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閑話 異世界に落ちた測量士さん異聞録1

すみません。長くなりすぎて遅くなりました。

 僕の名前は吹雪大地、今度高校2年生になる陸上部員だ。

 高校に入学する前に両親の離婚により僕は母親と暮らすこととなり父親と離ればなれになってしまった。あの女からは父親か浮気をした離婚したと聞かされたが僕は聞いてしまった。あの女は自分が不倫をしたことが父にばれて離婚を迫られたことや僕との面会を盾にして相手への制裁と自分への慰謝料を減らして養育費をもらっていることを。その事をあの女に問いただすと逆上して暴力を受けた。それどころか父親との面会日になると僕が会いたくないと嘘を伝えて面会を無しにしひたすら暴力を繰り返した。一度だけあった面会日に父にその話をすると、父から隠しておくよう言われて携帯電話を渡された。そしてあの女が浮気相手と再婚すると二人は日常的に虐待を加えるようなっていった。

 あの夜、僕はあいつらに学校を自主退学して働くよう言われた。それを断ると殴られそうになったのでそれをかわした後ろにあった玄関から飛び出してひたすら走っていた。後ろから母だった女と義理の父だった男が騒いでいるが無視して声が聞こえなくなるくらい夢中で駆け抜けた。そして通っていた学校につくと隠してあった部室の鍵を使って部室に入り、休憩で使っていた毛布にくるまって体を休めた。

 次の日の朝、太陽の光で目が覚めた僕は、隠していた携帯電話でアザだらけになっていた体の写真を撮り、父と事情を知っている友人に送信した。

 写真を見た父からすぐに電話が来たので現在の状況を伝えると父が迎えに来るといったので駅で待ち合わせすることになった。部室に隠していた私服に着替えると待ち合わせしていた駅へと向った。駅に向かう途中で写真を見た友人から匿名の通報で児童相談所と市役所、それと警察に通報したとの連絡を受けたのでその友人には街を離れて父親と暮らすとだけ伝えると友人は元気でなと返信してくれた。ありがとう。またいつか会おうとだけ送信して駅へと急いだ。待ち合わせしていた場所につく直前、父からメールが来て警察がきて、僕が父親に誘拐されたと警察に言っているので確認させてほしいと訪ねてきたため迎えに来れないと伝えてきた。僕は写真を見せてから友人が通報したことを伝えてほしいと返信した。それからしばらくして父から電話があり写真を見た警察がどこかに連絡をした後に父の家から帰ったことを教えられた。ただ、どこにも行かないように言われてしまったので迎えにいけないから少し隠れていてほしいと言われた。僕は父を心配させないよう、

「何とかしてそっちに行くよ。」

 と言って電話を切った。僕は父のところに行く方法を必死に考えた結果、ヒッチハイクで行くことを決めると近くの100円ショップでボードとマジックを買い、行き先を書いて道路のそばで掲げ、乗せてくれる車を探した。

 ヒッチハイクがうまく行き、高速道路の分岐点前のサービスエリアまでやって来た。僕はそこで再度ボードを掲げて乗せてくれる車を探していると一組の家族が近づいてきた。

「きみ、まだ未成年のようだけどどうしてヒッチハイクなんてしてるのかな?」

 その家族の父親が声をかけてきたのて、親が離婚して母親に引き取られていたが再婚してしまい義理の父親に虐待をうけたため父親の所に行くためにヒッチハイクをしていたことと、虐待の証拠を持っており、友人に書き置きを置いてきているため追って来れないということを教えた。それから親の離婚原因を聞かれたので正直に答えると男の人は少し考えた後で、

「私は神代雅人だ。ちょっと狭いが目的地が同じだから一緒に行くか?」

 と言ってくれた。僕は、

「!!いいんですか?ありがとうございます。誰も声をかけてくれなかったから半分諦めてたんです。あっ、僕の名前は吹雪大地と言います。よろしくお願いします。」

 と自己紹介をしたあと雅人さんたちの車に案内された。車は7人乗りのRV車で後ろには色々な機材が積まれている。よく見るとメモリが付いている棒のようなものや木でできた三脚等がある。職場見学で父の会社に行った時に同じような機械があったのを思い出した。多分父と同業者なのかもしれない。そう思いながら車の後部座席に乗り込むと雅人さんの子供たちに声をかけられた。

