森林エリア1階層探索
「よ、予想外のダメージを受けたが、先へ進もう」
「そ、そうじゃのう」
「大丈夫か?」
「まだきついが、情報が手に入ったんだ。それにかなりいい木材が手に入ったわけだしな」
「うむ。そこは嬉しいことだしの。鑑定の説明文を見ればこの木材は杖か弓の加工に相性がいいかもしれんからの。できればもう一つ手に入れたいとこじゃが・・・・」
「まぁ、それは探索してみないと何とも言えないな?」
二人が宝箱の隠し場所と新たな木材の発見にショックを受けて、今立ち直った所だ。まだダメージが尾を引いているようだが、新たな素材に二人は嬉しそうだった。
それからも俺達は素材採取を続けた。そして探索を続けた結果かなりの数が手に入った。そしてもう一つのお目当てもやっと見つけた。
「やっと出てきたか・・・」
「ネットスパイダーが3匹だな」
「蜘蛛糸ほしいの~」
俺達の目の前に現れたのは、ハチの方ではなくクモに出会った。
「さてどういう風に戦う?」
「ガレスが先陣切って戦うから二人のマギドールにはフォローを頼みたいが?」
「ジークのように後ろに隠れられんし、構わんがガレスの負担がデカくないかの?」
「他の方法は思いつかんし、ガレスなら問題ないと思うぞ?」
「まあ一度やってみよう。ダメだったらその時考えよう」
方針が決定して、俺はガレスに指示を出す。
「ガレス!あのクモたちに突撃だ!」
俺の指示を聞いたガレスは、盾を前方に構えてクモたち目掛けて突き進んだ。クモたちもガレスに向けて蜘蛛糸を放ってきた。だが、ガレスはその糸を盾で防ぎ、剣で切り裂いてどんどん突き進む。そしてクモたちの目と鼻の先までたどり着いた。
「ガレス!そのままクモたちを順番に攻撃だ!」
この指示にガレスはクモたちの攻撃をさばきながら、剣で時には突き刺し時には切り払いながら戦った。しかし、さすがに3対1では分が悪く徐々に蜘蛛糸で拘束され牙の攻撃が当たり始めた。
「虎鉄!ガレスを援護だ!左のクモから弓で矢を放ち当てるんだ!」
「八雲は右に居るクモから矢を弓で放ち当てるんじゃ!」
二人のマギドールからの攻撃も始まり、クモたちが全滅するのに時間はかからなかった。
「お疲れ様、しかしガレスの戦いぶりはすごいな!」
「そうじゃの、イベント中に何度かアーマー持ちとここに来たことがあるが、ガレスほどの戦いをした奴はいなかったの」
「そうなのか?」
「ああ、むしろPCの指示をあまり理解できていないような動きだったぞ?」
ヴィレッタさんのハイアーマーのローズはそんなことはなかったんだが?二人に知り合いのハイアーマーはそんな印象はなかったと言ってみたが・・・
「そこはおそらく進化した差じゃろう。そしてガレスの戦いぶりは【指揮】スキルが関係しているのではないか?」
「まぁ、確かにそのスキルは結構高いLvだが?」
「やっぱりそうか。やはり次に覚えるスキルは【指揮】だな」
「そうじゃのう~」
「それよりも、ガレスに絡まった糸を回収するの手伝ってくれ」
今のガレスは主に剣と盾が糸まみれなのだ。二人は俺の言葉で気付いた後は嬉しそうにそこら辺に落ちている枝を使い糸を絡め取っていた。
「この糸も使えるからありがたいのう~」
「そうなのか?」
「説明文にあった時間が経つと弱まるのを確かめるために、アイテムボックスから出して放置してみたんだ。そしたら蜘蛛の乾燥糸って言うアイテムに変わったんだ」
「このアイテムが裁縫や皮革スキルと相性がよくての~その糸で布や皮を縫うと性能が若干上がるんじゃよ」
「そのせいでこの糸を手に入れるために態々戦闘時間を長引かせるパーティーもいるらしい。もっともやり過ぎると全滅するがな」
「まぁ。何事もほどほどが一番じゃよ」
それからガレスに絡まった糸はすべて回収して、俺が集めた糸は二人に買い取ってもらうことになった。それから何度かクモたちと戦いドロップ品や粘着糸を回収したのだが、ハチは姿を現さなかった。
「ハチ出てこないな?」
「ふむ、ハチの素材も欲しいんだがな~」
「そうじゃのう~」
「どうする?クモの素材や薬草と木材は結構手に入れたし、2階層に行くか?」
「そうだな、この場で出てくるのを待つよりはいいかもしれないな」
「賛成じゃ」
そうと決まれば早速ボスの出てくる広場へと向かう俺達。無論、途中で出てくるクモや採取ポイントは無視せずに回収してからだ。そうやって長い時間をかけて、ようやくボスの広場へと着いた。おかげでガレスはもう少しで進化するがね。
広場に足を踏み入れる俺達。そして奥の方からバトルベアーが姿を現す。それから戦闘になったのだが、特に苦戦することもなく勝ってしまった。ガレスが正面から戦いバトルベアーを抑えて、虎鉄のと八雲が矢を放って関節に矢が刺さり動きの鈍ったバトルベアーをガレスが止めを刺した。すると・・・
≪ボス魔物の討伐を確認。次の階層に進めます≫
≪召喚獣ガレスのLvが上がりました。進化を行えます、ステータス画面で確認をお願いします≫
≪召喚獣ガレスのスキルLvが上がりました。スキル進化を行えます≫
≪召喚士フレンのスキルLvが上がりました。スキル進化を行えます≫
「お、ガレスとスキルの進化を俺のも含めてできるようになったぞ」
「それはめでたい。おめでとうフレン」
「うむめでたいの」
「二人ともありがとう。早速進化させてみるよ」
さてまずは、ガレスの進化からやってみるか・・・・
名前 ガレス 種族 アーマー 進化可能!!
