3/5
頼り
頼りない
気付いたら私の方が
大きくなっていた。
こんなに小さかったかなって
不安になる位に
父は小さくなっていた。
頼りたいけど頼らない。
頼らないと無理になると
申し訳なさそうに頼る。
そんな父を余計に
小さく感じてしまう自分を
もっと小さいと感じる。
頼られると無理なことも
しないといけない気がして
無理が重なって
爆発する時もあった。
力不足な自分への苛立ちが
父に向けられる事が
自分を更に苦しめた。
落ち着いてからごめんと言うと
気にしてないふりをする。
気にしないわけがない。
それが一番苦しかった。
ごめんね、こんな娘で。
ごめんね、お父さん。
こんな娘で良かったかな。
頼りになりたい