公式イベント ㉞2階層ボス戦
先へと進むこと数分後・・・
「ここがボス部屋だね。」
「ここで出てくるボスはどんな奴だ?ついでに特徴も。」
「わかったよ。出てくるボスはサンドゴーレムって名前で、砂が固まってできたゴーレムよ。ああ、先に言っておくけど、ここのボスは攻撃したら砂になるなんてことは無いそうよ。戦った子たちの話では名前と違ってすごく硬いらしいの。多分、砂を高密度に圧縮してるんでしょうね。ハイゴーレムと違って左右非対称の外見で左腕の攻撃はかなりのダメージを与えるらしいのよ。反面、右側の腕はダメージが少ないそうだから一番ダメージを与えられる召喚獣の子を右側にへばり付かせて倒したそうよ。」
「だったら僕たちは、ローズに右側にいてもらいましょう。オメガでは素早さに難がありますし。」
「そうだな。異議なしだ。」
「決まりね。」
戦闘の話し合いが合わり、俺達はゆっくりと部屋へと入って行く。中央がもうすぐの所で1階層と同じく音が鳴り響き段々と近ずいて、目の前の地面が割れヴィレッタさんの言っていたサンドゴーレムが姿を現した。念のため鑑定!
<サンドゴーレム Lv16>
やはりサンドゴーレムで間違いないようだ。その姿は全身が薄茶色で、大きさはジークと同じくらいだ。言っていたように左右非対称で左肩左腕が大きく、指は右手にのみあり左手はなく代わりに鉄球のような球体がくっ付いている。確かにあれは攻撃力がありそうだな。ジークでもきついか?
「こいつはかなり遅いらしいから先手必勝よ!」
「わかった!ジーク!サンドゴーレムに左腕で攻撃だ!」
『ゴォ!』
指示を聞いたジークはサンドゴーレムに向かって行き、勢いをつけた左拳を前方へと突き出した。サンドゴーレムはその攻撃に反応せずゆっくりと立ち上がった。そして・・・
バッコォォ~ン!
鈍い音を響かせサンドゴーレムは攻撃の勢いに2、3歩後ろに後退し、ダメージを受けた。しかし俺はあまり喜んではいなかった。
「ダメージが予想より少ない!かなり固いぞこいつは!」
俺の予想では30前後のダメージを期待したのだが、サンドゴーレムに与えたのは20前後のダメージだろう。予想以上の硬さに驚いている。
「それだけ与えられるなら上出来よ。今度はローズの番よ!」
すでに指示は伝えたのだろう。ローズはサンドゴーレムの右腕側へと回り込み攻撃態勢に入っていた。下段に構えていたハンマーを思いっ切り天へと斜めに振るう。
ズゥドォォン!!
芯に響くような音を慣らし、サンドゴーレムの右足にローズのハンマーが炸裂!この攻撃はかなり効いたらしくサンドゴーレムは、バランスを崩し左足の膝を床に着けた。
「今だオメガ!”シールドチャージ”!」
『カカァー!』
オメガは指示を聞いた直後に大盾を前方に構え、ボスに向かって駆け出した。のちに聞いて見た所このアーツは大盾術スキルで覚えたアーツであり、大盾を前面に構えた状態で突撃する物だ。ゼノン君曰く相手が隙を見せ味方に当たる心配がない時は、追撃にピッタリのアーツなんだとか。
オメガの”シールドチャージ”は、サンドゴーレムが立ち上がろうとして左腕を床の支えにしようとした時を狙ったようだ。そのままオメガの攻撃はボスの左腕へと当たった。しかし・・・
「すいません!バランスを崩すかと思いましたが、うまくいきませんでした!」
『カァ!?』
ゼノン君の言うとおり、”シールドチャージ”はボスの左腕に当たった。だがそれでも、ボスのサンドゴーレムは微動だにせずダメージもあまりない様子だ。
ボスは立ち上り、一番近いオメガに対して左腕を無造作に振るって攻撃した。それほど力は入れていないと俺は思った。例えるなら、テニスのラケットを肩は使わずに肘関節だけで振るうようなものか?
「オメガ!盾で防御だ!」
『カカァ!』
オメガは再び大盾を前方に構える。今回は攻撃を受けるための構えであるから腰を落とし耐える体勢を取っている。サンドゴーレムの攻撃が盾に触れた瞬間・・・
ドコォォ~ン!!
