表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/16

おままごと

投稿するのに時間掛かりました。すいません。

いつもより深く眠りに入っていたため、起きるのに時間が掛かった。

 具体的に言えば、アリカに起こされるぐらいに寝ていた。


「めずらしいな! ギルハこんな時間まで寝てるなんて!」


「星主のバリア置かなくていいと言われたからね。久しぶりに遅く起きることができたわ」


 昨日もそうだけど長く眠れるのは気持ちがいいわ。とてもありがたい。


「今日は全ての星の攻め方を聞いて、問題がないかどうか調べるんだろう?」


「そうだ。それで問題がなかったら、明日それぞれの星に行くはずだ」


 なんでアリカが聞くんだ? 教えてくれたのはアリカだったはずだけど。


「それじゃあ着替え持ってきてくれ」


「……」


 アリカの部屋に入るのにアリカは何も思わないのか? 何も思わないから入ってもいいと思っているんだろうな。小さいときから一緒にいるから見せたくないという思いがないんだろう。

 服の中から適当に選んで持ってくる。もう手慣れたものだ。


「ありがとな! それじゃあさっさと着替えて朝飯を食べに行くか!」


 アリカの着替えを手伝って、食堂に向かった。


「食堂って、こんなに食べ物多かったんだな……」


 いつもより早い時間に食堂に着くとそこには見慣れない食べ物がたくさんあった。


「今日はいつもより人が少ないな! たくさん取るぞ!」


 アリカが走って料理を取りに行ったので、歩いて後を追う。


「せっかくだから食べたことがないものを取るか」


 見たことのない青い料理や緑色をした料理を狙って選んだ。

 色だけ見るとすごい色だな。


「わっ! すごい色だな! 食べられるのか?」


 めずらしくアリカに心配される。


「大丈夫……だと思いたい」


 座って食べることにする。


「なんだろう……おいしいけど、色が……」


 色のせいで食欲が失せる。もう食べたくはないな。


「食べ終わったし十武秀の間に行くか」


 アリカの言葉にうなづいて行くことにした。


「あら~? 紅ちゃんとギルちゃんじゃない。早いわね~。一緒にたべない?」


 いつの間にかマチ姉さんが食堂に来ていた。


「もう食べ終わったから別の日にしよう!」


「分かったわ~。明日にしましょうか~」


 そう言って席に座って食べ始めた。


「それじゃあ行くか」


「そうだね」


 そう言って向かい始めた。

 十武秀の部屋に着いたとき、すでに部屋の中に誰かいた。


「ひひっ。お早いですね。ひひっ」


 どうやら研究員みたいだ。そしてそばにも誰かいる。


「あたちはねー、きゃるめってねー、いうのー! よろちくねー!」


「ひひっ。キャルメ・ユニコンと言います。ひひっ。少し話しづらいですが良い子ですよ。ひひっ」


 どうやらなにかあるから連れてきたらしい。


「私はアリカ・バーニングって言うんだ! よろしくな!」


「僕はギルハ・ウキショと言います。よろしくね」


 相手の名前を分からないとなんて呼べば良いか分からないから自分の紹介をするのは当たり前だ。


「あたちわねー、みんなのねー、ことばをねー、いっしょにするのー! だからねー、まってたのー!」


 言葉が続かないな。いったいいつ生まれたんだ?


「ひひっ。生まれてからまだ5周ですからね。ひひっ。ちなみに言葉を理解出来るようにする力を持っているので今回のために連れてこられました。ひひっ。ちなみに研究員所属です。ひひっ」


 研究員とかこいつがいる時点で成長に問題があると思うんだが?


