

ふうっとサンダータイガーが倒されて安心したのもつかの間、倒れた仲間に近づいていくではないか。慌てて、


「グギャャー」


と、威嚇してしまったが、あのドラゴンはあのサンダータイガー以上に強い。ヤバイ死んだ、俺はそう思ったが。


「直すだけだから心配しないで」


返ってきた言葉は、意外だった。まず答えが返ってきた時点でびっくりした。そしてみるみるうちに、瀕死状態だった俺の仲間を直していった。そしてこう言ってきた。


「えーっと、怪我をもししたら今みたいに治すし、もしものことがあれば守るようにするから、私の配下になりませんか」


それは、想像を超えていた。生かすからには、何かあるとは思っていた。俺らを元気にしてから逃がして追いかけて襲うとか、太らしたあとに食うとか…しかし違った。配下になれと、こんなに強いドラゴンの。しかも怪我をしたら今みたいに治してくれるというこんなチャンスはないと思った。みんなの目を見ても異論はないらしい。

するとなんか心の底でモゾモゾした。


「これからよろしくね。この群れのリーダーは、君だよね」

「グギャ」


よくわからないが、配下になれたらしい。ドラゴンが近づいてきてどうしたかと思えば、


「頭ちょっと失礼」


いきなり頭に何かを流された。


「え、なに?」

「あ、ちゃんと話せるようになってるね」

「ん、通じてるのですか⁈俺の言っていることがわかるのですか?」

「わかるよ」


普通、声帯の関係で同種族か近い系統の種族であれば会話できるが、異種族だと相手の声や発音などができなかったり、知能の差などで会話はできない。それはドラゴンと俺は普通お互い言ってることがわからないってことだ。しかしいまはわかる。本当にすごいドラゴンの配下になってしまったものだ。もうボスと呼ぼう。

そして俺はみんなに教えに行った。


「おーい、みんなボスと話せるようになったぞー」

「グギャ⁈」

「グギギ?」

「なんか頭触ってもらったら、はなせるようになった」


これはボス目線だろう。俺には、


「おーい、みんなボスと話せるようになったぞー」

「本当⁈」

「異種族なのに?」

「なんか頭触ってもらったら、はなせるようになった」


と、聞こえている。

それでボスが俺らを話せるようにしている間に、俺がみんなに一応確認したがボスにみんな一生付いてくってことで異論はなかった。



**********



「はぁ、いま思い返しても、とんでもないボスを持っちまったな」


そんなさっきの思い出に浸っていると、こちらへ何か走ってくる音がした。スッと身構えると、人間にしてはガタイのいい男が出てきた。


「チッ、走竜か。今日は本当についてねえな。一匹だったからいいものの」


そう言って双剣の剣をこちらに向けてきた。

人間にしちゃあ、でかい方だな。しかも剣が二本。前一度だけ人間と戦ったが、もう少しヒョロかった気がする。


「ウィンドカッター」

「うぉっ」


絶対剣が届かない場所にいると少し油断していたせいか、男が持っていた双剣から放たれた魔法のうち片方が当たってしまった。

魔法が使えたとは、少し油断してた。だが、まだ戦える。それにここを通してしまってはボスに会えねえ。


「グギャー」


一気に距離を詰め噛み付いた。

く、避けられたか。だがそう簡単に行くと思うなよ。

重心をずらし、回って男のふところに尻尾を直撃させた。しかし飛ばされるのと同時に、さっきの魔法をほぼ0距離から放たれてしまった。


「うっ」


尻尾が途中からぶつ切りにされてしまい、そこからは血がダラダラと出てしまっている。飛ばされた男はというと、また違う魔法を使ったのか衝撃を和らげ、あまりダメージを受けていなかった。そして、


「ふぅ、危なかった」


と言って、双剣に魔力をため、構えている。

クソ、今あのウィンドカッターとかいうのがきたら避けられねーよ。

尻尾が途中で切れてバランスが取りづらく、血も流れ出ていたこともあり、うまく立てなかった。


「元Bランクの俺が相手だったことを恨むんだな」


そう言ってウィンドカッターが放たれそうになった時、










男の腕が飛んだ






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