俺の嫌いなタイプ
今回問題だらけのキャラが出ます。こういうキャラ書くの難しいです・・・
「私たちはトップギルド【アヴァロン】のメンバーで私はギルドマスターのアーロン。君は我々のギルドに入る資格を得た、おめでとう。」
いきなり何を言ってるんだこいつは・・・
「召喚士ギルドで聞いたが、南の山道ではゴーレムが相性がいいと。そして君以外に今までゴーレムを召喚したPCはいない、ならば君があの岩尾大蜥蜴を倒したに違いない。」
そこまで気が付いてるのなら、まず始めに言うのは謝罪だと思うんだがな・・・
「クエストボスを倒せるのならば、私のギルドでも十分やっていけるだろう。ゆえに君は資格を得たのだ。」
「はぁ・・・」
どうでもいいが、その言い回しは素なのか?
「詳しい話は別の場所で話すので付いてきたまえ!」
そう言って彼・・・アーロンは後ろを振り返り進んでいく。そしてそれを見送る俺達。
「ア、アーロンさん!ちょっと待ってください!」
「こいつ付いて来てませんから!」
慌ててアーロンに声をかける二人。それに気づき戻ってくるアーロン。
「どうしたんだ?早くいこうではないか?」
「さっきから聞いていれば、自分たちに都合のいいことばかり言っているな。俺がいつあんたに付いていくって言ったよ?」
「お前!アーロンさんに向かってなんて口を!」
「俺たちはトップギルドだぞ!」
だからなんだよ。今そのトップギルドってのに意味あるのか?
「それがどうしたよ?それにあんたらがトップギルドで俺がその岩尾大蜥蜴を倒した討伐者なら、なんで謝罪がないんだよ?俺はあんたらのメンバーが起こしたあの一件の一番の被害者って言ってもいいんじゃないか?」
「そうだな、あれから一度たりとも討伐者に対しての謝罪はないな。」
ヴォルフも同調し、ゼノン君は頷いて同意を示している。このセリフに対してアーロンは・・・
「あの一件はもう終わった事だろう?それにあのメンバーは騒ぎを起こした罰でギルドから脱退させた。ゆえに私たちとは無関係だ!」
なんとそんなことを言いやがったこいつ・・・あれをもう終わったこととし、関わったメンバーはすでにギルドにいないから無関係だと・・・本気で言ってるのかこいつ?
「責任者として問題がある発言だな?」
「どこがだ?責任者として罰を与えたんだ。十分だろう?」
どうやら本気で言っているようだ・・・このセリフで半ば確信したこいつは・・・
「話は終わりか?ならギルドについて詳しく説明するから付いて来て・・・」
「断る。」
「・・・・今なんと?」
「断るといったんだ。ついでにあんたらのギルドに入るのも断る。」
アーロンは・・・こいつは俺の嫌いなタイプだ。
俺はあまり人を嫌いにならないタイプだが、それでも嫌いなタイプは存在する。
1つ、人の話を聞かないやつ。
2つ、自分の考えや意見を人に押し付けるやつ。
3つ、自分に責任や悪いことがあった時それを自覚せず、他人のせいにするやつ。
以上が俺の嫌いなタイプだ。そしてアーロンはすべてに当てはまると半ば確信している。
「どうして断るんだい?トップギルドから誘われているのに?」
「むしろこれまでの事で、俺が入ると考えてるそちらにびっくりだ。」
後、まだ自分たちがトップだと思っていることにもびっくりだな。あんなことがあったし、運営からも警告くらったんだろうに。さすがにそんなとこがトップだとは、他のPCは認めないんじゃないか?
