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最終確認PART2


「私が考えたたくさんの狂暴な生物が居る狂乱の星の攻め方は……」


 アリカが手を閉じてうずくまってる。


「ひたすらに敵を倒して倒して倒しまくるだけだ!」


 ババーン!! という音が聞こえてきそうな燃え上がり方だな、あれ。

 アリカは自分の背後に炎を生み出して思いっきり満足した顔になったら、その炎を今度は人型と妙な形に変えて説明を続けた。


「戦闘しか出来ないと言うのなら戦闘で理解させるしかない! 負けてもいつの間にか現れる? 現れる前に倒しつくせばいい! ことを考えていたんだがさすがに休むことが出来なさそうだから別の案を考えた!」


 人型の炎と謎の生物の闘いが終わってしまった。だが今度は謎の生物が複数出てきてその中の一体が少し大きかった。


「今度は群れの中で一番偉い奴を相手にしようと考えたぞ! そうすれば倒す奴は一体だけでいいし、攻め終わるまでが早くなるからな! 良い案だろ⁉」


「ひひっ。同じような生物がいっしょにいるところを見たことがありませんね。ひひっ。何故か誰も倒しに行かない生物はいましたが……」


 研究員にそんな生物はいないと言われた。早すぎるでしょ。


「安心しろ! それも考えていた!」


 アリカにはまだ他の案があるらしい。


「最期の案はその誰も倒しに行かないような強い奴を倒す。それだけだ!」


 ……最期まで「倒す」という案しか出で来なかったな。


「何か他に良い案があるやつはいないか?」


「……」


 誰も何も言わない。常に戦い続けているんだからどうやって終わらせればいいか分からないし、終わりも分からないのだからどう言えばいいのかも分からない。


「後で何かいい案があったら教えてくれよね!」


 これでアリカの攻め方は分かった。ついでに今まで動いていた炎も消えた。


「それじゃあ次はグラムちゃんの浮遊島しかない大空の星ね~。大丈夫かしら~?」


「だ」


 本当に大丈夫かな?


「それじゃあよろしくね~」


 グラムさんがうなづいたあと、板が浮かび上がった。

 そこには攻め方が書かれてあった。


「……」


 ついにしゃべらずに説明する方法を身につけてしまったのか……。でも、絵が下手なんだよな。たぶん空を飛んでいる存在を落とし続けることが書いてあるだけ。本当にどうしよう?


「グラムちゃん。敵を落とし続けるだけ?」


 うなずいた。あっているらしい。


「確かに落とすのは有効だと思うのだけれど、決め手がないのよね……。良い案ないかしら?」


 マチ姉さんが良い案ないか聞いてきた。さすがにダメだと思ったらしい。


「ハッハ。最終的には浮遊島を落とせばいいじゃねえか。住むところがなくなれば自然と下に付くだろうよ」


「その時に寝てたら意味ないですけどね」


 僕のひと言に急に部屋が暗くなった気がした。


「ま、まあ、グラムちゃんに期待しましょう。グラムちゃん、頑張れる?」


「……(コクッ)」


 うなずいた。たぶん、おそらく大丈夫だろう。


「それじゃあ次はカレラちゃんね」


「了解しました。ワタクシの全てが同じにされている同一の星の攻め方を教えてやる! よく覚えておいてください。全てが同じであるとおっしゃっていましたが、それはあり得ないと思っています。なんでかってゆーと、同じになっている原因があるはずなんです。だからその原因を潰せば楽勝じゃね? って思い行動することにしました。全ての行動を決める絶対的な上位種がいるはずなの。だからそいつをあんなことやこんなことをして潰して代わりに俺が命令すれば簡単だよな? って思ったからよ、その人を探して成り代われば簡単に星主への贈り物が出来ますね。だ~か~ら~、探し出して潰すことにしました~。イエーイ。そういうわけでそこんところよろぴくね☆」


 あーっと、上に立っている存在を狙って倒して他にこのことを知られずにそのまま乗っ取るのか。


「チュ。途中でばれたらどうすんのよ?」


「上に立つ者が下の問題を気にするとでも?」


「……」


 返答に困る答え方しないでくれ。なんでよく黙るんだよ。


「他に質問はないかしら~?」


 マチ姉さんがなんとかしてくれた。ありがとう、マチ姉さん!


「いないみたいね。それなら次に行きましょう。次はクレイの自然が少ない砂漠の星ね。お願いするわ

~」


「チュ。と言っても、やることが少ないのよ。死体を集めて操って攻める。ただそれだけ。他に質問はあ

る?」


 誰も何も言わない。


「チュ。それならこの話は終了ね」


 早い。ここまで早く終わったのは初めてだ。


「それなら次はアーちゃん頼むわね」


「全てがそろっている楽園の星なんだけど、どうしたらいいのか分からないのよ。欲しいと思った物が手

に入るなら、欲しいと思わせてもすぐに対抗されちゃうのよね。だから考え方を変えたわ。その星に住む

存在の欲望を増やすんじゃなくて、星の欲望を増やすの。そうしたら暴走すると思わない?」


 作戦としては不安だね。何が起きるか分からない。


「あたしは美しいかい? もし失敗したらどうするんだい?」


「落ち着くまで逃げるか守ってもらいますよ。守りたいと思わせればいいんですから」


 そう思わせるのにどうすればいいんだか。


「ひひっ。もしもの為にすぐにこの星に戻ることが出来る門を作っておりますのですぐに逃げることが出来ますよ。ひひっ。問題は設置していないと使えないので設置した場所に戻る必要があるくらいです、ひひっ」


「ハッハ。それなら安心だな。その案で行くか」


「ちゃんと声を抑えられていて偉いわよ~」


 そういえばキャルメはまだ寝てるのか? まあ、起きたら話し合いにならなくなるから良いけど。


「それじゃあ次はムイレさんの数多の植物が生えている自然の星ね~。お姉さんが好きな星だから出来る

だけ綺麗に星主さまに献上するのよ~」


 マチ姉さん思いっきり好きって言ってる。確かに植物だから好きそうだけど。


「あたしは美しいかい? そうねえ、時間を止めている間に動いておちょくるのが限度だろうねえ。直接的な戦闘能力がないから相手を老けさせるだけだし、それで負けを認めたら元に戻してやると言うくらいかね? それで反抗的になったら、全員老けさせて元には戻さないと言うくらいかね? これで負けを認めてくれたらいいんだけどねえ?」


 微妙な戦い方になるな。やっぱり戦闘能力がないと無理そうだな。


「植物の力は偉大よ~。それはどうするのかしら~?」


「あたしは美しいかい? そんなの決まっているさ。成長する前に戻してしまえばいいのさ。そうしたらまた植物が生えるまでは何もしなくていいしね」


 植物を枯らすのではなく成長する前に戻すのか。普通じゃ考えないな。というより枯らしたら毒を作る植物を生み出して戦ったからな、マチ姉さん。あれはひどかった。


「それじゃあお姉さん以外に質問がある人はいる~?」


 だれも手を上げない。いつものことだな。


「それじゃあ次はギルちゃんね~。でもその前に~」


 マチ姉さんがキャルメちゃんの方を向いた。


「もう少しだけ眠っていてもらいましょうか~」


 キャルメちゃんに眠りやすくなる植物の香りを嗅がせるために歩いた。



パソコンが勝手に再起動して書いていたデータが消えました……。本当に止めて欲しい。

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