公式イベント ⑧二回目の探索
リアルで翌日、俺は目を覚ました後朝食を作り食べ家事を済ませ、近所を軽く散歩してからサラオンにログインした。起きてすぐにやりたかったが、やるべきことはやっとかないとね。
ログインするとゲーム内はまだ真夜中だった。ありゃ、タイミングが悪かったな・・・念のためフレンドのログイン状況を確認すると誰もログインしていなかった。
(誰もログインしていないとなれば、どうしようか・・・イベントのダンジョンに1人で行ってみるか?2階層以上は危険かもしれないが1階層なら1人でも大丈夫だろう。)
俺は予定を決めて早速宿屋を後にした。なお、さすがにこの時間に女将さんはいなかった。宿屋自体は空いていたので助かったよ。
東の門に着いたら門は閉じていたが、顔なじみの門番さんが門番用に出入りする扉から外に出してくれた。俺は礼を言ってダンジョンへと向かった。
ダンジョンに着くとさすがにこの時間帯でも何人かはいたが、極少数だこれなら階段にいる大精霊さんに質問ができるだろう。
『このような時間に来ていただき、ありがとうございます。』
そう言って俺にお辞儀をする大精霊さん。正直礼を言われるのはかなりむず痒い、世間一般では褒められる行動じゃあないからな・・・朝一でゲームするのは。
「いくつか質問があるのですが、よろしいですか?」
『なんでしょうか、お答えできるのならお答えしますよ。』
「ありがとうございます。まず、なぜこの遺跡は封印されていたのでしょうか?」
『この遺跡は、あまりにも他の遺跡や迷宮と違いすぎるからです。』
「私は他の遺跡や迷宮を知らないのですが・・・それほどですか?」
実際、ダンジョンに入ったのはこのイベントが初だしな・・・
『ええ、この遺跡が放つ魔力は他の遺跡と比べても文字どうり桁が違います。その影響は中で生成される鉱物などにも影響を与えています。他の遺跡ではまれに採れる物がこの中では普通に採れます。それだけでもこの世界に与える影響は計り知れません。』
なるほどね、そう言うってことは・・・
「下手をすればこの遺跡の奪い合いに発展するかもしれないと?」
『その可能性も否定できません。』
資源の確保はどの国でも、死活問題だからな・・・
「でしたら、この遺跡の鉱物を町の人に見せたのは軽率でしたかね・・・」
『それは心配無用ですよ。あくまで可能性の話ですし、この遺跡の封印が解かれた謎が解明すれば私たち大精霊が責任をもちまして厳重に再度封印しますから。』
「そうですか・・・よかった。」
いや~危なかったな・・・でも、心配する必要もなかったかな?NPCに教えるのはダメなんてハードすぎるし・・・
『アルトの言っていた通りのお人ですね(ボソ)』
「ん?なにか?」
『何でもありませんわ。』
「?(まあ、いいか)次の質問ですが、この遺跡が急に出現したことについては、心当たりはありますか?」
『そうですね・・・はっきりとしたことは言えませんが、遺跡の最下層に原因があるかもしれません。』
「最下層?」
『はい、と言うのもこの遺跡は本来なら3階層までだったのですが、私たちが調べた所5階層まで増えているようなのです。ですから5階層に何かあるのではないかと・・・』
「ふむ・・・でしたら我々がまずやるべきことは5階層までたどり着くことですか・・・」
『そうしていただけると助かります。』
「わかりました。なんとかやってみます。質問に答えてくれてありがとうございます。」
俺は大精霊さんに深くお辞儀をしてお礼を言った。
『ふふ、礼には及びませんよ、これが私の役割ですから。』
「それでもこちらは助かりましたから、礼を言うのは当然です。」
母親にさんざん言われてきたからな、「嬉しいこと、助かったことをされたのならちゃんとお礼をいいなさい」ってな。
『そうですか・・・ふふふ。申し遅れましたが私は大精霊のノルンと申します。今回の件よろしくお願いしますね。』
「俺はフレンと言います。できるだけやってみます。それでは失礼します。」
『フレン様の道のりに幸多きことを、お祈りいたします。』
そう言われた後、俺は階段を降りて行った。・・・あれ?さっきのセリフ似たようなの聞いたような・・・
階段を降りた先は海が広がっていた。どうやら今回は海岸エリアに出たようだな。海岸エリアは見た限り砂浜で出来た道と岩場で構成されたエリアで、空には青空が広がっている・・・何でもアリだなダンジョン。事前情報でわかってはいたけど・・・
そんなことよりちょっと称号を見てみよう。もしかして・・・・
称号: 【大精霊アルトの祝福】 新!!【大精霊ノルンの祝福】
おおぅ、またしても称号ですか・・・効果はどんな・・・
【大精霊ノルンの祝福】
大精霊ノルンに認められ、幸せを祈った者に贈られる称号
効果:ダンジョンで宝箱発見率アップ(小)
これはまた・・イベントにピッタリな効果ですな、そしてこの情報は誰にも教えらえないな・・・ノルンさんに迷惑がかかるかもしれないし、そもそも他の人も手に入れられる類の称号かわからんしな。
確認も済んだし、俺はジークを<召喚>して先へと進む。進化した後のジークの初戦闘を早く経験させたいしな、さてこの海岸エリアでは何が出てくるかな・・・
しばらく進んでいると、魔物が現れたんだが・・・そいつは何と言えばいいか・・・とにかく鑑定を。
<浮遊魚 Lv9>×2
その魔物は浮いているのだ、しかも中型犬サイズの大きさの魚がである。名前も見たまんま・・・今の俺は形容しがたい顔になっているだろうな、初めて未確認生物を見ればこんな心境になるのかね?
そんなことを思っていたらあちらが俺に気付き向かってきた。今は戦闘に集中しよう・・・
「ジークまずは防御しろ!」
『ゴォ!』
俺が指示すると、ジークは腰を落とし相手に手の甲を向けて両腕を構えた。その動作は以前のゴーレムの時と比べるとかなり堂に入り、素早くできていた。これはかなり期待できるぞ・・・
そうして浮遊魚たちがジークに体当たりをしてきてジークに当たった瞬間・・・ガァァ~ン!!!っとかなり痛そうな音が響いた、そのあと浮遊魚たちは地面に落ち何やら痙攣している・・・
どうやらジークが固すぎて自分にダメージが徹ったようで、おまけに気絶もしたらしい。
「・・・とりあえずジーク、止めさそうか。」
『ゴォ』
気絶した浮遊魚に拳を振り下ろし一撃で光の粒子となった・・・なんか最初に戦った時のリピートみたいだな・・・後、ジーク指示が簡単でも聞いてくれるようになった?
ステータス表記は今回はなしで、次回更新は2日後予定。