「あらためてこんにちは。私は神代萌花です。今度高校生になります。そっちにいるのは六花で中学二年生です。真ん中に座っているのが海で小学五年生です。」

 助手席に座った女の子から自己紹介をされた。雅人さんはナビを操作しており、みんながその間に色々話しかけてくれた。そうしていると、ナビの設定が終わった雅人さんから、

「出発するよ~。」

 と言われたのでシートベルトを着けると突然僕の体が光出した。

「大地君が光ってる。」

 海人くんの言葉を聞いた雅人さんが振り向くと光が大きくなり車ごと飲み込まれてしまった。

 光が消えると、僕はよく物語に出てくる神殿の内部に居た。目の前の高いところに椅子があり、黒いゴシックドレスを纏った女の子が座っている。これってまさか異世界召喚か?そう思っていると女の子が語りかけてきた。

『ようこそアルトリアへ、貴方は私の勇者に選ばれました。』

 女の子の声が頭のなかに響いてくる。その瞬間、オレの心のなかには地球でのことは一切思い出せなくなっていた。

『貴方はこれから、私の勇者として他の神々の呼び出した魔王と戦っていただきます。』

 アーニアの言葉を聞いた俺はその言葉を聞き頷いた。おかしい、僕はそんな事したくないのに体が勝手に動いてアーニアのそばに立っており、アーニアが僕の方に光の玉を放ち、胸に当てると何の力が僕の中に入ってきた。

『んっ?なにかネヅミが入り込んだか?』

 アーニアが何かに気付いてさっきまで俺がいたところの後ろに空いている穴を見る。その穴から一人の男と三人の子供が出てきた。なんだろう?俺はその四人を知っている?

『ほう、また召喚に巻き込んでしまったようね。ごめんなさいね。あなたたちムシケラに与える力なんてないの。運が悪かったと思ってあきらめてね。吹き飛びなさい!!』

 アーニアがそういうと四人のほうに手をあげて突風をおこす。男がとっさに子供たちの前に立ち突風から子供たちを守ろうとすると男の鎧が輝き突風をはじいた。

『・・・・あら、あなたたち他の巻き込まれた連中と何か違うわね。あなたたち何者?』

 その様子を見たアーニアが不機嫌になり、それを聞いた俺はただならぬ雰囲気に聖剣ジュワユーズかまえた。男が俺のほうをチラッと見たあとアーニアに口上をのべた。

「あなたが異世界の神アーニアですね。私はあなた方の身勝手な召喚に巻き込まれた神代家の家長、神代雅人と申します。地球の神々の依頼により、これよりあなたを倒させてもらいます。神剣よ、我、神殺しを持つものなり。目の前にいる悪神を裁くため汝の力を貸せ!!」

 すると男の目の前に一振りの剣が現れ、男がその剣をつかむとアーニアに向かって構える。アーニアを見ると激しく動揺しているのがわかった。

『かっ、神殺しだと。まさか、ほかの世界の神どもが私たちを罰するつもりか!!いいだろう。神殺しともども異世界に落とす前に消し去ってやろう。大地よ、聖剣を抜きこ奴らを始末せよ。』

