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裏話  運営サイド04

「・・・・・以上がギルド【アヴァロン】メンバーが行った違法行為ならびに我々が行った処罰の報告書です」

「・・・・・まさか本当にこのようなバカなことをするとは開いた口が塞がらないとはこのことですね」


ここはゲーム会社おるらんどの社長室。現在ここには社長とその秘書のほかにはゲーム運営管理課白石が社長にゲーム内で起こったとあるギルドのトラブルについて報告しているところだ。


「しかし、このアーロンと言うPCはいったいどういう人物なのでしょうか?どんな風に育てばこんな人間になるのやら・・・・」


ゲーム内で白石も社長と同じことを考えたため、彼は今苦笑を浮かべている。


「それでしたら社長、報告書にあるアーロンのリアル情報を見てください。それを見て私はある意味、納得しましたから」

「?わかりました・・・・・これは!」


社長が報告書のアーロンに関する記述がされている場所を見ると、そこにはリアルネーム 久瀬 司馬 17歳 と書かれていた。


「久瀬・・・もしかして彼はあの久瀬クループの御曹司ですか?」

「調べてみた所、どうやら間違いないようです。これはかなり大事になるかもしれません」

「確かに・・・・・」


久瀬グループとは現在の日本でトップレベルの大企業だ。あらゆる分野で目覚ましい活躍をしている企業ではあるのだが、その経営方針は強引と言っていいだろう。法律に違反しているわけではないのだが、すべてをお金で解決するのだ。そんな家に生まれたのだからあんな風になるのもある意味必然なのかもしれない。


そんな久瀬グループの御曹司がVR法に違反し前科が付けば、世間は大きくはなくとも決して小さな騒ぎにはならないだろう。


「久瀬グループとしては、是が非でもご子息に前科が付くのは阻止するでしょうね」

「向こうも体面という物がありますからね。ですが、こちらとしてもこのような事を起こした者に再びサラオンをさせる訳にはいきません」

「ええ。反省どころか自分が悪いことをやった自覚すらないようですしね」

「しかし、久瀬グループの相手をして戦うほど我が社には力はないですし、落としどころはどうしましょうか?」

「そうですね・・・・前科はなしにする代わりにサラオン限定で販売拒否が妥当ではないでしょうか?」

「ですが、それをやればうわさになりませんか?こう言っては何ですが、我が社のゲームは世間から注目を浴びてますし?」


現在サラオンの売り上げは、VRMMOのジャンルでは一二を争うほどの人気だ。そんなゲームの販売拒否は確かにうわさにはなるだろう。


「我が社がそこまで考える必要はないのでは?こう言っては何ですが、彼は他のゲームをやっても同じようなことを繰り返しますよ。彼とゲーム内といえ直接接した私は確信しております。久瀬グループもさすがにゲーム業界には手を出していませんし、特に問題はないかと」

「ふむ、そう言われると確かにそうですね。では、落としどころはそれで顧問弁護士ともよく相談してください」

「はい。では、わたしは顧問弁護士に相談した後、ともに裁判所に行ってきます」

「今回の一件はあなたに苦労を掛けることになるでしょうが、頑張ってください。場合によっては私も出向きますから」

「社長自らが出向く必要はありませんよ。私にお任せください。ではこれで失礼します」


そう言って白石は礼をして社長室を出て行った。


「やれやれ、この一件は下手をしたら長引くかもしれませんね」

「白石さんなら問題ないかと」

「それもそうですね。さて次の予定は何でしたか?」

「次は会議で、次回のメンテナンス及びアップデート内容の詰めに次の公式イベント・・・・・・の話し合いですね」

「おお、そうでした!今回のイベントは成功でしたし次のイベントもPCたちが満足する物にしなくてないけませんね」

「はい、社長」


そう言って社長と秘書は会議室に向かった。


「いや、皆さんお待たせしました」


ところ変わってここはおるらんど社会議室。そこにはすでに社長と秘書以外の者が一堂に会していた。


「社長。白石さんがまだ来ていませんが?」

「彼は今、顧問弁護士と共に裁判所に行っています。ギルド【アヴァロン】が問題を起こしたので、その後始末ですね」


そう言って社長は白石から報告された内容をこの場に居るメンツに話した。


「はぁ~まさか本当に問題を起こすとは・・・・」

「まぁ、これで最大の問題児PCはいなくなるわけだしよかったんじゃないか?」

「しかし、よりによってあの久瀬グループの御曹司かよ。白石さん大丈夫か?」

「白石さんならうまくやるだろ」


ここに居る者たちも【アヴァロン】メンバーの行った問題行動に対して、開いた口が塞がらなかった。そして、問題を起こした最大の原因たるPCのリアル情報を聞いて納得する者やこの問題を抱えた白石を心配する者に分かれた。


「まぁ、白石さんなら大丈夫でしょう。それと、久瀬グループが関わる以上この情報は細心の注意が必要な案件です。この場に居る者はともかく、それ以外の者には口外してはなりませんよ?」

「わかっております。社長」


一人の言葉に全員が頷く。そんな時に・・・・


「すいません!遅れました。白石室長に代わり私が会議に出席します」


会議室に白石の代わりのゲーム運営管理課の者が入ってきた。


「ご苦労様です。ではメンバーもそろったことですし、会議を始めたいと思います」


社長のこの言葉で会議がスタートした。PCに楽しんでもらうための会議が・・・・

次回更新は3日後予定。

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