5話救出
ご感想書いてくださりありがとうございます。これからも頑張っていきたいと思います。
やっぱ、夜って気づかれないな。一応リーダーぽい奴と、子供っぽい奴鑑定しておくか。『鑑定』
【人間】ザーグェ
レベル26
【ドワーフ】ランディ
レベル9
え、ドワーフだったの?全然ビゲもなんも蓄えてないけど、女の子なのかな?色々聞きたいことあるし、逃げた時食べられないように走竜達に言っとこ。
「ということでそのドワーフの子逃げてきたら襲わずに、捕まえといて」
「わかりましたが、ドワーフだけではちょっとわかりずらいです」
「うーんと、赤茶っぽい髪の毛の色で肩にまではつかない長さ、身長が子供の人間が逃げてきたら捕まえといて」
「わかりました」
よし、これで準備はいいかな。
見張りは3人か。小鼠ちゃん達を見張るのが1人と火を絶やさないようにするのが2人って感じの役割分担かな。3人固まって座ってないし、あの私がやった死体も、もう見てより警戒してるんだろうな。どうやっても1人が叫んだりする前に倒せないから、奇襲のノルマは2人でいいか。最初に小鼠ちゃんたちに近い奴やって、次にドワーフの子に近い奴に攻撃しよう。
深呼吸を3回してから1人の見張りに突っ込んだ。
グキ グチャ
骨が折れる音とともに肉が切れる音が響き残りの2人は驚いて声も出ない様子だった。そんなことも気にせず私は2人目に襲いかかる。
グギ
少し焦ったせいか、首に腕が当たっちゃった。まあいいか、折れたみたいだし。
「うあぁぁぁぁぁぁ」
やっぱり叫ばれちゃったよ。あわよくばこのまま3人倒そうと思ってたのに…
「どうし…ど、ドラゴン⁈」
「おめーらどうした?」
グチャ
そんなやりとりの間でもお構いなしに叫んだ奴を殺す。リーダー近くで見るとやっぱりいかつい。
「こんなところにドラゴンだと⁈てめーら起きろ。散らばってこいつを囲め。まだ俺らにも勝てる大きさだ。持って帰れば、俺らは大金持ちだ」
ちっ、全員起きちゃって囲まれちゃったじゃん。
「うわぁ」
あ、ドワーフくん今起きたの⁉︎。村の外の方に走っていってちゃったけど走竜いるから大丈夫だよね。
「ウィンドカッター」
痛っ。なに?腕が少し切れてる!でも光速回復のおかげかな、もう治りかけてる。もう痛いじゃん。
グギグギ
また1人、今度は尻尾によって押しつぶらされた。
「なんだこいつ、すぐ傷が治りやがった。もしかしたらアンデット系のドラゴンなんじゃ…」
「おい嘘だろ、本当なら俺らに勝ち目ねぇぞ」
ヒュン
今度は尻尾が空を切る音しか聞こえなかった。
身構えられるとやっぱ、倒しずらい。動揺してるからいけると思ったのにな。
「ウィンドスラッシュ」
いったー。今度は足かよ。さっきよりは痛くないけど、きれないわけじゃないんだよ。ここ少し狭いから避けるほど動けないんだよね。
「またすぐ傷が治りやがったぞこいつ…」
「やっぱり俺らには勝てねんじゃねーか。頭どうしや
バギ グヂャ
治っるけど痛いものは痛いんだよ!それにお頭に指示仰いで、逃げるって判断したら困るんだよ。
怒りを込めてさっきなんか打ってきた奴を切り裂いた。
「ちっ。おめーらバラバラに逃げろ、逃げ切れたら昨日キャンプしたところにあつまれ」
そして残っていた3人は、バラバラの道を選んで逃げていく。
「そう簡単に逃すか」
「喋った⁉︎」
1人だけ私が喋ったことに驚いて、逃げ遅れた。
チャンス!
グギヂャ
もっと胴とか狙えばよかった。頭思いっきり三つに切れちゃった…もう気にしてても仕方ないし、走竜たちがいるけど逃げた残りも追うか。
「お待たせしました」
そう言ってきた走竜の口は、紅く染まっていた。
「え、もう終わったの?」
「はい、人間美味しかったです」
食べちゃったのね…まあ、食物連鎖、弱肉強食って思えばいいか。
「俺んとこ誰もこないんだけど、おわっちゃいましたか?」
そう言ってもう一人やってきた。
「残り1人だけだけど、そっちには逃げて行ってないよ。ところでドワーフの子って、食べたりしてないよね」
「もちろん食べてないですよ。向こうで待機している所にいます」
「わかった。で、あっちの方に待機してるのは誰?」
「あっちは、リーダーが待機してたはずです」
そんな話をしていると、また1人やってきた。
「私の所人間こないし、声も聞こえなくなったからきてみたんですけど、おわってましたね」
「まだ、向こうにいるリーダーが帰ってきてないから、まだ1人生きてると思うよ」
「そうなんですか。ま、リーダー強いですし大丈夫でしょう」
「だけど一応心配だから、見に行ってくるね。1人は向こうで待ってる走竜たちを呼んできて。ちゃんとドワーフの子も連れてきてよ。のこりの2人は、ここに残って小鼠ちゃん達を縛っている縄を噛み切って、守ってて。絶対食べたり、しちゃダメだよ」
「「わかりました」」
そう言って、今度は恐怖で声も出ない様子の小鼠ちゃんたいに、
「ここにいるのと、これからくる走竜は、あなた達を食べたりするんじゃなくて守ってくれるから、おとなしく待っててね。ちゃんと、兎族の村まで送るから」
というと、その中の1匹から
「はぃ…」
と、今にもきえそうなへんじがかえってきた。
「じゃあ、そういうことで」
そしてみんな一斉に行動にうつった。




