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Fantapia ~転移チートが異世界を行く~  作者: アズマ
グインタビューの街
20/92

排除完了、状況確認に移る

仕事環境が激変し、ストレス?が大変なコトに・・・

食欲が減り、体重がここ3日で3kg減りました。


それでも話しは書いていきたい!(できれば)

 

 

 

「いったい彼奴らは何だったんだ?」

「分からないわ。ただマギーのカードを受け取っていたら『あなたはフェル嬢ですか』って声を掛けられて『そうよ』って答えたら・・・ああなったわ」



 フェル自身も、何故自分が巻き込まれたのか分かっていないようだ。

 相手が一方的にフェルを知っていたようだが・・・。



「彼奴らとは初対面かい? 会ったのを忘れてるとか」

「・・・・・・ダメね。覚えてないわ」

 


 顎に手を当てて考えていたフェルだが、やはり記憶にないそうだ。



「―――ユーキさん、フェル。ギルド長が呼んでいるわ」



 マギーが俺たちに声を掛ける。

 見ればカウンター奥の扉からミラーさんが手招きしていた。

 その隣には先ほどのギルド長――ガーフィさんもいる。



「何かしら?」

「事情聴取ではないかしら?」

「とにかく行こうか」



 俺たちは呼ばれるがまま、ギルドの奥へと入っていった。




 ~~~~~




「―――とまぁ、あやつらから聞き出せたのはこれくらいじゃの」

「そうですか」



 呼ばれて行ってみると、ある一室に案内され応接用の椅子に俺、フェル、マギー、ガーフィの四人が座る。

 ミラーさんはガーフィさんの隣に秘書のように立っている。



「それにしても私が昔蹴り倒した男が、領主様の甥だったなんてね」

「しかもさっきの男達に『屋敷に連れてこい。多少手荒でも構わない』って命令したんだろ?」

「嫌な男に目を付けられたわね、フェル」

「もう、ホント迷惑だわ」



 さっきの男達は、昔フェルにちょっかいを出そうとして蹴り倒された男――なんと領主の甥だそうだが、その男の私兵で、命令されてフェルを連れて行こうとしたらしい。

  


「あやつはフェルに手を出そうとしたのをきっかけに、ギルドから除名したんじゃが、それが原因かもしれんな。それが無くとも悪い噂が絶えない輩じゃったし、遅かれ早かれ同じ末路を辿る事になってたの」

「それで、逆恨みして私兵を用いてまで、と・・・何と言うか、絵に描いたような馬鹿者のようね」

「仕方ないさマギー。世の中にはそういった人種は五万といるんだから」



 全員が溜息を吐く。



「でも何故今頃になってフェルを連れて行こうとしたのでしょう?」



 ずっと黙っていたミラーさんがふと疑問に思ったことを言う。



「確かに、ごたごたがあったのは結構前なんだろ?」

「そうね、一年くらい前かしら」

「うむ、そうじゃ」

 


 一年経った今頃憎しみが再加熱した?

 なくわなさそうな話しだが、コレについてはここで話し合っても分からないだろう。

 今回尋問した男達も連れてこいと言われただけで、他の事は知らないようだし。



「う~ん、とにかくまた何かされるかもしれない。注意だけはしておくことにしよう」

「そうね、まっ今日はギルドだったから魔法が使えなかったけど、他の場所なら遠慮はしないから安心して大丈夫よ」

「私も、なるべくフェルと一緒に居ることにするわ」

 


 俺たちの方針はそんなもんだろう。

 いちおうギルドから領主の甥宛に抗議文を送るそうだが、今までもそういったものは無視してきているらしいから、望みは薄いだろうしな。



「自分の身は自分で守るってね」



 俺は刀の柄をぐりぐりしながら言う。



「ほほぅ・・・お主、なかなか珍しい剣を持っておるな」

「コレですか?」



 左手の親指で鍔を鳴らす。

 神様から貰った『烈光丸』にはここへ来てから散々お世話になったな。



「ふむ、すまぬが少し手に取らせてもらえんかの?」

「いいですけど」

「なに安心せい。儂はドワーフじゃから鎧武具の扱いは一級品じゃわい」



 ガーフィさんはドワーフだったのか。

 じゃあ高齢に見える原因の『低身長』と『髭』はドワーフのそれだったのかな。

 


 俺は腰から刀を鞘ごと抜いてガーフィさんに手渡す。



「これは、アースト剣か。いや、似ているがこれは(ブツブツ)」

 


 ガーフィさんは波紋を確かめるように下から上へ、上から下へと刀身を見つめたり、懐から出した棒で軽く叩いたりしている。



「剣自体も最高クラスの出来映えじゃが・・・どうやら『加護』も付いてるようじゃな」

「加護ですか?」

「うむ、この剣には『折れず』『曲がらず』『腐食せず』の三つが付いておる」



 ・・・・・・神様、サービスよすぎだよ。

 折れた剣の代わりにくれたからなのか?



「どこかの貴族の宝物庫に入っていても遜色ない剣じゃな。大事にするがよい」

「ありがとうございます」



 俺は返して貰った刀を腰に差した。



「こちらからは以上じゃが、何か気になる事などはあったかの」



 俺たち三人はお互いに顔を見合わせたが、特に無いということで一致した。



「それでは、今日はこれで解散に致しましょう」



 ミラーさんの言葉を合図に全員が席を立つ。

 ガーフィさんとミラーさんはそのまま残り(後で知ったがこの部屋がギルド長室だった)俺、フェル、マギーは部屋と出て、そのままギルドを後にした。





後書きまで読んで頂きありがとうございます。


評価・お気に入り登録していただければ作者の体調が戻るかも?(笑)


次回、もうちょっと日常がつづく予定

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