増える人数、急ぐ世界
「ふう……落ち着け。朝起きたら何か手紙が来ていた。そこはいい。だが何故アリカが来ると書いているんだ」
アリカは狂暴な生物がいる狂乱の星を任されていただろう!? なんでこっちに来れるんだ!?
「はあ、訳が分からない」
とりあえず書かれている通りのやり方でアリカがこっちに来るのか。早くやろう。アリカに何を言われるのか分からない。
「これをこうして……これを……こうか。そしてこれで……完成!」
難しいんだけど。なんでここまで複雑にする必要があったんだ。
「ギルハ! 一緒に頑張ろう!」
話して良いのか分からないから頷いておく。どの言葉を話すのか分からないからな。
「なるほど! 早く話せるようにしよう!」
そう言って早く上がるように指示してきた。しょうがないので荷物を片付けて上がるようにする。
「ほら、早く上がって!」
そんなことを言っているうちに大量の水から外に出た。
そこから陸に上がってしばらく周辺をうろついていると前にあったおじいさんを見かけた。
「おや、君は昨日の……今日は彼女さんと一緒か。それなら儂は立ち去ろう。お嬢さんも楽しんでくるといい」
そう言ってすぐに立ち去った。まだ何も話していないのに。まあ、アリカと話せるようになったから別にいいけど。
「それじゃあアリカ、早速行こうか。と言っても、建物の中に入ったことはないからなにもできないけど」
そう言って街の中に入った。そうしてうろついていると青い服を着た生物に話しかけられた。
「君達、ちょっといいかな?」
見てみると少し戸惑った顔をしている。
「何かようか? 今忙しいんだけど!」
アリカは元気だなー。こういう話しはアリカに任せよう。その方が安心だ。
「ごめんねー、すぐに終わるかは君達次第だからー」
「で、何のようですか?」
少しいらついたように言う。そうすると早く用件を言ってくれるから。
「君達がどこから来たのか気になってね。君達はこの国の人じゃないみたいだからさ。不法入国者だった
ら元いた国に返さないといけないから。でも安心して! 逃げてきた人だったら受け入れることになって
るから! 住む場所も提供するから! だから話しを聞かせてほしいな~」
「相談してもいいですか?」
「いいけど……」
いいと言ってくれたからアリカと少し離れて相談する。
「どうする?」
「んー、たぶん上の存在にあれをしろって言われている生物だと思う。話しをしないと可哀想なことにな
る」
「関係なくない?」
「だって、星主の支配から解放されているから」
「は?」
聞いてない。なにそれ?
「別の星に行ったら支配から外れるみたい。これは戻っても支配されることは無かったから今なら星主の悪口を言えるぞ。だからここで生活できるようにするのも考えてもいいことだと思う」
それはいいことを聞いた! 聞いたけど……星主のことはどうしよう?
「絶対に私達と同じ存在を出してはいけない。悲しい存在は私達だけでいいんだ。他の人を出してはいけないんだ。だから受けることにしよう」
確かに同じ人を出してはいけないな。この星で星主に対抗できる力を付けよう。
「すいませーん! 一緒に付いていきまーす!」
「ああ、よかった。それならあれに乗ってくれるかな?」
そう言って指を指されたのは動く箱だった。
「あれ……ですか?」
「そう。さっさと移動しよう」
そう言うと話しかけてきた生物は動く箱の方に向かって行った。
「忘れてた。渡邊達也って言うんだ。よろしくな」
そう言って箱の横を開いて中に入って奥に座った。アリカが付いていくので同じように座る。
「それじゃあ出してくれ」
そう言うと箱が動き出した。この後どこに行ってどうなるのか、それは渡邊達也しか知らないと思う。
「……なあ、どこに向かっているんだ?」
「東京都庁です」
「そうか……行ったことないから分からんな」
……違う。渡邊達也も分からないらしい。
はあー。渡邊達也28歳。今日が誕生日なのに。子供の回収を任される。しかも女子が増えてるし。
あんな子供でも彼女はできるのに、なんで俺は……この考えはよそう。もしかしたら妹かも知れないし。
周りの警官の目が怖いのは彼女彼氏がいない人だったはずだ。怒らないで欲しいな。
というか話してみたら言葉は通じるんだな。おじいさんとも話せるみたいだし。とりあえず話しかけるか。
部下から女の子の方が男の子に気付かれないようにこっち見てると報告が来てるし。さっさと行くか。
問題が起きませんように。
パソコンを修理に出すのでしばらく投稿できなくなります。