 アーニアの命令により俺は持っていた聖剣ジュワユーズを構えると男に向かって突っ込んだ。

「大地君は僕が止めるね。クラウソラス!!」

 息子らしきガキがクラウソラスを抜いて俺の剣を交える。

『ほう、私の勇者が放つ聖剣ジュワユーズの一撃を受け止めるとはやるではないか。しかし、これならどう?』

 アーニアが俺と剣を交えているガキに 炎を飛ばす。

「やらせないよ。与えられた力だろうと自分たちの力。使いこなしてみせる。炎熱遮断結界!!」

 ガキの姉であろう女が前にたち魔法で炎を遮断するのがみえた。炎が消える同時にアーニアが体をずらすとその横を光の槍が飛んでいく。

「くっ、外した!!まだ振り回されてるの?」

 もう一人の女が放った魔法によりアーニアの警戒が子供たちのほうに向いたのがわかった。その隙に父親が一瞬でアーニアに近付くと剣を一閃する。

「いや、ナイスだ。萌花。」

 アーニアは咄嗟に父親から離れたがその左手か宙を飛んだあと光になって男の持つ剣についている玉に吸い込まれる。

『なっ、神である私に傷をつけるとは、許さない。大地!!いつまで遊んでいるの?まずは神殺しを殺しなさい。』

 ガキから離れた俺は再びジュワユーズを構えて父親に突っ込んだ。男は持っていた剣を左手に持ち替えると空間魔法に収納していた剣を取り出しすと頭上を一閃し、僕の中に入り込んでいたモヤモヤしたものが振り払われた。僕はなにをしていた?雅人さんたちに剣を向けるなんて。そう思った瞬間意識が弾けて気を失っていた。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 気がつくと瓦礫の山の中に神代家の面々と一緒におり、雅人さんは虚空に向けて何かと話していたらしいがなにか疲れた感じになっていた。

「あっ、大地さん気がついたの?」

 六花ちゃんが声をかけてくれた。

「ここは?あっ、僕はさっきまで何を?皆さん大丈夫ですか?」

 僕が目を覚ましたことに気がついた萌花ちゃんと海人くんも近くに来てくれた。

「大地さん、体は大丈夫?お父さんは今私たちに力をくれた神様と話してるところだからもう少し待ってて。」

 萌花ちゃんはそう言うと雅人さんの方に行くと声をかけた。 

「お父さん、とりあえずみんないるんだから何とかなると思うよ。プラスに考えようよ。それより大地さんが目を覚ましたみたい。」

 それを聞いた雅人さんが僕に声をかけた。

「大地君、目を覚ましたか。体のほうは何ともないか?」

 雅人さんの言葉を聞いた僕は少し体を動かしたあと、

「雅人さん、ちょっとだるいけど何とか大丈夫です。それよりここは?なんか光に包まれたあと黒いドレスを着た女の人に異世界アルトリアのことを話しされてから光の玉を体に入れられてから記憶がないんです。」

「それはね」

 そういって召喚されてから雅人さんが地球の神々から説明されたこと、アーニアを含む悪神のこと、そしてこれからのことを説明した。僕はそれを聞くと、

「そうですか。確かに僕は母と義理の父から逃げたくて必死でしたし、いなくなりたいとも思ってました。すみませんでした。皆さんを巻き込んでしまって。」

 そう言って雅人さんたちに頭を下げた。しかし雅人さんは、

「気にしなくていいよ。どうせ新天地にいくところだったんだしここが新天地ってことでいいんじゃないかと思うよ。それよりも大地君、動けるかい?」

 と言っ僕のことを心配してくれた。心のなかが温かくなるのを感じながら僕は立ち上がって足を曲げたりして体の動きを確認する。体に違う力を感じたがそれ以外は問題なく動いている。

「はい、大丈夫です。」

「わかった。ではここから離れよう。」

 雅人さんはそう言うと正面に風魔法を放ち瓦礫を吹き飛ばすと共に出来上がった道を歩いていった。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 一時間ほど歩いて神殿から少し離れた所に休憩するのにちょうどいい場所があったため僕たちはそこで休憩することにした。

