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結局この人はどっちなんだ?

本日は二話投稿!

一時間後にもう一話投稿されます。

今日は朝から不快だ。


「おはよう隼」

「おはよう姉さん」


あんな夢を見て、不快にならない人はいないとは言い切れないが、少なくとも俺は不快になった。

もちろん悩みが増えたからというのもあるが、何より、学校へ毎日通うのが億劫になるというのが不快で仕方がない。

一人の教師が夢に出てきたせいで、毎日学校へ向かう度何かに追われる様な緊迫感を感じながら行かなくてはならないのだ。


「隼、大丈夫?」

「大丈夫だよ姉さん」


姉さんは相変わらず俺の異変にすげ気づいてくれる。


「いただきます」


俺は、朝ごはんを食べ始める。

そこでふと気づいた。

今日は珍しく姉が俺の部屋にいなかった。

いつもは俺を裸にし、俺の体を見ていた姉が今日はいなかった。

それに、姉がいつもより俺の事をチラチラと見ているのも気になる。


「姉さん、なんでそんなにチラチラ見てくるの?」

「え?あ、いや、今日も貴方の部屋に行ったんだけどね、すごく(うな)されてたから…」


あぁ、やはり魘されてたのか。

だから姉もいなかったのか。


その後は特に姉と喋ることなく、俺はご飯を食べ終わり、学校の支度をしていた。


そこでやっと気がついた。


「今日、体育があるじゃかいか!」


あぁ、最悪だ。

よりにもよって、こんな日に体育だと!?

学校に行きたくないよぉ…。


すると、部屋の扉が静かに開いた。


「隼、ちょっと今日おかしくない?」

「うっ…」

「学校休む?」

「いや、大丈夫だよ風邪とか引いてないし、元気だから」

「本当に?」

「本当だよ、本当」


行きたくなかったが、何故か行くなどと言ってしまった。

さっきの発言を少し…じゃなくてもの凄く後悔している。


「ほら、俺もう準備出来てるから行こうよ」

「あ、そうね、行きましょう」






はぁ、次の時間体育だ…。

あれから学校に着き、一時間目が終わり、体育の時間がやってきた。

体育は何故か二時間続いている。

ただ、体育が二時間続いているおかげで、遊んでいるだけで学校が終わる時間に近づける。


これだけが体育の長所だなぁ…。


ジャージに着替え、外へ向かうが、その足取りはもの凄く重たい。

もちろんあの夢のせいである。

仮病を使って体育だけ休みたい。

だが、他の男子は絶対にそういう事はしないだろう。

何しろ、強気で健康的で活発で若くて美人な女教師。

思春期真っ盛りの男子がそれを求めないわけがない。

俺みたいに真実を知っていたら尚更求めて行ってしまうかもしれない。


あぁ、外がもう目の前に…。

仕方がない、覚悟を決めよう。

この後、どうなろうと受け入れるんだ。



一時間経った。

まだ何もない。

先生が話しかけてくることもない。


二時間が経った。

やっとこの時間が終わった。

これでひと安心だ。


だが、摩理先生がこちらへ向かってくる。


「隼君、ちょっといいかな?」

「え?いいですけど…」


捕まってしまった。

何もないと安心していたが、来てしまった。

誰か助けてくれ…。


辺りを見回すが、クラスメイトは皆教室に向かっていた。


「学校が終わったら生徒指導室まで来なさい」

「え、わかりました」


あれ?

俺、何かやらかしたか?

どうして生徒指導室に呼ばれなきゃならんのだ。





キーンコーンカーンコーン

六時間目終了の鐘が鳴る。

部活がある者は着替え、グラウンドや体育館に向かう。

委員会がある者は、鞄を持ち各教室へ。

そんな中俺は、摩理先生に呼ばれ生徒指導室へ。

生徒指導室へ向かっていることを理解した人がいれば、俺が何かやらかしたように見えるだろう。

だが、俺は何もしていない。

周りの目線が気になりつつ、生徒指導室へ入っていく。


「失礼します」


扉を開けるが誰もいない。


教師だから仕方ないだろう。


数分後、摩理先生が来た。


「ごめん遅くなって」

「いえ、大丈夫ですよ。ところで、俺に何の用ですか?」


早速ぶっ込んでみる。


「それなんだけど、私の家に来てもらいたくてね」

「はい?」


まさか、あの夢が現実になろうとしているのでは!?


「貴方に渡そうと思ってた物を家に忘れてきちゃったんだよね」

「だとしても明日でいいのでは?」

「いや、今日じゃないとダメなんだ」


そんなに大事なものなのか?


「とりあえず、今から私と私の家に向かうぞ」

「強制ですか!?」

「もちろん」


この人意外と強引だぞ。

もしかして、あの時の会話は冗談だったんじゃないか?

結局この人はどっちなんだ!

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