Lv 15(+2) HP280/280(+20) MP102/102(+4)
筋力 19(+1) 体力 22 俊敏 12
器用 17(+1) 魔力 7 魔防 9
SP: 2
装備: 龍麟刀 獣皮盾
スキル: 剣術Lv30進化可能!! : 盾術Lv30進化可能!! : 異常状態耐性Lv13(+12)
進化先 ハイアーマー
あ、SP消費してなかった・・・進化してからでいいか。まずはハイアーマーにしてと・・・
名前 ガレス 種族 ハイアーマー
Lv 15 HP280/280 MP110/110(+8)
筋力 19 体力 22 俊敏 13(+1)
器用 18(+1) 魔力 9(+2) 魔防 11(+2)
SP: 2
装備: 龍麟刀 獣皮盾
スキル: 剣術Lv30進化可能!! : 盾術Lv30進化可能!! : 異常状態耐性Lv13 : <空き>
これでよし。次は、スキル進化を行うか。なにがあるかな~
スキル進化 剣術⇒片手剣術、刀術、大剣術 盾術⇒小楯術、片手盾術
ふむ。ジークと違って選択肢があるのか。しかも剣術の方は刀術なんてあるんだが・・・ひ、非常に興味深いがここは予定通りでいこう。ついでにSPも筋力と体力に振り分けておこう。そしてスキルはこうなった。
スキル: 新 片手剣術Lv1 : 新 片手盾術Lv1 : 異常状態耐性Lv13 : 新 騎士の心得Lv1
新たに追加した騎士の心得とは、騎士に必要な技能の補正と説明があるだけでよくわからないスキルだ。しかし、俺はこのスキルが進化に深くかかわっているのではと思っている。理由としてはこれに似たスキルがいくつもあり種類が豊富だからだ。変わった物では蛮族の心得なんてのもあった。ジークの新しいスキルを選んだ時に見つけてこれしかないと思ったのだ。次は俺のスキルだな・・・
スキル: 指揮者Lv48(+2) : 召喚獣器用上昇Lv43(+2) : 召喚獣俊敏上昇Lv42(+2) : 防御指令Lv39(+2) :採取人Lv17(+12) : 採掘人Lv6 : 釣り人Lv1 : 解体人Lv29 : 急所技術Lv30進化可能!!
スキル進化 急所技術⇒急所秘術、戦闘技術
こっちは二つか・・・急所秘術はクリティカル率がよりアップする完全な上位互換。戦闘技術はクリティカル率アップのほかに戦闘技術の向上効果がわずかだがあるらしい。パーティーメンバーもいるから悩むのはなしで直感で決めた。
スキル: 指揮者Lv48 : 召喚獣器用上昇Lv43 : 召喚獣俊敏上昇Lv42 : 防御指令Lv39 :採取人Lv17 : 採掘人Lv6 : 釣り人Lv1 : 解体人Lv29 : 新 戦闘技術Lv1
これでよし。
「待たせてすまない。これで終わったぞ」
「気にするな。しかし進化の瞬間は興奮するな」
「このサラオンの目玉と言っても言いくらいじゃしの~」
ああ、そう言えばスキル進化に夢中でガレスの進化を見逃してしまったな。ガレスはヴィレッタさんのローズと同じ鎧の縁と所々に金の装飾がされている全身鎧となった。以前よりも騎士っぽくなったな。
「ガレス、改めてよろしくな」
俺がそう言うと持っていた剣と盾を式典の儀式のように構え、大げさに礼をした。ふむ・・・【騎士の心得】の効果かな?
「中々かっこいい礼だな?」
「すごく騎士っぽいの~」
「実際、それを目指しているよ。俺のことで時間も多少は取ってしまったし2階層に行こうか?」
「そうだな。そうしよう」
「異議なしじゃ」
俺達はそう言って出てきた階段を降りて行った。
本編で書いたのでステータス表記はなしで。次回更新は3日後予定。