「さてと、少し落ち着ける場所にきたから自分たちの能力について詳しく確認しようか。六花、結界を貼ってくれ。」

 雅人さんがそう言って六花ちゃんの方を向いた。

「わかった。でもいまの感じだとモンスター避けと遮音効果のある結界は2時間位しか張れないけど大丈夫?」

「ああ、そんなに長くはかかんないよ。」

「OK、わかった。じゃあはるよ。」

 六花ちゃんはそう言うとみんなが入るくらいの結界を張った。

「さあ、まずは萌花のステータスから確認しようか。」

 そう言って萌花ちゃんににステータス確認を促した。一般的な数値は既に雅人さんから聞いているがみんなはどんなにステータスなのか気になっていた。

 神代 萌花 15歳

 Lv 10

 生命力 550

 体力 700

 魔力 1250

 攻撃力 250

 防御力 200

 知力 120

 素早さ 300

 〈ユニークスキル〉

 大賢者・・・・現存する魔法を使用可能となる。また条件付きで世界図書館への接続が可能

 〈スキル〉

 並列思考 思考加速 無詠唱 限界突破 異空間収納 体力回復 魔力超回復 全属性魔法 

 〈装備〉

 魔法の杖ガンバンテイン

 〈称号〉

 世界を渡った者・史上最強の父親の長女・神代家長女・魔導を極めしもの


 神代六花 13歳

 Lv 11

 生命力 600

 体力 700

 魔力 1100

 攻撃力 200

 防御力 1000

 知力 110

 素早さ 350

 〈ユニークスキル〉

 聖女・・・・すべての回復魔法と結界魔法の使用を可能とする。条件付きで世界図書館への接続が可能

 〈スキル〉

 並列思考 思考加速 無詠唱 無限収納 料理 限界突破 体力回復 魔力超回復 回復の極み 結界魔法 風魔法 光魔法 神託 

 〈装備〉

 神杖ケーリュケイオン

 〈称号〉

 世界を渡った者・史上最強の父親の次女・神代家次女・巫女 


 神代海人 10歳

 Lv 8

 生命力 700

 体力 1100

 魔力 150

 攻撃力 850

 防御力 600

 知力 80

 素早さ 950

 〈ユニークスキル〉

 武芸百般・・・・聖剣以外の武器と防具の装備可能 全武器の戦闘系スキルの取得可能 また条件付きで世界図書館への接続が可能

 〈スキル〉

 並列思考 思考加速 無詠唱 無限収納 料理 限界突破 剣術 槍術 盾術 体力超回復 魔力回復 火魔法 雷魔法 風魔法 

 〈装備〉

 光剣クラウソラス、魔槍ゲイボルグ、アイギスの盾

 〈称号〉

 世界を渡った者・史上最強の父親の長男・神代家末っ子・末っ子長男・武を極めし者


 吹雪大地 16歳

 Lv 1

 生命力 300

 体力 400

 魔力 250

 攻撃力 500

 防御力 400

 知力 90

 素早さ 400

 〈ユニークスキル〉

 大勇者・・・・勇者の剣技と魔術を使用可能となる。守るものがいる戦いについては全ステータスが2倍となる〔限界突破・極〕を使用できる。

 〈スキル〉

 聖剣術 剣術 盾術 高速詠唱 体力回復 魔力回復 聖魔法 火魔法 風魔法 光魔法 回復魔法 

 〈装備〉

 聖剣ジュワユーズ 勇者の盾 聖なる鎧

 〈称号〉

 世界を渡った者・勇者・元アーニアの使徒・神代家の居候


 となっていた。なんだろう?Lv差のせいなのかな?みんなの方が勇者召喚されている僕より強いような気がする。それは雅人さんも感じているようで微妙な顔をしている。それでも自分のステータスを見るために、

「ステータスオープン!!」

 と唱えた。

 神代 雅人

 Lv 69

 生命力 5635

 体力 7236

 魔力 5260

 攻撃力 8055

 防御力 7024

 知力 180

 素早さ 8506

 職業

 測量士 ・・地図の作成や土地を計測してモノづくりの基礎となる図面を作成する職業

 〈究極スキル〉

 森羅万象・・・・異世界も含めた全ての知識〈世界図書館〉の閲覧が可能となり、現存する魔法を使いこなせるようになる。(生きていくための知識を神々の過大解釈により与えられた力。)

 国士無双・・・・全ての武器、防具の装備が可能となり、戦いにおけるスキルの全てが最大の状態で使用可能となる。経験値とステータス上昇が3倍となる。(子供たちを守るための戦う力を神々の過大解釈により与えられた力)

