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第2話 友達のいない子供時代
大したことをしていないのに、村で可愛がられている子。
そんな子供を見る、他の子供達は一体何を考えていたでしょう。
でも、詳しく想像しなくても分かりますよね。
口をそろえて「不公平だ」という彼等の心は、嫉妬や憎しみに彩られていたに違いありません。
そんな彼らは私を見た時に、ひそかに石をなげたり、悪口を言うようになりました。
それだけでなく、話しかけようと近くに寄っていったら、逃げられてしまいますし、足を踏まれたり突き飛ばされてしまう事もありました。
話は変わりますが。
そんな小さな村の外では、大変な事が起こっていました。
世界中で瘴気がわきだして、人々は次々になくなっていきます。
私が住んでいた村はとある方法で難を逃れていたので、犠牲者は出ませんでしたが、世界はそれはそれはひどいものだったようです。