素材集めと第三陣と?
タジンさんのクエストを終えてからは、俺は素材集めを行った。本当はガレスのLv上げをしたかったが、仕事が立て込みあまりやる時間を取れなかった。そこで短時間でもやるために素材集めに予定を変更したのだ。
理由としては2つある。1つはタジンさんも言っていた最近素材不足らしいので、ちょっとでも集めようと思ったのだ。この問題は掲示板などにも書き込まれ、北や南で素材採取に向かうPCが増えた。最近は召喚獣のLvが上がり南でもPCを見かけるようになった。まぁ、相変わらずゴーレムは見かけないのだがね。
もう1つは採取や採掘スキルのLv上げだ。どうも第二エリアでは進化させていないと素材が取りにくいようなのだ。俺はまだ第二エリアに行けないが、行ってから慌ててLv上げするよりは今の内に上げようと思ったのだ。その結果はご覧の通り。
スキル: 指揮者Lv46 : 召喚獣器用上昇Lv41 : 召喚獣俊敏上昇Lv40 : 防御指令Lv37 :採取人Lv3 : 採掘人Lv4 : 釣り人Lv1 : 解体人Lv29 : 急所技術Lv23
採取は採取人に、採掘は採掘人へと進化した。効果はどちらも採った物の品質が上がりやすく、数が増えやすくなるという物だ。効果は地味だが、長期的に見ればお得だろう。
それからサラオンの公式HPでもいくつかの情報が公開された。品薄だったサラオンの開発が追い付き第三陣が参加できるようになるのだ。そろそろリアルでは夏本番を迎えるころで、夏休みになる学生をターゲットにしているのだろう。
この情報はゲーマーたちを大いに喜ばせた。早いところではもう予約を受け付けており、ニュースなどでも大きく報道された。俺も兄や弟がプレゼントしてなかったら四苦八苦していたのだろうな。
さらにその宣伝のために、ゲーム内の映像で作ったPVがサイトにアップされた。この映像には以前のイベントで最下層まで行った召喚獣たちも映っていた。つまりジークが映っていたのだ。
この映像はPCたちを驚かせた。最近ではゴーレムも生産職に見直され始めているが、まだ召喚した者はいない。ゆえにゴーレムを連れたPCがいたことに驚き、詳しく見てみると進化もしているらしく二重で驚かれた。以前からゴーレムを連れたPCがいるという話があったようだが、誰も信じていなかったらしい。まさかその話が事実でイベントダンジョン最下層まで行けるほど強いとは誰も思っていなかったようだ。
そして映像に映っていたゴーレム対ゴーレムの戦いはかなりの迫力であり、掲示板などで”すっげ~迫力だな”、”ぶっちゃけロボ対ロボw”、”ゴーレムもいいかもしれない・・・”、などなど好意的なことが数多く書かれるのが目立った。
他には第三陣用に期間中に始めたらLvが上がりやすくなるお得なサービスや、メンテナンスを行うためのお知らせなどだ。
そんなことがあった数日後、ようやく仕事が落ち付いてきたのでこの分なら今度の土日はゆっくりできそうだ。次の土日は月初めの土日でイベントダンジョンが出現する日だから、ガレスのLv上げをダンジョンで行えば20くらいにはなるかな?とりあえず今日もログイン。
ログインして宿屋を出て、さて何をしようかなと考え始めていたら・・・
「フレン。」
「ん?」
後ろから声を掛けられ、振り向くとヴォルフがいた。
「おお、ヴォルフか何か用か?」
「ああ、ちょっと忠告しておいた方がいいと思ってな。」
「?何かトラブルか?」
「正確に言えばトラブルになりそうだな。」
よくわからないが、とりあえず宿屋に一度戻って食堂で話を聞くとこにした。
「で、いったい何が起きそうなんだ?」
「そろそろ【アヴァロン】のアカウント停止期間が終わるだろう?」
「なるほど、あいつらの件か・・・・」
「フレンは最近忙しいと聞いていたから、ゲーム内であいつらが戻ってきたらどうするかっていう話は知らないだろう?教えとこうと思ってな。この宿屋で待っていたんだ。」
「わざわざすまないな。」
俺はそう言ってヴォルフに頭を下げた。
「気にしないでくれ。あいつらの一件は今サラオン内では注意喚起がされていてな。フレンドやあいつらのことを知らないPCに知らせまわっているんだ。」
「結構大事になっているな・・・・」
「それだけ連中の被害者が多いのと手柄強奪事件はゲーマーの逆鱗に触れたってことだな。」
手柄強奪事件と言うのは、以前【アヴァロン】が行ったクエストボス討伐を自分たちが行ったという嘘の情報散布のことだ。あれはサラオンPCだけではなく別のゲームのPCたちまで広まり憤慨したからな。