 万物生成・・・・構造の分かるものについて全ての物を作り出すことができる。森羅万象により調べたものについても生成可能なため、作れないものがない。(必要な物を作る能力を神々の過大解釈により与えられた力)

 神殺・・・・・・異世界の神々を封神または滅神するためのちから。聖剣・封神剣・滅神剣の装備が可能となり、神々が作った魔道具や術式をはじくことができる。召喚により刻まれた洗脳を解くこともできる。

 〈スキル〉

 並列思考 思考加速 無詠唱 無限収納 料理 限界突破・極 体力超回復 魔力超回復 全攻撃スキルMAX 全属性魔法MAX  

 〈職業スキル〉

 測量・・測量道具の作成が可能。またそれに必要な道具を呼び出すことができる。距離の目測、角度測定が可能 範囲10m LVによって範囲上昇LV5より罠発見、測量光、傾斜測定、空間把握,V10にて3Dスキャンニングが可能となる。

 オートマッピング・・測量で得たデータを基に地図作成が可能、ただし、脳内地図のため書き出す場合は図化が必要

 図化・・オートマッピングにて作成された脳内地図を書き出す。

 地図崩壊・・測量士と神殺を持つ者のみが持つ最終スキル。自ら作成した地図を用いて、地図に記されている土地を崩壊させることができる。

 〈装備〉

 聖剣エクスカリバー、封神剣グラム、滅神剣フラガラッハ アキレウスの鎧

 〈称号〉

 世界を渡った者・史上最強の父親・親バカ・異世界に落ちた測量士・未亡人・神代家家長・悪神の天敵・神を封じたもの

 それを聞いた僕たちはみんな同じことを思っただろう。

 ・・・・・・・・勇者ってなんだろう?


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ステータス確認を終えた雅人さんが

「ちょっと森羅万象を使って世界図書館に行ってみる。」

 と言い出し目を閉じたがすぐに目を開けた。

「あれ、お父さん?スキルは使わないの?」

 萌花ちゃんが雅人さんに声をかけた。

「いや、世界図書館に行って神様と話しはしてきたよ。どうやら思考加速のおかげで時間はほとんど経たないらしい。それとアーニアの神殿に味方になってくれる神様の使徒がいたみたいだ。おそらく衛兵を排除したときに逃げた傭兵がだと思う。近い内に向こうからコンタクトがあるとのことだ。それよりもこれからの生活についてだけどさすがに拠点の構築と仕事はしないといけないけどどうする?」

 雅人さんの言葉を聞い海人くんが手を挙げて

「冒険者ギルドがあるなら僕は冒険者になりたいです。」

 と答えたので雅人さんは、

「それで成り立つのなら構わないけどお父さんとしてはそれ以外の仕事を探したいと思うのだが。」

 と答えた。続けて六花ちゃんが手を挙げて、

「料理による食の文化ハザードを起こすべきだと思います。」

 と提案してきた。それは最近の異世界転移ものの主流となっていることだ。

「それは却下です。大人の都合により料理無双は色々と問題があるのでやりません。」

 雅人さんから却下された。次に萌花ちゃんが手を挙げて、

「お父さんが今までやって来た仕事でいいんじゃないの?スキルとして登録されているのだからそういう職も有ると思うよ。」

 と正論をぶつけた。僕もそれがいいと思った。

「ああ、お父さんもそれは考えていた。それとお前達もそれぞれの持っているスキルを有効利用していくのが一番理想的なんだと思う。」

 雅人さんも萌花ちゃんの意見がいいと思ったみたいだ。

「ところで大地君はどうしたい?」

 雅人さんが僕の意見を聞いてきた。僕は少し考えたあとで、

「僕は皆さんを巻き込んでしまいました。出来れば一緒に行動して皆さんの手伝いをしたいと思っています。」

そう言うと雅人さんから、

「手伝ってもらえるのは有り難い。だけど大地君、巻き込んでしまったというのは違うぞ。私たちは一緒にアーニアに誘拐された被害者。それに神殺しは私が自分の意志で選択したことであって君が責任を感じることではないよ。のじゃ神に色々話を聞いたけど今回のはなるべくしてなったことだから気にするな。」

