公式イベント ㊱ボス戦アイアンゴーレム
俺達はボス部屋にゆっくりと入りながら、ヴィレッタさんからここのボスについての詳しい情報を聞くことにした。
「ここのボスはアイアンゴーレムでね、とにかく硬いのよ。斬撃系の攻撃ではダメージは徹らないくらいでね、打撃系の攻撃が有効なんだけど劇的に効くってほどでもないわ。じゅあ魔法攻撃が効くのか?って話にもなったんだけど、結果を先に言えばかなり効くわ。けど、アイアンゴーレムの攻撃を受けると一撃で瀕死ってくらいのダメージをくらうから、一長一短ね。だから今回は2人を誘ったのよ。まぁ、まだ強力な魔法を覚えてる召喚獣がいないってのもあるんだけど・・・・」
「ボール系とアロー系が確認されていてそれ以上はまだですからね。」
「しかも魔術スキルを覚える召喚獣はまだまだ少ないからな~2回目以降の進化に期待かね?」
アーマーとかゴブリン、スケルトンなんかは進化先で魔法剣士系に進化するかもしれないしな。オークの場合はちょっと想像できないかな?
「話をボスに戻すわね。戦い方としてはジークに正面から殴り合いをしてもらって、オメガとローズに横や後ろから攻撃してもらうつもりよ。何か意見はあるかしら?」
「ジークの攻撃が通用しなかったり、相手の攻撃に打ち負けたらどうする?」
「その場合は、防御前提で耐えてもらいたいわね。多分防御が一番硬いのはジークだし、耐えられなかったらオメガと交代しながら戦線を維持してくれないかな?」
「なるほど、こちらに異論はないぞ。」
「僕もです。」
「二人ともありがとう。」
方針が決まったので、歩く速度を上げてボスが出てくるであろう場所に着いた時、音が鳴りどんどん近ずいてきて目の前の床が割れ出てきたのは鉛色に輝くジークとほぼ同じゴーレムだった。念のため鑑定!
<アイアンゴーレム Lv18>
ふむ、アイアンゴーレムで間違いないようだな。
「こいつはサンドゴーレムよりは素早いから気を付けてね!」
「わかった!ジーク!アイアンゴーレムを左拳で殴れ!」
『ゴォ!』
指示を聞いたジークは一直線にアイアンゴーレムへと向かって行き、左拳を突き出そうとした。アイアンゴーレムは立ち上り右腕による攻撃を行おうとしていた。両者の攻撃が交差し次の瞬間!
カァァ~ン!!!
互いの攻撃は両者共に体の中心にヒットし、甲高い音を響かせた。ジークの攻撃は相手のHPを15くらい減らし、アイアンゴーレムの攻撃はジークのHPを15ほど減らした。一見互角ではあるがジークの場合は先ほどゲットした装備品効果があってこのダメージなのだ。素のステータスでは相手が強いのだろう。
俺が考察をしていたら、アイアンゴーレムは左腕で攻撃を行おうとしていた。その動作は確かにサンドゴーレムよりは早かったが・・・
「ジーク!右腕で相手の攻撃を弾くんだ!」
指示を聞いたジークは一旦、両腕をボクサーのように構え相手の攻撃が来た瞬間に右腕を使い攻撃を弾いた。この動作はアイアンゴーレムよりもスムーズで素早かったので、おそらくは俊敏や器用のステータスはジークが上なのだろう。攻撃を弾かれ体勢を崩し隙を晒した相手を二人は見逃さない。
「今よローズ!相手に近づいて左足に”回転強打”!」
「オメガ!右足に”双連鋼打”!」
聞きなれないアーツ名を指示した二人の召喚獣は、指示通りに両足へと近づきアーツを放つ。
ローズはハンマーをジャイアントスイングのように体を中心に回転させ、その勢いをのせたハンマーを左足へと食らわせた。
オメガも右手に持っていたメイスを右から左へと振るい右足に一撃をくらわせた後、体ごと回転した後再度右足へとメイスを振るいダメージを与えた。
二体の召喚獣は中々派手な技を相手に当て、かなりのダメージを与えたようだ。しかも当たった場所は膝の裏側であり、体勢を崩していたアイアンゴーレムは膝かっくんをくらったかのごとく背中から倒れた。
「今よオメガとローズは集中攻撃!ジークは立ち上った時に追撃をよろしく!」
「わかった!」
「了解です!」
それからはローズとオメガによるタコ殴りが始まった。しかも響く音が、カァーンとかコォーンなどで少々耳にうるさい。しかし手を緩める理由にはならないので我慢するしかない。
何度か攻撃を重ねると、アイアンゴーレムは立ち上がろうと上半身を起こした。この時点で危ないと判断して、二人はローズとオメガを下がらせた。
「ジーク!アイアンゴーレムを両腕で連続で攻撃するんだ!」
『ゴォー!』
俺の指示を聞いたジークは一直線にアイアンゴーレムへと向かって行き、まずは右拳を突き出した。この時点でアイアンゴーレムは起き上がったが、さすがに防御まではしておらず隙を晒している。
そんなボスにジークの右拳は顔?らしきところに当たり、一歩後退させた。続いて左拳を力を溜める時間があり、十分なためを行い左拳をアッパー気味に放った。
バッキィィ~ン!!!
