サモナー・ライフ・オンライン
初投稿です、楽しんでいただければ幸いです。
「やっと・・・やっとできるな。このサモナー・ライフ・オンラインが」
俺こと水城 朋樹は随分と久しぶりな興奮を味わっている。こんな気分は学生の時にやっていた人気RPG以来だな。まあそれも仕方ないな。なんせやりたいと思っていたものがようやく今手元にあるのだしな。
VRMMO――サモナー・ライフ・オンライン―― このゲームはVR物では唯一俺がやってみたいと思ったものだ。おっとその前に色々と説明しなきゃいけないな。VRMMOは簡単にいえばバーチャル・リアリティと言ってゲームの世界に入って自らが経験し体感できるものだ。なに?説明が簡単すぎるって?いいんだよゲーマーにとって重要なのは安全とそのゲームが面白いかどうかだ。細かい理屈などしらん!!
こほん・・・さてVRMMOは小説や漫画の題材にされる程度で実際には存在しないものだった。しかし人間はそれを現実の物とした。
いや~VRMMOができるって発表された時には全世界のゲーマーが歓喜、歓声の嵐って感じだったぜ。日夜ニュースで経済にも多大な影響を与えるだろうって評論家が言ってたし事実その通りになった。
経済云々は置いておいて、最初に発表されたVR物はファンタジーRPGだテンプレだね。ものすごく売れたらしい・・・ん?ああ、らしいってのは俺はやってないからだ。多少はネットで調べたのだがやりたい意欲がわかなかった。その後もいろいろなジャンルのVRゲームは発売された。
ガンアクション、ロボット製作対戦、カーレースなどなど本当にいろいろだ。だが、俺はそのすべてにやりたい意欲はわかなかった・・・
―――サモナー・ライフ・オンラインが発表されるまでは―――
サモナー・ライフ・オンラインは新会社おるらんどが開発したファンタジーRPGだ。ありきたりと思われるかもしれないが、このゲームは独自のシステムがありそれが異色性をかなり高めているのだ。
一つ目、NPCに成長型AIを搭載。これによりまるで人間と錯覚するかのような受け答えが可能
二つ目、プレイヤ-は誰一人例外なく職業が召喚士で固定、しかしスキルが数多く存在し自由度は高い
三つ目、召喚士の代名詞である召喚を行い召喚獣を使役する。敵である魔物と戦い召喚獣のレベルを上げ強くする。なおプレイヤーにはスキルレベルのみ存在し、スキル内容にあった行動をすることでスキルレベルが上がる。
四つ目、召喚獣は一定レベルに到達すると進化する。最初の進化は固定だが二度目以降はプレイヤーの行動、言動、戦闘方法によって独自の進化を行う。一プレイヤーのみのオンリーワンな召喚獣になる可能性がある。
他にも色々あるが大きな物ではこんなとこだろう。このシステムが発表された時のゲーマーの反応は千差万別だった。「すっげ~」と素直に驚愕する者や、「そんなことが可能なのか?」と疑問の声を上げる者、「ありえない」と断言し信じない者と実にさまざまである。
この声におるらんど社はβテストを行うと発表し次の声明を出した。
「このサモナー・ライフ・オンラインは我が社のスタッフ全員の夢の結晶です!ファンタジーの世界を自身の信頼できる相棒と共に冒険する。
そんな世界を夢見て夢を捨てきれず、ゲームにすることでその夢を現実とすることができました!皆様にも我が社の夢の世界を体験してもらうためにもβテスト行います!そこでぜひ体感してください。自信を持って世に送り出す我が社の夢を!!」
この声明の後、おるらんど社は公式ホームページを作ってβテスター500人の応募を大々的に宣伝した。自信満々の声明効果によるものか500人の応募はすぐに埋まったそうだ。ちなみに俺も試しにと思い応募したのだが当たらなかった・・・畜生~・・・
βテスターたちは誰もがゲームを体験してよかったとネット上に書き込んだ。臨機応変に対応するNPC、生産や趣味スキルの自由度の高さ、召喚獣や魔物のグラフィックの凄さに皆圧倒された。評判は瞬く間に広まりゲーマーたちは製品版の販売を心待ちにしていた。
俺もその一人だ。最初は「へぇ~これってつまり育成ゲームだよな。」ってな感じで興味を持ち調べていたらだんだんとやりたい意欲がわいてきたのが始まりだった。育成ゲームはかなり好きなゲームジャンルだしオンリーワン要素にも惹かれてたんだが・・・先ほども言ったがβテストには当選を逃し、ならばと製品版ゲットしようと躍起になったがそれも逃した。
ならばと2か月後第二ロットの販売はーーあまりの人気に生産が追い付かず遅れに遅れたらしいーー必ずゲットしてやると思っていたのだが・・・あえなく惨敗・・・くそぉぉぉぉ!!!
しかたなしかな、第三ロットまで待たねばならぬと思っていた矢先、天は見放していなかった!なんと兄と弟が俺が欲しがってると知って二人で金を出し合い兄の伝手を使い確保してくれたのだ。有難う二人とも今度ボーナスでたら三人で回ってない寿司屋に行こう!
そんなこんながあり冒頭の俺のセリフである。
ど、どうでしたか・・どきどき・・・