「トップから誘われれば、誰もが入るものだろう?」
「じゃあ、あの一件から誰か入ったのか?」
ヴォルフから初心者から無視されてると、聞いてるからな。そんなん状況じゃ誰も入らないだろう。
「残念ながら、私たちの目に留まるPCはいないからね。」
「素直に、誘っても誰も相手にしないって言えよ?」
「なにを馬鹿な、そんな人いるわけないだろう?」
だめだこいつ、自分に都合のいいように解釈してやがる。
「じゃあ、俺が最初のPCってことだな。もう一度言うがお前たちのギルドに入るのは断る。」
「照れる必要はないよ、もう一度考えて・・・」
「そこまでにしろ、あまりにしつこい様なら運営に連絡するぞ。」
ヴォルフがそう言って、メニュー画面を他人にも見えるようにし、運営コールの項目を指さす。
「君はいったいなんなんだい?これは僕たちと彼との話し合いだ。部外者は引っ込んでいてもらおう。」
「話し合いにすらなっていないと思うがな・・・それに部外者じゃあない彼のフレンドでパーティーメンバーだ。そんな彼が悪質なPCに絡まれてるんだ、無視などできん。」
「悪質?どこにそんなPCがいる?」
「一方的に意見や考えを言い、彼の意見を無視した発言を繰り返すのは十分悪質だ。」
「だから、そんなPCがどこにいる?」
「・・・自覚もなしか、もう一つ言っておくことがある。もう一人のメンバーが一部始終を動画に撮っている。これを運営が見たらどう判断するだろうな?」
この発言に慌てたのはアーロンの後ろにいる二人だった。さすがに彼らはアーロンと同類ではなかったようだ。アーロンを止めないから同罪ではあるが・・・
「アーロンさん今日はもう遅いですし、出直しましょう。」
「そうですよ。こいつも時間が経てば考え変わりますって。」
訂正。やっぱり同類だこいつら。
「ふむ、そうだね君たちの言う通りに出直すとしよう。ではまた会おう。」
そう言い残して、三人は噴水広場に向かっていった。俺は三人が見えなくなってからため息をついた。
「まさかあんな連中だったとはな・・・」
「俺もびっくりしたぞ・・・」
「あんな人いるんですね・・・」
というか、あいつ絶対社会人じゃないだろう。だがアバターはリアルの姿から大幅な変更はできないから、高校生か大学生か?・・・同じ学校の人ご愁傷さまです。
「もう二度と会いたくないぞ・・・」
「だったらどうする?」
「いっそのこと本当に運営に連絡したらどうです?証拠の動画は撮ってますし、警告されてますからアカウント停止は確実でしょう。」
「その方がいいかもしれんぞ。」
そんな話をしていると・・・・
「それにはおよびませんよ。」
「「「!!」」」
いつの間にか、俺たちの真ん前に礼服を着た男性が立っていた。いつからそこにいたんだ?
「はじめまして。ゲームマスターをしております白石です。」
「運営の人ですか?」
「はい、今回の一件はすでに把握しておりますので説明と謝罪に来ました。」
「もう知ってるんですか?」
「ええ、あのPCたちに警告と厳重注意をした時に、反省したか怪しかったので監視しておりました。」
監視って・・・いいのか?だがあの連中を知った後では、反省なんかするわけがないって断言できるし、しかたないのかね?
「説明は理解できますが、謝罪とは?」
「もちろん今回の件についての謝罪です。今回の一件は私たち運営の見通しの甘さが起こしたと言ってもいいでしょうしね。改めて申し訳ありませんでした。彼らにはもっと重い罰をあたえるべきでした。」
そう言って白石さんは、深く頭を下げた。
「謝罪についてもわかりました、お受けします。と言っても今回の一件で運営に責任があるとは考えてませんよ?」
「そう言っていただけるのは、ありがたいですが。けじめですので・・・」
中々真面目だこの人、こんな人がいるのなら信用できるよな。
「もうわかりましたから、説明を始めてくれませんか?」
「わかりました。と言ってもあとは彼らの処分をどうするかの意見を聞くぐらいしかないのですが・・・」
「?それは俺たちの意見を参考にするということですか?」
「はい、今回のことで何かしらの意見があればですが・・・」
「二人はどうする?」
「俺は遠慮するよフレンが言ってくれ。」
「僕も辞退します。」
ふむ・・・それなら・・・
「では、彼らの罰はアカウント最低1週間以上の停止。およびもう一度問題を起こした場合、問答無用でアカウント削除を行うと警告。以上です。」
「今回の一件でアカウント削除もできると思いますが?」
「仏の顔も三度までと言いますし。そこまでは考えていません。だからこそ三度目はゆるしませんがね。」
「そうですか・・・わかりました。参考にさせてもらいます。ではこれにて失礼します。これからも私たちの夢の世界をお楽しみください。」
そう言って白石さんは消えていった。
「なんか最後にどっと疲れたな・・・」
「そうだな。もうここで別れるか?クエストの報告は俺が居ればいいからな。」
「すいませんが、お言葉に甘えていいですか?」
「ああ、構わない。じゃあ今日はありがとうな。またよければパーティーを組もう。」
「お疲れ様でした。僕も失礼します。」
そう言った後、パーティーを解散して二人と別れた。俺も宿屋に戻ってログアウトするか。あいつらがどんな罰をくらうかはそのうち分かるだろう。
如何だったでしょうか? 人によっては受け付けないかもしれませんね・・・次の話は今日の18時に更新予定です。




