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地球知識で強化

 朝起きて朝食を食べてまた知らないところに連れてこられた。


 周囲には何もないところだった。岩山があるだけ。


「ここであなたたちの能力の実験をしましょう」


 そのためにこんな人里離れたところに連れてこられたのか。


「まずは分かれて行いましょう。ギルハさんは私です。一緒に頑張りましょう」


 分かれて教えてくれるらしい。


「まずは自動で障壁を張れるようにしましょう。自分の意志で障壁を出していたら間に合わないかもしれないので」


 自動で出す? それならできるけど。


「できます」


「えっ?」


「それならできます」


 なにか悩み始めた。すると頭を守るように障壁が展開された。


「ん?」


 どこから攻撃された? まったくわからなかった。どこだ?


「本当に自動で発動できるのですね……」


 どうやら決まっていたことらしい。それなら大丈夫なのかな?


「なんで教えてくれなかったの?」


「本当に自動でできるのか調べられないでしょう?」


 確かに。来るとわかっている攻撃は防げるからな。


「次は反射を覚えましょう。これは攻撃を跳ね返して攻撃してきたものにダメージを与える技です」


 反射? 跳ね返す? どういうことだ?


「攻撃をそのまま相手に返す、ということです。わかりやすく鏡で説明しましょう。鏡は光を反射します。このように」


 鏡を置いた影のところに光の筋ができた。


「これが反射です。自分が受けた攻撃を相手に返すのですが、角度が問題です」


「角度?」


 相手に返すのになぜ角度が必要なんだ?


「反射するときは鏡を縦に置いた場合、鏡に真っ向からぶつかった場合は相手にそのまま跳ね返ります。しかし斜め上からでは斜め下に跳ね返ることになるので横にいる相手に攻撃が届きません」


「横にいる相手に攻撃するために鏡を調節しろと?」


「そうです」


 鏡が障壁だから、反射する障壁を相手の攻撃に合わせて展開しろと。難しいな。

 説明するためにわざわざ角度計を使ってこれたけど、使いこなすには時間が必要だな。

 あとで練習しよう。できれば十部秀全員の攻撃を跳ね返せるぐらいに。


「あとは……衝撃を分散する方法を教えましょう」


「衝撃の分散?」


 なんだその意味のなさそうなものは。


「簡単に言えば割れやすいバリアを数枚作って、バリアを壊されながら攻撃を防ぐ手段です。利点は一つの強力なバリアを作るより少ない力で攻撃を防げるということです」


 それは気になるな。アリカに頼んで試してみよう。


「アリカ―! ちょっと火球をくれー! いつもの力でなー!」


 するとすぐに火球が飛んできた。これを複数枚の障壁で防ぐ。

 ……なるほど、確かに少ない力で防げるな。一枚で防ぐのに使う力を10とするならば、7の力で防ぐことができる。確かに使えそうだ。


「どうでしたか?」


「いいな。そっちの知識が使えるのはすごくいい。できれば他の十部秀に伝えたいとこだが……、星主をどうにかしないとな」


「ギルハー! そっちはどうだ?」


「必要なことはすべて教えました」


「そうなのか! こっちも全部終わったぞ!」


 そうなのか。それはすごいな。


「よかったじゃん」



「すごいだろ! もっと褒めろ!」


 すごいすごい。頭をなでよう。


「あの量を一瞬で? 早くないか?」


 後ろで何か言っているが気にしない気にしない。


「そうだ。おそらくだが遠くないうちに十部秀がこっちに来ると思うぞ?」


 なんでわかるんだ?


「敵になっているのか?」


「そうみたい。反応してくれないって」


 まるで誰かから聞いたような話し方だな。


「だからその前にこっちから攻めよう!」


「そうだな。速攻で終わらせるか」


 次に太陽が出たら戻って星主をどうにかする。そうしないと安全とは言えないからな。

 そのために今日は早く寝よう。忙しくなるのだから。



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