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採掘作業の後に・・・

あれから俺たちは南門へと向かった。その途中で満腹度回復のために買い食いなどをして準備を整えた。使ったお金は280カロン。手持ちが多いのでちょっと奮発したのだ。


そんなことをしながら南門に着いた。そして久しぶりにグゼルさんに会ったので挨拶しておこう。


「お久しぶりです、グゼルさん。」

『ああ、久しぶりだなフレン。最近姿が見えなかったが・・・』

「自分たちの世界で用事がありまして。」

『なるほど、ここにいるということは用事は済んだということか?』

「はい、それで今日は南の山道で採掘をしようかと思いまして。」

『そうか、お前なら大丈夫だと思うが・・・気を付けろよ。後ろのお仲間さんもな。』


ゼノン君やヴォルフにもそう言ってくれるグゼルさん。二人は頭を下げ礼をしている。俺もグゼルさんに礼を言って南門を出る。


「さて、召喚獣を召喚したら採掘に行くわけだが・・・気づいてるか二人とも?」


ヴォルフの言葉に俺たちは頷く。南門の左側のベンチに二人座っていた。多分あれが【アヴァロン】のギルドメンバーだろう。


「話しかけてきませんでしたね?」

「俺たちが帰ってきた時に話しかけてくるだろう。南門を出てすぐに帰ってこなかったら、死に戻りしたか探索してるかのどちらかだしな。」


俺の予想に二人とも「「なるほど」」と言って納得した。


「連中のことは今はいいだろう。クエストに集中しよう。」

「そうですね。ところでフレンさん、ここの魔物で注意することはありますか?」

「俺はまだ岩亀としか戦ってないからな・・・岩亀に関しては後ろ足で立ち上がって前足を叩きつける攻撃に気を付ければいいだろう、弱点はお腹だ。岩尾蜥蜴については戦ってないから何とも言えないな。多分岩尾大蜥蜴の下位互換なんだろうけど・・・」

「まあ、今回の目的は俺が採掘したのを持って行くのが目的だしな。態々魔物と戦うことはしなくていいだろう。すべては採掘ポイントでどれだけ手に入るかによるが・・・」

「では採掘ポイント探してその近くに魔物が居れば戦うといことでいいですか?」


ゼノン君の確認に俺たちは頷きで答える。確認と相談は終わったし召喚と行くか。


「「「召喚サモン!」」」


俺のジークとゼノン君のオメガは見慣れた物だが、ヴォルフのドールに俺たちは注目した。ドールは前にも言ったと思うが、外見上はマネキンだ。だがその作りは簡単な方だ。関節は球体関節だし、顔はのっぺらぼう。手は球体がくっ付いただけの物だ。


そんな外見をしたドールだが、ヴォルフのドールは背中に弓と矢筒を背負っていた。


「武器は弓なんだな。」

「ああ、ドールは器用が一番高いから弓が合ってると思ってな。実際かなりの命中精度だ。」


どうやら弓は器用が命中に左右されるようだ。


「これで、俺のスキルが戦闘用ならかなり戦えたんだろうがな・・・ついでに木もなかなか手に入らんのだ。」

「そうなのか?」

「ああ、北エリアでは木材はあまり採れないんだ。西の森林は魔物が強くてまだ攻略できそうにない。召喚士ギルドで聞いてみたが、俺の場合は最低でも最初の進化をしてから行った方がいいと言われたよ。」


それは相当だな、しかしヴォルフなら最低でもか・・・一体どんな魔物がいるのやら・・・


「しかし、ここは採掘もできて魔物のドロップもいいのがあるらしいな。第二の召喚獣はドールにしようかと思ったが、ゴーレムもいいかもしれないな。」

「その評価は、うれしいね。」


ゴーレムが増えてくれれば進化した姿の見比べもできるし、楽しみではあるね。


「まあ、まだまだ先の話だがね・・・さて、そろそろ行くか。」


ヴォルフの言葉に頷き、俺たちは採掘ポイントを探しに先に進む。


それからは魔物との戦闘はなるべく避け、採掘ポイントの近くにいる魔物だけと戦い採掘をしまくった。ちなみに俺はやってない、今回のクエストはヴォルフが採掘して手に入れる必要があるため、俺が手に入れてもクエストは達成できない、あとあまり時間もかけられないしな。町に戻ればトラブル確定しているようなもんだしね。


戦闘に関しては、ジークは何度も戦っているから慣れているし、オメガも武器がメイスだからか岩亀相手にもダメージが通るのだ。さすがに甲羅は届かないから無理だが・・・そしてヴォルフのドールーー名前は虎鉄とのことーー虎鉄は弓で岩亀の目や足の関節などを狙い撃ち確実にダメージ与えていた。しかも、目に矢が刺さればこちらを見失い、関節に刺されば動きが鈍る。おかげで戦闘がかなり楽になっていた。


「前衛がいれば、かなり楽だな。おかげで虎鉄のLvがスキルも含めて上がりまくりだ。」

「こっちも楽だから、お互い様だぞ?」

「そうですよ。」


戦闘が問題ないので、スムーズに採掘は進む。そして・・・


「よし!クエスト達成数確保だ!」

「おお、よかったな。」

「付き合ってくれてありがとうな。そろそろ夜にもなるし町に帰ろう。」

「そうしましょう。」


夜になると周りがよく見通せなくなり、出てくる魔物もLvが上がるようなのだ。魔物の種類が変わらないのはありがたいが、今はクエスト達成を優先しよう。


俺達は何とか夜になるまでに南門に着いた。召喚獣たちを送還リターンして町へと入る。すると・・・


「そこの人たち、話を聞いてほしい。」


と、声をかけられた。声のする方向には町を出る時に見たベンチに座っていた二人、そしてその二人の間にいる赤いマントを着け、黒と金色に彩られた全身鎧を着込んだ男が一人。蛇足だが、このゲームで鎧のような物もPCは一応装備できる。もっとも装備効果はないし、完全なコスプレにしかならないが・・・


「何の用だろうか、今急いでいるんだが・・・」


ヴォルフが暗に「今は、忙しいから後にしてくれ」と、遠回しに伝えようとする。しかし・・・


「なら君は、立ち去って結構だ。私たちが用があるのはそこの緑色をしたローブを着ている君だからな。」


何とも無礼な言い方である。あと視線を向けるのはいいが、指まで指すな。


「俺に用ですか、あとパーティーメンバーに対して失礼な言い方はやめてほしい。」

「君にいい話を持ってきたんだ。」


今こいつ、前半だけ聞いて後半無視したな。ひょっとしてこいつ・・・・


「私たちはトップギルド【アヴァロン】のメンバーで私はギルドマスターのアーロン。君は我々のギルドに入る資格を得た、おめでとう。」

ステータスはジーク、フレンともに変化なしです。

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