 言われてしまった。そのまま、雅人さんは話を続ける。

「アルトリアは成人として認められる15歳になってから働く場合は何らかのギルドに所属しないといけない。冒険者になるなら冒険者ギルド、料理人になるなら料理人ギルド、土木系の仕事をしたいなら建設ギルドという具合だ。複数のギルドに登録することも可能なのでお父さんは建設ギルドを本業でやるとして冒険者ギルドにも登録しようとおもっている。」

「じゃあ、僕は冒険者ギルドに登録出来ないの?。」

 海人くんが残念そうに声をあげた。

「ギルドの年齢制限があるからな。15歳になるまではお父さんの助手として登録しないとダメかな?六花も同様だろうな。」

 雅人さんは海人くんと六花ちゃんにそう言って助手として冒険者ギルドに登録すると言ったあと萌花ちゃんに所属するギルドを聞いた。

「私は魔術士ギルドと冒険者ギルドかな?旅をしながらと考えるならこの2つが妥当だと思う。」

「まあ、そうだろうな。旅をしながら考えるのもいいと思う。大地君はどうする?」

「僕は冒険者ギルドと建設ギルドに雅人さんの助手として登録します。雅人さんの手伝いをしながら色々なことを考えたいと思います。」

 と答えた。

「そうか。私としては助かるからいいけど。もし嫌になったりやりたいことができたら遠慮なく言ってくれ。君は若いのだから色々と見て感じたことを考える材料にするといい。それよりもう少しいくと街があるからそこまで行くとしよう。車がどうなっているのか確認もしたいから車をだすよ。」

 雅人さんはそう言うと無限収納から自分の愛車であるRV車を出した。僕たちは召喚される前に乗っていた席に乗り込み、雅人さんは運転席に座った。

「さて、改造したと言ってたけどどんなに感じかな?」

 エンジンがかかり車が走り出すと雅人さんはなにか違和感を感じたのか、

「あれ?」

と首を傾げている。そして何かを試すように道から外れた場所を走りはじめた。そこで僕も気がついた。道じゃないところを走っているのに揺れていない。雅人さんは何か考えると、萌花ちゃんに、

「萌花、スマホの充電が出来るか試してくれ。」

と指示を出す。 萌花ちゃんはソケットに付いているケーブルを自分のスマホに差し込んで画面を確認する。

「充電は出来てるよ。・・・・て言うか、スマホのアンテナ立ってるよ。しかもネット見れるしアプリも使える。あれ?ネット見ると魔力が減るね。ということは通話やメールも出来るということかな?」

 萌花ちゃんの言葉を聞いた雅人さん何かを考えていた。しかし、海人くんは違う考えに至ったらしい。

「ゲームはできるの?」

 海人くんが萌花ちゃんに聞いていた。

「できるけど魔力をかなり使うみたいだからいまのあんただとすぐに魔力無くなるからダメだよ。」

 萌花ちゃんの言葉を聞いた海人くんは項垂れながら

「僕、いっぱいゲームできるように強くなる。」

 と言い、六花ちゃんが

「あんたは結局それかよ。」

 と海人くんの頭をパシッと叩いて萌花ちゃんに、

「おい、海人の頭がこれ以上悪くなったらどうするの。」

 と怒られた。僕はそれをあたたかな気持ちで見ていると雅人さんが

「うん、いつもの調子になったな。」

 と呟いていた。呟きを聞いた三人はよく聞こえなかったのか首を傾げている。

「何でもないさ。さあ、行こうか。」

 そう言って雅人さんが運転する車は近くの街を目指して進んでいく。

僕の名前は吹雪大地、今度高校2年生になる陸上部の少年だった。でも今は、勇者よりもチートになった測量士さんの一家と一緒に旅をする召喚勇者だ。

前の話との辻褄あわせが大変です。


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