第二回公式イベント71 大型レイドボス戦8
お待たせいたしました。
伐採作業の方はルド爺さんたち生産職が中心となり、伐採スキル持ちの戦闘班は護衛も担当する。彼らが行動を開始してからも前線では戦闘が激しさを増している。
「重装備の召喚獣や契約獣でアーツを使って防げ!」
「ゴーレム系はその補佐をするぞ!」
「攻撃自慢はとにかく動け!! 止まったらやばいからな!!」
相手の攻撃が激しくともタンク役の召喚獣や契約獣は逃げるわけにはいかない。重装備で防御能力を底上げしている召喚獣や契約獣が、ゾウさんの攻撃を受けて耐えている。
ゴーレム系はその補佐を。具体的にはダメージを受けすぎた彼らが回復する間、代わりに前線に立っている。攻撃役はとにかく動いてゾウさんの狙いを狂わせている。
「じゃあ、作業自体に影響はないんだな?」
<うむ。伐採した木々がアイテムボックスに入らずにそのままで倒れたのはビビったがのぅ>
俺はと言うと、ドル爺さんと伐採作業の状況報告を聞いているところだ。俺自身に伐採スキルがないから知らなかったのだが、伐採した木々はその瞬間に消えてアイテムボックスに大木として収納される。
その後に生産道具を出せる場所で、木材として加工する必要があるとか。しかし、このレイドボス戦では収納されずに伐採した木々が倒れた。つまりはその木々を運ぶ必要が発生したわけだ。
<まぁ、運ぶことに関してはゴーレムたちが家を作る作業で慣れておるので問題ないんじゃが・・・>
「何か別の問題が?」
<うむ。村の防壁まで運んだ木々もアイテムボックスに入らないんじゃ。どうしたもんかと悩んどる>
「確か、村周辺の木々は素材として価値は低いんだったな?」
<そうじゃよ>
現在の木材系のアイテムは村からかなり離れた場所の物だ。村周辺の木々は素材としては、初心者が使うくらいのレベルなんだとか。
「だったら、投擲用の弾にするのはどうだ?」
<投擲用の?>
「樽爆弾サイズの丸太にして、投擲ゴーレムに投げてもらうんだ。樽爆弾は最終防衛用に残しておきたいが、ゴーレムたちの戦力は使いたいからな」
なんせ投擲特化のゴーレムが使える投げ物が樽爆弾くらいしか用意できなかったからな。威力は高いので切り札として最後に残すが、ゴーレム戦力をそれまで待機させておくのはもったいない。
「他にもフリスビーのようにして手裏剣みたいに投げるのもいいんじゃないか?」
<ふむ? いけるかもしれんの・・・威力重視で樽サイズの丸太に。弾数重視でフリスビーにすれば。フリスビーは分厚くすれば強度も問題ないじゃろうし>
「なら、やってみてくれるか?」
<了解じゃ>
細かい話を詰めるために一度通話を切り、俺は待機している投擲部隊に話をしに向かう。すると、彼らも戦えるならと、賛成してくれて移動速度が速い面々で試してくれることに。
ドル爺さんもすぐに作業をしてくれていたため、結構な数を用意してくれた。そんな準備をしている間も、前線では戦闘部隊が苦戦していた。
『バァモォー!!』
「今度は広範囲の投擲だ!?」
「防御に自信がないやつは意地でもよけろー! あれが一番やばい!!」
今もゾウさんが召喚獣たちの頭上に木々をばらまき投擲していた。あのばらまき投擲が一番厄介なのだ。威力重視の投擲は大きい樹々を一本だけ投げるので、防御力が高い重装備の召喚獣やゴーレムが何とか耐えられる。
即死攻撃でもない限り、タンク役は防御してHPが残れば役目を果たせる。そのため、広範囲に頭上に広がるばらまき投擲は困るのだ。タンク系の召喚獣はどうしても移動速度が遅い。移動速度が速い召喚獣の邪魔にもなってしまう。
しかも、今のサラオンでは味方をかばうためのアーツや味方のダメージを肩代わりするようなアーツはいまだに発見されてない。物理攻撃の広範囲攻撃は現状避けるか耐えるくらいしかできないのだ。
超大型レイドボスの攻撃ゆえに、防御力が低いと一発で瀕死になる。幸いなのは戦闘部隊は全員第二進化しているため、即死になるほどのダメージはないことか?
それでも、攻撃役は少しでもダメージがあればその後に攻撃を受けた瞬間に死に戻りだ。そうならないように少しでもダメージを受ければ前線から下がるのだが、そうすれば攻撃頻度が落ちるわけで。
攻撃する頻度が落ちればゾウさんが攻撃をするチャンスが生まれてしまうわけで。だからこそ、速さに自信がある召喚獣や契約獣は必至でよけるし、速さに自信がない者はチャンスが来るまで機会をうかがう。
「投擲部隊の一部が参加して、突破口が開けるといいんだが・・・」
そう言いながら前線を確かめつつ、ドル爺さんの連絡を待つのだった。
次回更新は未定です。




