公式イベント ⑲ドロップ品と宝箱
カルタさんに助太刀して戦うと、さすがに2対1では俺達が有利でジークがスケルトンの相手をしているうちに、オー君が”ストーンボール”を放ち光の粒子にして倒した。コハクさんの方もちょうど相手の頭を大斧で粉砕しているところで、何とか勝てたな・・・
「とうとう、各種アーツを使ってくる魔物が出てきたか・・・」
「それが武器持ちだけっていう考えはやめといた方がいいわよね?」
コハクさんの疑問の言葉に俺達は頷きで返しておく。アーツではなくとも森に出てきたハチや蜘蛛のように固体特有の攻撃をしてくる魔物もいるのだし、油断は禁物だろうな。とりあえずドロップやステータスの確認もしておこう。
ふむ・・・ドロップはないな~武器が手に入ると思ったんだが・・・そのかわりかもしれないがスキルの上りがこれまでで一番いいな。ドロップはなしで経験値の多い敵なのかもしれないな。
「ん~ドロップがないようね・・・二人はどうだった?」
「俺もなかったぞ?」
「私はダンジョンチケット海岸を手に入れたわ・・・」
「「!?」」
コハクさんの言葉に俺とカルタさんは驚愕した。マジか!?ボス戦以外でも手に入るのか!
「ちょ!ちょっとコハクそれ本当!?」
「嘘言ってどうするのよ・・・本当よ。そもそも私海岸タイプにはまだ行ってないもの。」
「と言うことは、極低格率でチケット落とすのかな?スケルトンは?」
「多分、そうだと思う・・・」
この情報は提示板にはなかったな・・・まあ、今まで手に入らなかったわけだしかなり確率低いんだろうな。それから何度かスケルトンと戦ったが、チケットが手に入ることはなかった。やはり、ドロップ確率はかなりの低さなのだろう。そうして、何度目かの分かれ道を進んだ時・・・
「あれ?行き止まり?」
「みたいね・・・宝箱もないみたいだし、引き返しましょう。」
「いや、ちょっと待ってくれ!」
俺の言葉に二人は何事かと視線を向ける。
「フレン、どうしたのよ?」
「この行き止まりに違和感がある。」
「違和感?」
今まで行き止まりには宝箱があり、さらに言えば三方向の壁に松明が飾られ明るかったが、この行き止まりは左右の壁にしか松明がなく、奥の壁にはないのだ、さらに言えば色も濃いように見える。
「ジーク、奥の壁に攻撃してくれ壊れるまで何度もだ。」
『ゴォ』
指示を聞いた後、ジークは壁へと進み腰を落とし両腕を構えてジャブを何度か放った。そして6度目の攻撃で壁が崩れた。崩れた先には金色に輝く宝箱がかなりの存在感を放っていた。
「ええ~!!キ、金色の宝箱!!?は、初めて見た・・・」
「これはびっくりだ・・・フレン、よく気付いたね。」
カルタさんは驚愕し、コハクさんもなんだか呆然としている。しばらくして二人が正気に戻ったので、改めて相談した結果、宝箱の中身は見つけた俺の物ということになり、二人が欲しい物なら対価を払うと言ってくれた。
そうと決まれば、早速開けることにした。開けた瞬間、光の柱が出現しその周りをキラキラした光が回りながら上へと昇る。中々派手な演出である。それらが収まった後には・・・
「盾?」
宝箱があった場所に盾が置かれていた、サイズは小楯で縁は黒く本体は赤色で中心に走っている馬の紋章が書かれていた。パッと見た感じかなりかっこいいなこれ、能力はどんなもんだろう・・・
駿馬の加護 品質:5 耐久値:120/120 レア度:★
その昔名馬と共に主を守った騎士が持っていた小楯。今なおその魂は武具と共にある。
効果: 防御力+19 素早さ+10 俊敏強化(中)
装備適用値: 筋力 18以上 俊敏 20以上 器用 15以上
わお・・・かなり強力である。品質とレア度が5だし効果も凄まじい・・・その分装備するための必要ステータスが高めで多いが、この性能だと納得するね。
「フレン!この小楯、私に譲ってくれないか!?」
コハクさんがかなり興奮気味で俺に迫ってきた。鑑定して能力を見たのだろう、鬼気迫ると言ってもいいくらいだ。正直怖い・・・
「落ち着きなさい、コハク・・・そんな状態じゃあロクな取引にならないわよ。」
「ご、ごめんさい、鑑定結果に興奮してしまってつい・・・」
「落ち着いたならいいけど・・・」
コハクさんが落ち着いたところで、取引開始・・・結果は対価としてダンジョンチケット海岸と2万カロンでトレードすることになった。俺としてはチケットだけでいいと思うのだが、コハクさんがそれでは釣り合わないと引かなかったのでお金も貰ったのだ。いわく、この盾を持つだけで大斧のデメリットである素早さを軽減できるし、そうでなくとも小楯として能力がかなり高いので欲しい人はいくらでもいるとのこと。
前鬼はまだこの小楯を装備できないらしいが、一回Lvアップすればすぐとのことでコハクさんはニコニコである。それからは隠し部屋も探してみたが先ほどのような、違和感がある壁は発見できなかった。
まあ、その分魔物との戦闘でLvがスキルも含めて上がっているので、目的は十分果たしているので問題はない。コハクさんも何度目かの戦闘で前鬼のLvが上がったので”駿馬の加護”を装備してからは、かなり戦闘力が上がって戦闘に貢献している。
と言うより、戦闘でかなり素早く動き攻撃力の高い大斧を振るう姿は、まさに悪鬼のごとし。正直どっちが魔物かわかりません・・・
そんな感想を抱いていたら、かなり広い部屋へと着いた。これまでのダンジョンの法則に当てはめると、多分ボス部屋だろう。
「ここはボス部屋よね?多分・・・」
「だろうな。」
「じゃあ、慎重に入ろうか?」
コハクさんの言葉に頷き、ジークを先頭にして慎重に部屋へと入る。そして、部屋の中心に近ずいた時軽く部屋が揺れ、その揺れがどんどん大きくなりいきなり目の前の床が左右に割れ、中からジークと同じハイゴーレムが下から姿を現した・・・ていうかいいのか?この出現方法。まんま秘密基地から出てくるロボットなんだけど?
「運営にロボット好きがいるようね・・・」
カルタさんも俺と似たようなことを考えていたらしい。コハクさんの方は意味が分からずに首をかしげている。まあ、今はそんなことはいいか・・・とにかく鑑定を!
<ハイゴーレム Lv15>
やはりジークと同じか、Lvでいえば今までのボスより高いし、苦戦するかもしれないな・・・
名前 ジーク 種族 ハイゴーレム
LV18(+1) HP 340/340(+10) MP 74/74(+4)
筋力 31 体力 31 俊敏 14
器用 13(+1) 魔力 5 魔防 6(+1)
SP: 0
スキル : 拳打Lv18(+5) : 異常状態耐性Lv22 : 強固Lv20(+6) : 重心安定Lv26(+5)
プレイヤー名 フレン 職業 召喚士
固有スキル: 《召喚術》 《鑑定》 《召喚数+1》
スキル: 指揮者Lv18(+4) : 召喚獣器用上昇Lv15(+4) : 召喚獣俊敏上昇Lv8(+5) : 防御指令Lv14(+4) :採取Lv15 : 採掘Lv22 : 釣りLv19 : 解体人Lv6(+3)
称号: 【大精霊アルトの祝福】 【大精霊ノルンの祝福】
次回の更新は3日後予定。




