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遭遇と初戦闘

閲覧ありがとうございます。戦闘描写はキツイ…

学校の帰り道、時刻は6時を過ぎて空は夕焼けに染まっている。俺は帰路を歩いている途中だ。


「なぁコウ、やっぱり誰かを捕まえるならこんな時間が狙い時だよな〜」

「はぁ?まだ神隠しのこと考えてたのかよ。フラグがたっちまうだろが。」

「フラグ?むしろ狙われてみたいね〜俺には狙われる理由がないから無理っしょ」


むしょ〜に腹立つなコイツ。お前がそうなら世の中の人間のほとんどが霞むだろ。


「マサキ、取り敢えず世の中の人間全員に土下座しとけよ?」

「ん?なんでだい?」

「お前がそんなこと言ったらどれだけのやつが平凡になるんだよ。」

「俺は至って平凡だぜ。」「はぁ、もういい。お前の思考にはついていけん。」と、俺は正樹との言い合いは無意味だと悟りながら空を眺めようとしていると…

「うわっ!?」


後ろを歩いていた正樹が悲鳴を上げた。


「ん?どうしたんだよ。」「コ…コウ、何か身体が動かないんだよ…」

「は?」


一瞬コイツのいつもの冗談かと思ったが正樹の足下を見ると異様な光と文字の羅列が地面に浮かびあがっていた。


「お前、なんだよそ(ブォン)れって何!?」


正樹の足下に描かれた紋様がいきなり俺の足下にも出てきた。途端に身体の自由が利かなくなる。


「くっ、ざっけんじゃ…ねぇぞ!!」


バキンッ!

俺は無理やり身体を動かして謎の紋様が描かれた陣からなんとか抜け出す。正樹の方も必死に抜け出そうとしているがまるで陣に飲み込まれるかのように身体の半分が地面に埋まっている。


「マサキ!」


俺は正樹の手をつかみ、地面に埋まっている正樹の身体を引き上げようとするも全然上がらない。


「コ、コウ。手を離して。」

「寝言言ってんじゃねぇ!今離したらお前が不味いだろ!」

「でもこのままじゃコウも引き込まれるよ!」

「くっ!ちっくしょう…」

確かに正樹の言う通り俺の身体も少しずつだが持っていかれてる。このままじゃじり貧だ。


ビシッ


「なんだ、今の音。」


振り替えるとそこには銀髪紫眼の藍色のローブを着た小柄な少女が立っていた。色々つっこみたい所を我満して俺は躊躇いなくそいつに頼む。


「おい!そこのあんた、助けてくれ!」

「洸を発見しました。こちら側から転送陣のアシストを開始します。」


少女は誰かとの話を終えると真っ直ぐこちらに向かって来た。


「頼む、コイツを引き上げるのを手伝っt(ドムッ!)ゴフッ」


その少女はいきなり近づくや俺の腹にストレートをぶちこんだ。


「コウ!?」

「ぐっ、な…なんで?」

「ごめんなさい、洸也。でも急がないといけないから。」


俺は薄れゆく意識の中、少女がしたことに対する報復をどうするかと正樹のやかましい声に対する落とし前をどうするか考えることにした。



どのくらい倒れていたのだろうか。気がつくと俺は見覚えのない森の中に倒れていた。辺りは夕暮れに染まり、周りの木々は紅葉しているものもある。あまりにも不自然だ。隣にはバカ(正樹)が寝ていた。気持ちよさそうな顔しやがって。

ゴチンッ

「ぐえっ!」

「起きろ、マサキ。いつまで寝てんだ。」

「痛〜なにも殴らなくてもいいじゃないか。」

「ハリセンと騒音の仕返しだ。そんなことよりさっさと行くぞ。」

「騒音?ってちょっと待ってよコウ!」


俺と正樹は取り敢えず前に歩くことにした。ん?後ろには行かないのかって?よくわからんが後ろには道がなく木が生い茂っているので前に行くことにした。少し先に看板のようなものも見えるしな。


「それにしても、ここって何処なんだろうな。さっきの女の子も気になるし…」「ああ、俺にストレートをぶちこんだんだ。絶対見つけて殴り返さなきゃ気がすまねぇ。」

「いや、そこは許してあげようよ。あの子にも何か理由があったんだよ。きっと。」

「ふんっ、そうだとしてもそれなりの理由がない限りぶっ飛ばすことに変わりはねぇがな。」


端からみれば物騒な話をしながら歩いていると目の前に遠くから見えていた看板があった。


「これ、どういう意味なのがな?」

「右は危険だが近い。左は簡単だが遠い、か。確かに変だな。」

「危険ってことは何かあるんだよね。多分…」

「まぁどっちにしろ危険なことにかわりはなさそうだな。[左は簡単]ということは難易度は軽そうだな。マサキ、左に行くぞ。」

「え?いいのかい。遠いって書いてるからどのくらいかかるか分からないよ?」「ある程度の距離なら問題ないからな。遠くなるだけで危険度が下がるんなら左がいいだろ。それに、どんな危険かが書かれてない以上リスキーな選択はしない方がいい。」


俺は無難な道を選択して左の道を歩きだした。正樹も納得したのかすぐについてくる。暫く歩くと今度は分岐はなくただ看板があった。


「スライム[ゲル状の酸で出来ている。取り扱いは要注意]ってなんだこりゃ?」

「目の前のあれじゃない?」


正樹が指差した方向にはゲル状の物体が5体程いた。信じられないことに少しずつこちらに近づいてきている。近くにはこん棒のようなものが2本木に立て掛けてある。


「これで倒せってか?ゲームじゃあるまいし…」

「でもやるしかないよ。奥にも10体くらいいるしさ。」

「ま、やってみるか。マサキ、回り込まれるなよ。」「オッケー、そんじゃいきますか。」


俺たちは片手にこん棒を持ち、スライム目掛けて振り落とす。ベチャという音と共に酸によってこん棒の表面が少し溶かされる。


「うわっ、すげー気持ち悪いな。」

「さっさと終わらすぞっ…と!」


2体目を倒しながら正樹との距離をとりつつ次の標的に切り替える。正樹も2体目に叩きつけているようだ。


「ラストォ!」


パァン!


あまりにも振り抜き過ぎたのかとんでもない音が出てしまった。こんなに力あったっけ?


「な、なんかすごい音がしたね…」

「うーむ。力が少し上がったか?にしちゃあ変か。」「俺も目が覚めてから身体が軽かったけど寝覚めが良かったのかね?」

「まぁ今の状況には好都合だ。向こうにいるやつらも潰すぞ。」

「なんかすごく楽しそうだね、コウ。」

「以外とストレス発散にいいかもな、スライム潰し。」

「もぐら叩きみたいに言わないでよ…」


そんなことをいいながら俺たちは次のスライムの集団に歩いていった。これが簡単な危険ってことは次もこんなかんじなのかね〜

閲覧ありがとうございましたm(__)m

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