「お前が育てたら問題にしかならないだろ!」


「このねー、おじいちゃんとはねー、きょうねー、はじめてねー、あったよー!」


「ブフッ!」


 おじいちゃん呼びはおもしろい。思わず口がピクピク動いているし。


「ひ、ひひっ! この子は星妃が育てることになっています。ひひっ。ですのでほとんど会うことはあり

ません。ひひっ」


「よかった。お前が育てていたらひどいことになると分かっていたからな」


「ひひっ。目の前でひどいですな。ひひっ。星妃にも言われましたよ。ひひっ」


 言われたんかい! おもおしろくないな。


「良い子だな、キャルメちゃん! こんな良い子私が欲しいくらいだ!」


「おねえちゃんだいすきー!」


 少し目を離したらなつかれてるし。一体何があったんだ。


「それで、攻める星の言葉を理解するためにキャルメちゃんを呼んだのか?」


「ひひっ。そうですね。ひひっ。言葉が分からなくては制圧もできませんからね。ひひっ。力だけ示して

も証がなければ何もできませんので。ひひっ」


 言葉が分からなくては会話にならないからな。見ず知らずの言葉より分かる言葉があった方がいいからな。


「おにいちゃん、あそんでー!」


「いいぞ。何して遊ぶ?」


 急にお兄ちゃん呼びされたけどおじいちゃんよりいいな。ぜひともそのままでいてくれ。


「かぞくごっこ! おねえちゃんがママ、おにいちゃんがパパ!」


 驚いて目がキョロキョロした。そして研究員を見ると笑いたいけど笑わないようにしているみたいだった


「おじいちゃんはワンちゃん!」


「「ブフッ!!」」


 今度はアリカも笑った、おじいちゃん呼びから今度はワンちゃんになったからおもしろくなった。


 この場面を他の十武秀に見られないように扉にバリアを張っておこう。誰も入らないように。


「それじゃあ、おねえちゃん、おにいちゃん、おじいちゃん、はじめよー!」


 とくに決められていることはないからその場その場で合わせよう。


「パパ、ママがねー、つくったねー、りょうりがね、おいしいね!」


「ああ、おいしいな。ママの料理は最高だ!」


「当たり前だ! なんだって私が作った料理なんだからな!」


「ひひっ。そうですね」


 なんで研究員はしゃべったんだ? ワンちゃんだろ? 黙れよ。


「こらっ! ワンちゃんはね、しゃべらない!」


「ひ……ワン」


 怒られてる。もっと怒られろ!


「おいしかった! ママ、ありがとね!」


「それはよかった! それじゃあ皿を洗いますか!」


「てつだう! パパはね、ワンちゃんのね、さんぽのね、じゅんびをね、しといてね!」


「散歩?」


 研究員を見ると絶望したような顔をしている。手と足を使って歩き回らせるのも良いけど周りの視線がな……。


「キャルメちゃん、ワンちゃんがお散歩行きたくないって」


「やー! ぜったいいくの! やだやだやだー!」


 まずい。研究員がどんな目で見られようが構わないけど、僕まで変な目で見られるのはいやなんだけど。


「研究員はお散歩に行くより中でキャルメちゃんと遊んでいたいらしいぞ!」


「そうなのー?」


 研究員が首を縦に振る。外より中で動き回る方がいいらしい。


「わかったー! それならボールあそびしよう!」


 ボール遊び。ボールを使って何をするんだ?


「ほら、ワンちゃん、とってきて!」


 キャルメちゃんがボールを投げる。壁にぶつかった。

 研究員がボールのところまで手足を使って移動して、ボールを手に持って帰ってきた。


「やー! ワンちゃんはね、ボールはね、くちにね、くわえてね、かえってね、くるの!」


 汚いな~。研究員が口にくわえたボールなんて触りたくもない。


「口にくわえるのは汚いからやめよう?」


「そうだな! 汚いから手で運ぶんだ!」


「ワン」


 研究員が手で運ぶ。その光景を見ているキャルメちゃんはちょっと頬を膨らませているけど。


「つかれたからねる! ママ、ねむらせて!」


「もちろんいいぞ」


 そう言ってアリカはキャルメの頭を自分の膝に置いて、リズムよくトントンとたたき始めた。

 たたき初めてしばらくすると、だんだん目が閉じ始めた。


「スー、スー」


 完全に目が閉じて1分経った後、アリカがクッションにキャルメちゃんを置いて、バリアで周囲を囲ってキャルメちゃんに音が聞こえないようにした。


「……もう大丈夫か?」


「音は聞こえないようにしたから普通に話してもいいよ」


 その言葉を聞いた途端、落ち着くために息を吐いた。


「ひひっ。子供の世話とはいえ、そのように動くのは辛いですな。ひひっ」


「楽しかったけど、眠らせるまでがな。妹のことを思い出したぞ」


 あー、アリカの妹はとても寝付きが悪かったからな。少しでも物音がすると起きるから音を止めてくれ

って何度も頼まれたっけ。その時はバリアで攻撃を防ぐ以外に使ったんだよね。懐かしいな。


「そういえば遊んでいる間に十武秀が誰も入ってこなかったが何かしたのか?」


「誰も入れないように閉じてた。今開ける」


 扉をゆっくり開けるとそこには十武秀が静かに待っていた。


パソコンの調子が悪いので不定期に投稿することになります。すいません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