かなり大きな音が響き、アイアンゴーレムはさすがに吹き飛ぶことはなかったがこの一撃を受けた後、2,3歩後退した。これを隙とみて二人が新たな指示を出した。
「チャンスよローズ!全力でハンマーをボスの左足に当てなさい!」
「オメガは右足に”シールドチャージ”だ!」
ローズはハンマーを肩に担いで全力疾走でボスへと向かい、オメガは大盾を前方に構えてそのまま突撃。バランスを崩させるための追撃と言ったところか。
しかし、アイアンゴーレムはすぐに体勢を立て直して、防御姿勢を構えてしまった。二人が慌てて行動のキャンセルを指示しようとしたが間に合わず、ローズはハンマーを大きく振るいオメガはそのまま大盾で激突した。すると・・・・
カッァァ~ン!!!
甲高い音を響かせて、ローズとオメガの攻撃は弾かれて大きな隙を見せた。ボスはその隙を見逃さずに防御姿勢のまま2体に突撃した!さすがに大きさに差があるため、2体は両足の膝に激突してローズは大きく吹き飛ばされて、オメガは重武装のためか吹き飛ぶほどではないが、結構な距離を押し戻されてしまった。
「ローズ!?」
「オメガ!?」
二人は召喚獣の下に駆け寄り、オメガはともかくローズの方はかなりのダメージを受けたようで回復の必要があるだろう。アイアンゴーレムもローズが大ダメージを受けたとわかっているのか、ローズの方へと向かっている。
「やらせるか!ジーク!ボスに向かって防御を固めて突撃だ!」
『ゴォー!』
ちょうどローズはジークの右方向に吹き飛ばされたため、ボスの姿勢はジークから見て斜めだ。この状態で横からジークが激突したら・・・・指示を聞いたジークが前方に手の甲を向けた構えの状態でアイアンゴーレムに接触する。すると・・・
ガッァァァ~ン!!
横斜めからの衝撃と踏ん張れない体勢で受けたせいで、アイアンゴーレムは吹き飛び横向きに倒れた。
「今だジーク!そのままボスに連続で攻撃だ!」
二人の召喚獣はまだ動けそうにないので、追撃の指示をジークに出しそのまま両腕でタコ殴りだ。突撃や倒れたダメージがかなり効いていたのか、十数回目の攻撃でアイアンゴーレムは光の粒子となった。
≪ボス討伐を確認、次の階層に進めます≫
≪召喚獣ジークのスキルLvが上がりました≫
≪召喚士フレンのスキルLvが上がりました≫
倒せたか・・・ローズたちが吹き飛ばされた時は焦ったが、何とかなったな。さてドロップはどんなものかな~
魔鉱石 品質:5 レア度:☆☆☆☆
魔力にさらされて変質した鉱石。ドワーフではこれを扱えて一人前。
新たな鉱石か・・・5つ手に入ったけどこれだけじゃあ武具にはならんだろうし、ヴィレッタさんに買い取ってもらうか。などと考えていたら二人から話しかけられた。
「ジークのおかげで助かったわ。あの突撃でローズは半分くらいのダメージだったから危なかったわね。」
「オメガは3割くらいでしたが、状態異常の気絶になってしまいました。」
「気絶か・・・それは危なかったな。」
気絶の状態異常は打撃攻撃で極低確率でなるもので、しばらくの間なにも行動できなくなるのだ。それだと麻痺と変わらないが、気絶の場合はその状態の時に攻撃を受けるとダメージがわずかに増えるのだ。そのせいで麻痺以上に厄介な状態異常と言える。
「掲示板で強いと言われるだけはありますね。」
「そんなボスと正面からやりあえるジークはすごいわね。やっぱり、2体目の召喚獣はゴーレムかな?」
「それは後で考えてもらうとして、これからどうする?もう帰るか?満腹度も減ってきたし。」
「ん~そうね・・・脱出用アイテムはあるし、この先で出てくる魔物だけでも確認したいわね。全く情報がないわけだしね。」
「そうですね。僕は異論はありませんよ。」
「1回だけ戦う確認だけなら賛成しよう。」
「そうね。1回だけにしましょう。」
方針が決まったので、これから未知の領域へと進む。緊張するね・・・・
名前 ジーク 種族 ハイゴーレム
LV21 HP 370/370 MP 86/106[+20]
筋力 33↑ 体力 32 俊敏 15
器用 14 魔力 6 魔防 6↑
SP: 0
装備: 魔力強化装備
スキル : 拳打Lv34(+1) : 異常状態耐性Lv28 : 強固Lv35(+2) : 重心強化Lv26(+1)
プレイヤー名 フレン 職業 召喚士
固有スキル: 《召喚術》 《鑑定》 《召喚数+1》
スキル: 指揮者Lv38(+1) : 召喚獣器用上昇Lv35(+1) : 召喚獣俊敏上昇Lv34 : 防御指令Lv29 :採取Lv21 : 採掘Lv22 : 釣り人Lv1 : 解体人Lv26
称号: 【大精霊アルトの祝福】 【大精霊ノルンの祝福】 【幸福を食した者】
次回更新は3日後予定です。




