腐女子は異世界でも腐教する
「とても素晴らしかったですわ！」
BLを書いたつもりだったのになぜか絶賛されました
What？
異世界に転生しました
子爵令嬢です
高くもなく低くもない爵位
誰得なのか？と言いたいですね
神様が居たら問い詰めたいです
・・・いや転生の際の定番の神様に会ってないのはなぜなんでしょう？
もちろんトラックに挽かれてなんてないです
なぜ転生したんでしょう？
責任者が居たら1時間くらい問い詰めたいです
もちろん腐もありませんでした
・・・知った時愕然としましたね
思わず膝をついて慟哭しましたね
オタクがアニメのない異世界に飛ばされたと思っていただければ分かりやすいかと思います
なければ自分で書けばいいじゃないですか
ネット小説の一節を思い出せたのは幸運でした
そこで騎士団の先輩×後輩の話を書いてみました
いや詩なんですけどね
・・・中世設定だと詩と説教物と英雄譚だけで小説というジャンルはないんですよ
詩を書いたりするのは貴族令嬢としての嗜みです
だから詩にしてみました
・・・春はあけぼの風になってしまったのはご愛敬です（苦笑）
もちろん全年齢版です
18禁はさすがに受け入れられませんよね
先輩の××が後輩の××に××したとか書いたら精神を病んだってことで座敷牢に監禁一直線でしょうね
いずれは18禁も解禁できればと思ってます
・・・18禁なのに解禁とはこれ如何に（笑)
話を戻しますね
BL小説、もといBL詩を作りました
友達とのお茶会で朗読しました
絶賛されました ←今ここ
おかしいです
萌を追求したというのになぜか「騎士様スゲー」になっています
戦う騎士というのは血を流すイメージがあるために人気がありませんでした
早い話、自〇隊ですね
でもそんな先入観に捕らわれずに尊敬するなんて御立派です！
・・・いや知らんがな
ただのBLです
そう言えたらいいですね
なんか尊敬をされてるようなので空気を読みました
なにせ周りに合わせて『赤信号、みんなで渡れば怖くない』な元日本人ですからね
お友達とのお茶会で絶賛されたのでそれで終わりだと思っていました
娯楽の少ない異世界を舐めてましたね
お友達が家に帰って家族に話したそうです
興味を持った姉や妹が私をお茶会に呼ぶ
呼ぶ
呼ぶ
いや朗読させるんだから詩を書いたノートだけ渡せばいいんじゃないですかね？
わたし要らなくね？
マジで思いました
最初はね、私が詩を朗読していたんですよ
そこはほら素人ですからね
お姉さま方からダメ出しが来ました
「せっかくの詩が台無しよっ！」
・・・だったら呼ぶなと言いたいです
でも誰も私のことなんて考えてくれませんでしたね
「朗読は、わたくしがして差し上げますわ」
と言われる始末
そんなんだったら詩を書いたノートを渡しますから勝手にやってください
そう言ったんですがなぜか聞いてくれませんでした
おかげ？で何回も聞かさせる始末
一回の朗読会でお姉さま方が交代で朗読するするする～っ！
・・・自作を目の前で声に出して読まれる罰ゲームをあと何回繰り返せばいいのでしょう？
羞恥で死ねると思いましたね
もう最近では「真っ白に燃え尽きたぜ」ですよ（涙）
恐ろしいことにお茶会に誘われる範囲が段々と広がっていくのです
最初は私の友達だけでした
次はお友達のお姉さま方
その次はお姉さま方の御友人
そして御友人の御友人
・・・貧乏子爵令嬢に拒否権はありませんでした
そして恐ろしいことに最後には王妃様まで行きました
まあラスボスですからね
最後まで行ったらそうなりますよね
まあ私は朗読しないから安心なんですけどね
最初に挨拶すれば用済み
後はお茶とお菓子を適当に食べるだけの簡単なお仕事です
・・・本当に要らないですよね？
しかし本当に恐ろしいのはその後に来ました
「新作はないのかしら？」
王妃様からの要求です
さすがに「No」はないですよね（涙）
私のお友達は10歳です
いくらませていてもBL詩を聞いて心のチンコは立ちません
でもそのお姉さま方は違います
心も身体も成長しています
わたしの心のチンコがウインナーならお姉さま方はマツタケ
そりゃパトスが迸っているでしょう
そして王妃様をはじめとした夫人たち、もとい貴腐人達はマツタケの傘が開いていることでしょう
案外白いモノが飛び散っているかもしれません
・・・アニメ化したなら某アニメのように背景にマツタケから白いモノが飛び散っていることでしょう
心の奥底で何かがうごめいている
でもそれが何かは知らない
でも新作が読みたいことだけは判る
そりゃ権力を傘に子爵令嬢を脅してきますよね
という訳で私の布教、もとい腐教が始まりました
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一応、長編化のためのお試し版です
こんなにサクサク書けるとは思いませんでした
もうちょっと詰めてから長編化したいと思います
・・・長編化するする詐欺にならないといいですね