「特にフレンはその事件の一番の被害者だからな。連中がまた接触しないとも限らん。ちょっとでも嫌な目に合えばすぐに運営に連絡しろよ?」
「心配してくれてありがとうな。肝に銘じとくよ。」
その後、ヴォルフと世間話をしたりパーティーを組み北の草原で薬草集めをして今日はログアウトした。
それからさらに数日が立ち、土曜日となった。今日は会社は休みなのでいつものごとく家事をして散歩の後にサラオンへとログイン。
ログインした後は東門へと向かう。今日はヴォルフとドル爺さんとダンジョンへ行こうと約束していたのだ。待ち合わせ場所であるタジン武具店の前に二人を確認し話しかける。
「二人とも今日はよろしくな。」
「こちらこそだ。」
「うむ。よろしくたのむぞい。」
挨拶もそこそこに今日の予定を話し合う。
「今日はどこに行くんだ?」
「できれば森林タイプに行きたいのう。」
「そうだな。まだまだ木材は不足気味だし、また大量ゲットしたいところだ。」
「だったら俺はジークを召喚した方がいいかな?」
「別にもう一体の方でも構わんぞ?イベント中に試しに生産職だけで森林タイプに行ってみたが、武具が新しくなったおかげか、戦えたからの。」
「俺達の召喚獣も進化して強くなったし、フレンの召喚獣がアーマーでも問題ないと思うぞ?」
「だったら一回試してみるか。」
方針が決まり、ダンジョンへと向かう。東門を出た所で聞きたいことがあったので二人に話しかけた。
「そう言えば、二人はタジンさんの修業クエストはどこまで進んだ?」
「それはもうクリアーしたぞ。」
「大変じゃったが、有意義なクエストだったわい。予想通り称号も貰えたしの。」
「おお!それはおめでとう!ちなみに、どんな称号なんだ?もちろん言いたくなければ無理には聞かないぞ。」
「それは大丈夫だ。別のPCも似た様なクエストを受けて、同じ称号を手に入れたからな。」
「今では生産職なら、このクエストは受けた方がいいと言われとるからのう。ゲットする者は増えるじゃろう。」
「称号の名は【生産職の見習い】しかも生産行動の補正(微)の効果付きだ。生産スキル持ちなら欲しい称号だな。」
確かにその効果は生産職には有用だな~
「しかもこの称号どうやら成長するらしくての、次の町で紹介状を書いてもらったNPCに弟子入りするとランクアップするらしいのじゃ。」
ほう。それはまた変わった仕様だな。
「しかし次の町が南の第二エリアでな、ボス情報もないから苦労しそうだ。」
ヴォルフがそういうと二人そろってため息を吐いた。
「今は素材不足じゃしの。第二エリアに行く前にゴーレムを召喚しとくかの?」
「なんなら、土日が過ぎたら三人で挑戦してみるか?」
「ん?いいのか?」
「俺もエリアボスに挑戦してみたかったからな。」
「そうじゃのう。一度どんな奴か見ておくかのう?」
「俺も賛成だ。それにエリアボスに勝てばスキル枠が増えて【指揮】が手に入るしな。」
「ふむ、そうじゃのう。挑戦してみる価値はあるのう。」
さすがにそれは取らぬ狸の皮算用ではないかな?気が早すぎ。などと話していると、ダンジョンに着いたんだが何やら騒がしいな?
「何かあったのか?」
皆遺跡前で何かを囲んでいるな?どうもダンジョンの階段に集団が居座っているようだが、何やってるんだ?
「あの集団は何だ?」
「何やら嫌な予感がするのう~」
「あいつらは・・・・」
ヴォルフはあの集団に見覚えがある様子。俺がそのことを訪ねようとした時集団から声が上がる。
「このダンジョンはギルド【アヴァロン】の貸切だ!他のPCはお呼びじゃねえ!帰った帰った!!」
どうやら懸念していたトラブルのようだな。
名前 ガレス 種族 アーマー
Lv 13 HP260/260 MP98/98
筋力 18 体力 22 俊敏 12
器用 16 魔力 7 魔防 9
SP: 0
装備: 龍麟刀 獣皮盾
スキル: 剣術Lv24 : 盾術Lv26 : 異常状態耐性Lv1
プレイヤー名 フレン 職業 召喚士
固有スキル: 《召喚術》 《鑑定》 《召喚数+1》
スキル: 指揮者Lv46 : 召喚獣器用上昇Lv41 : 召喚獣俊敏上昇Lv40 : 防御指令Lv37 :採取人Lv5(+2) : 採掘人Lv6(+2) : 釣り人Lv1 : 解体人Lv29 : 急所技術Lv23
召喚可能召喚獣: ハイゴーレム / ジーク
次回更新は3日後予定。