かなりの重量を持った物がぶつかる音が鳴り、オメガが足が床をこすりながら後退した。止まった時にはかなり距離が離れてしまった。
「今の攻撃でHPも少々減りましたね・・・なんて攻撃だ・・・」
このサラオンでは、盾で攻撃を受けた場合は自身の防御力にプラスして盾スキルのLv分何割かの軽減があるのだ。それを踏まえて考えると、オメガの防御力は全身鎧の効果もありかなりの物だろう。さらに大盾は盾の中で最も硬いと言っていいだろう。さらにさらに盾スキルも大盾術スキルにまでなっている。この時点でオメガにダメージを与えたのは純粋に相手の攻撃力がかなり高いと考えられる。
「姉さん!ローズは絶対に左腕の攻撃を受けないようにしてください!下手したら一発で死に戻りです!」
「忠告ありがとう!気を付けるよ!」
ゼノン君がヴィレッタさんに注意を促し、戦闘は続く。
「ジーク!もう一度左腕で攻撃だ!」
『ゴォ!』
指示を聞いたジークはサンドゴーレムに向かって行き、先ほどよりは距離がないので勢いがなかったが左腕を突き出した。一方のサンドゴーレムは左腕を前方に構えた。どうやら防御するようだ。ジークの攻撃がサンドゴ-レムの左腕に接触した時・・・
ガッァァァ~ン!
甲高い金属音を響かせて、お互いの左腕は微動だにしなかった。相手が押されることもなく、こちらも弾かれない。互角である・・・・
すると、サンドゴーレムはジークの左腕を払いのけ構えを解き、左腕を後ろへと引き絞った。
「攻撃が来る!防御しろジーク!」
ジークはすぐさま実行してくれた。腰を落とし手の甲を相手に向け、両腕を横にして頭を隠す構えだ。そして放たれるサンドゴーレムの攻撃、結果は・・・・
ガッァァ~ン!
先ほどの光景と同じようになった。攻撃側と防御側は逆だが、些細な物だろう。しかしここからは違うぞ!
「ジーク!相手の左腕を両腕で掴むんだ!」
『ゴォー!』
ジークは構えを解いて相手の左腕を弾き、その左腕を掴みにかかる。そうして掴まれた左腕だがさすがに相手も拘束を外そうと腕に力を込めて引っ張ったりしている。そこで俺は・・・・
「今だジーク!掴んだ腕を離すんだ!」
ジークが腕を離して直後に力一杯引っ張れば・・・・サンドゴーレムはバランスを崩し背中から倒れた。
ドッコォン!
倒れた拍子にそんな音が響き、サンドゴーレムは何とも情けない倒れ方をしてしまった。
「よし!ジークは相手の左腕を押さえつけるんだ!」
『ゴォー』
ジークはすぐに移動してサンドゴーレムの左腕を両腕を使い体重をかけて抑え込んでくれた。
「今なら攻撃し放題よ!ローズは足を重点的に攻撃よ。全力でやりなさい!」
「オメガは頭をメイスで攻撃だ!こっちも全力で!」
『カァ!』
後は、攻撃し放題のタコ殴りだ。右腕は動かせるが立ち上がらせるほどの力が無いようで、ジタバタしてる。そんなことをしているうちにサンドゴーレムは光の粒子となった。
≪ボス討伐を確認、次の階層に進めます≫
≪召喚獣ジークのLvが上がりました≫
≪召喚士フレンのスキルLvが上がりました≫
「お疲れ様~やっぱり正面を任せられる味方がいると心強いよ!」
「そうですね。ジークが居なければかなり苦戦したでしょうし。」
「そう言ってくれるのは嬉しいね。」
最初にぼろくそに言われたのが懐かしいなるね。
「ねえ?掲示板に召喚獣についての情報を書きこむとこがあるんだけどジークのこと書いていいかな?」
「ん~俺としてはありがたいんだが、今の段階で書き込むと俺だってバレバレだからな~」
「確かにそうですね。」
「むぅ~それはまずいね。さすがに個人を特定できる書き込みはやめるべきだね。」
「召喚士ギルドでゴーレムについて教えてるNPCによれば、生産職がゴーレムに興味を持ち始めているらしいから、しばらくすればゴーレムを召喚する人も出てくるんじゃないかな?」
「ん~イベントが終われば行くつもりだったけど、攻略が終わったら行こうかな?」
雑談をしながらステータスの確認とドロップ品を確認する。手に入れたのはこちら。
魔力砂金 品質:4 レア度:★
高濃度の魔力によって砂金へと変質した砂。鍛冶師や錬金術師には高値で取引される。
魔力砂金の入った袋が3つか。後日タジンさんにどんなものなのか聞いてみるか。確認を終えた俺達は3階層に向かうため階段を降りって行った。
名前 ジーク 種族 ハイゴーレム
LV21(+1) HP 370/370(+10) MP 86/86(+4)
筋力 33(+1) 体力 32 俊敏 15
器用 14 魔力 6(+1) 魔防 6
SP: 0
スキル : 拳打Lv33(+1) : 異常状態耐性Lv28 : 強固Lv33(+2) : 重心強化Lv25(+2)
プレイヤー名 フレン 職業 召喚士
固有スキル: 《召喚術》 《鑑定》 《召喚数+1》
スキル: 指揮者Lv36(+2) : 召喚獣器用上昇Lv33(+2) : 召喚獣俊敏上昇Lv33(+2) : 防御指令Lv27(+2) :採取Lv21 : 採掘Lv22 : 釣り人Lv1 : 解体人Lv26(+1)
称号: 【大精霊アルトの祝福】 【大精霊ノルンの祝福】 【幸福を食した者】
次回の更新は3日後予定です。




