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育成開始

朝の騒動から時間が過ぎ、放課後になった。

あの騒ぎの時にかなり釘を刺したせいか周りは至って静かだった。というか周りが一歩引いた。目すら合わせて貰えない。

私の笑顔がそんなに怖かったんだろうか?







帰りのホームルームも終わり身仕度を整えると須賀君の席に向かう。須賀君も調度準備が終わったようだ。



「準備終わったみたいだね。じゃ、いこうか!」



「うん…」



須賀君を連れて駅へと向かう。



「須賀君、今日から本格的に身体改造トレーニングが始まるけど、その前に病院に行こう」


「えっ?!病院?…俺、どこも悪くないよ?」


「ああ。うん。大丈夫なのは分かってるんだけどね、トレーニングを始める前に簡単な身体測定をして、須賀君の健康状態を細かく知っておきたいの。それに、ニキビを治すにも市販のニキビケア薬品を使うより、しっかりと医師に須賀君の肌状態を把握してもらって、病院から処方されたニキビケア薬品を使った方が、須賀君もご家族も安心でしょ?」


「すごいね四ノ宮さん。そんなに細かいことまで考えてるんだ…俺、そんなこと考えてもみなかった。」



「そりゃぁ…人様の大事な息子を預かるんだからご家族の事もちゃんと考えるよ~。」



「……どうして四ノ宮さんは俺みたいな奴に色々としてくれるの?」



「ん?どうしてって…昨日も話したけど、須賀君と一緒にコスしたいからだよ?」



「それって、別に俺じゃなくても良いんじゃないの?元から格好いい人を誘えば、わざわざこんなことしなくて良いんだよ?俺なんか相手にしてクラスの奴等から距離置かれて…」



須賀君が切ない顔で見つめてくる。

今日の朝の一件できにしちゃったかぁ


「そうだね。確かに格好いい人にお願いししてれば、今日の朝みたいな騒ぎになって周りから距離取られることもなかっだろうね。」



あ。須賀君が泣きそうになってる。まあ待て。人の話は最後まで聞くのだ!



「でも、それでも私は須賀君が良かったんだ。須賀君に昨日の話をするまで、色々な人を計画対象者として見てきた。その中でも一番、…ああ、この人だ。って思ったのが須賀君だったの。」


「なんで…?」


「須賀君さ、紺碧のミーニャを読んでて“光太は凄いな、自分を変えれるなんて”って小さい声で呟いてたの覚えてる?」



「…え?」




「私さ、それ聞いて須賀君はもしかして自分を変えたいのかな?って思ったの。それからはずっと須賀君の事を気にして見るようになってさ。そしたら須賀君、松田君とか部活で頑張ってる人達を見てる目が凄く羨ましそうに見えたの。だから…」



「俺の事変えてくれようとしたの?」



「うん。」



そう、須賀君は眩しく輝く人達を見て羨ましそうに見ている反面、自分に失望しているように見えた。

なんとか変わろうとして、結果がみえなくて、孤独で…本の中のキャラクターに自分を投影して慰めて。



だから、そんな須賀君を見て変えてあげたいと思った。自分に自信を持ってほしかった。



人生は一度きり、若さが溢れ何にでも挑戦できるこの時期を自分に失望して腐ったまま終わってほしくない。



「だから、須賀君が変わって自分に自信が持てるようになったら、私と沢山コスプレしてもらうんだから!覚悟してよね!!」



「ははっ…やっぱり最後はそこなのか…」



「当たり前でしょ!!物事は等価交換なんです。須賀君は変わりたい、私はイケメンとコスプレしたい。なら、私は須賀君が変わるためのサポートを全力でやる。その代わり須賀君は私と色々なコスプレ写真を撮る!!」



「でも、それじゃあ四ノ宮さんの負担が大きくない?」



「確かに先行投資はかなり掛かるだろうけど、その分後でたーっぷり体で返してもらうから♪」



「……なんかその言い方はちょっとマズイヨ…」


須賀君が赤くなってる。

ヤバイ、ついおっさんみたいなをしてしまった。適当に誤魔化さねば。



「さ!病院に着いたよ。

予約はしてあるからサクサク行こう!!」



そう言って須賀君の左腕をつかんで病院に引っ張りこんだ。





書き半端のものを謝って投稿してしまい慌てて書き上げました。


ごめんなさい!!


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